皮こそ食べるべき!栄養成分盛りだくさんの「皮付きりんご」を使った簡単スイーツレシピ&嬉しい健康効果【管理栄養士が解説】
2025/02/02
りんごは、皮の赤い部分に抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれているのはご存じでしょうか?
でも、硬さがあって口当たりがよくなかったり、甘味がなかったりするので剥いて捨てられてしまうことも……。
今回は管理栄養士のゆかりさんが、りんごの皮も丸ごと食べられる簡単なつくり方のスイーツレシピをご紹介します。
りんごがたくさんある時だけでなく、体調が悪い時にもぜひ食べてほしい理由があるので参考にしてみてくださいね!
りんごの皮まで食べやすいスイーツレシピ
りんごの皮を食べやすくするには、繊維を断つように横向きに薄くスライスする「スターカット」や、すりおろす方法などがあります。
今回ご紹介するのは、すりおろしたりんごを使ったレシピです。
<材料>つくりやすい分量
・粉寒天……4g
・水……200cc
・りんご……1個(200g)
・はちみつ……小さじ2~(※)
・レモン果汁……小さじ2
<つくり方>
1. 鍋に粉寒天、水を入れて沸かし、沸騰したら弱火で2分混ぜながら煮溶かす。
2. りんごは洗ってヘタや種の部分を切り取り、皮ごとすりおろし、1の鍋に加える。
3. はちみつを加えて全体を混ぜ、レモン果汁も加えてさらに混ぜ合わせる。
4. 深さのある容器に流し込み、粗熱がとれたら冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
5. そのまま、もしくは食べやすく切り分けて器に盛る。
※……りんごの甘さに応じて、はちみつを増減してください。また、砂糖に置き換えて同じ分量でつくることもできます。
※はちみつは1歳未満の乳児に与えないでください。
活用すべきは、こんな時!
派手な味わいではありませんが、どこかホッとするような優しい甘さとシャリっとした食感が楽しめますよ。
カロリーが低いので、ダイエット中や食べすぎた後の間食にもおすすめです!
また、りんごの皮にはポリフェノールだけでなく、食物繊維も多く含まれています。食物繊維には、腸内の有害物質を吸着して外に出したり、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えたりする働きなどがありますよ。
ほかにも、りんごに含まれているクエン酸やリンゴ酸といった酸味の元は、疲労回復に効果が期待できます。これらの成分は炎症を抑えてくれたり、発熱を和らげてくれたりすることにも役立つと言われています。
こういったことから、下痢や消化不良を起こした時にすりおろしたりんご、というのは効果的と言えるのです。
さらに、食べすぎや飲み過ぎの時には、胃酸を中和して胃腸への負担軽減にも◎。
普段から常備しておくと、さまざまな場面で助けてもらえるりんごパワー!
ぜひ、ご紹介した内容を参考にして、皮ごと使ったすりおろしりんごを取り入れてみてくださいね。
参考サイト
■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部