ご飯のボウル

【管理栄養士監修】「お米」に賞味期限はあるの?傷んだお米の特徴や正しい保存方法も解説

2020/07/26

毎日食べる人も少なくないお米。なんとなく日持ちするイメージがありますが、賞味期限というのはあるのでしょうか?今回はお米の賞味期限や、傷んだお米の特徴、正しい保存方法などを解説します。

お米に賞味期限はあるの?

茶色のボウル、有機農業デザインコンセプトの白い背景に生の白磨き粉砕食用米作物。アジアの主食。
insjoy/gettyimages

一般的に、販売されているお米に賞味期限が記載されていることはありません。かといって、お米に賞味期限がないわけではなくお米は生鮮食品の扱いとなるため、賞味期限を記載する義務がないのです。その代わりに記載されているのが「精米年月日」。

これは文字どおり、お米が「精米」された日を示しているもので、気温や湿度が高い時期は2~3週間、それ以外は1カ月を目安に食べきることが推奨されています。

未開封と開封済、鮮度への影響に違いはない!?

日本米
SB/gettyimages

密封されているように見える米袋ですが、実は全体に細かな穴が空いています。袋内に空気が溜まって膨れた状態だと、陳列や輸送時に荷崩れを起こす危険があるため、空気抜きをしているのです。そのため、未開封であろうと開封済であろうと空気に触れているため、鮮度への影響に違いはありません。

お米の正しい保存方法は?

発芽玄米
Hana-Photo/gettyimages

お米を少しでも長い期間おいしくいただくためには、保存方法にも注意したいところ。ここからは、お米の正しい保存方法について解説していきます。

常温で保存する場合は温度や湿度に注意

お米を常温でも保存している人は意外と多いと思いますが、気温や湿度が高い時期は虫やカビの発生リスクが高まります。また、保存場所にも要注意。

湿気の多い場所ではカビが生える可能性があるので、キッチンの床や水まわり、流しの下の棚などは避けた方がいいでしょう。また、高温になる虫が発生したり、お米の酸化が進みやすくなるため、熱を発する炊飯器やオーブンなどの近くも避けましょう。日光が当たらない冷暗所であれば、お米の常温保存にはもっとも適しています。

また保存する際は、お米が空気に触れる機会を減らし、また虫の侵入を防ぐ目的で、密閉容器に入れるようにしてください。

おすすめは冷蔵庫での保存!

お米は高温と湿度を避けて保存する必要があります。また、温度の上昇を防ぐために、日光も避ける必要がありますので、それらの条件を鑑みると冷蔵庫での保存がおすすめ。

密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しておけば、虫の侵入も防ぐことができます。ただし、お米はニオイを吸収しやすいため、冷蔵庫内の他の食材からニオイ移りしてしまうことも。また、冷蔵庫のドアの開閉時に、室温との温度差によって結露が生じ、カビが生える原因となるので、ドアの開け閉めを素早く行ったり、常温に長時間置いたままにしないよう注意しましょう。

お米はいつまで食べられる?期間別に解説

水田に米を手をつないで
SAND555/gettyimages

前述のとおり、お米は精米年月日から時期によって2週間~1カ月程度を目安に食べきることが推奨されています。では、それ以上経ってしまったお米は、食べられなくなってしまうのでしょうか?ここからは、期間ごとにお米の状態について見ていきましょう。

なお以下で解説する内容はあくまで目安となります。保存する環境などによって、状態は異なりますのでご注意ください。

精米年月日から1~2カ月過ぎたお米は大丈夫?

お米は比較的傷みにくい食材ですから、精米年月日から1~2カ月過ぎたくらいであれば、ほぼ問題なく食べることができるでしょう。ただし、保存方法によっては傷んでいることもあるため、食べる前にはカビや虫の状態を確認してください。

精米年月日から半年過ぎたお米は大丈夫?

精米年月日から半年過ぎたお米は、たとえ適切に保存されていたとしても、傷んでしまっている可能性が高いです。また、カビや虫の発生といった見た目上の問題がなかったとしても、お米本来の甘みやふっくらとしたやわらかさは失われている可能性が高くなります。食べるのは避けた方が良いでしょう。

精米年月日から1年以上過ぎたお米は大丈夫?

精米年月日から1カ月程度で食べきることが推奨されているお米。それが1年も経ってしまったら、正しく保存ができていたとしても、お米に含まれる脂質が酸化されて、独特な臭いがしたり、味が落ちておいしさが失われています。無理をしてまで食べるのは避けた方が良いでしょう。

傷んだお米の特徴は?

土鍋で炊き上げたご飯
kuppa_rock/gettyimages

傷んでしまったお米には、どんな特徴が見られるのでしょうか?

特徴1:虫

お米は保存状態に注意しないと、コクゾウムシやコクガなどの虫が発生してしまうことがあります。

どちらも毒性はありませんが、お米のデンプンを食べてしまったり、お米の中で虫が糞をしたり卵を産むなどして、風味を損ねてしまいます。

お米を新聞紙などの上に広げて外気に晒したり、水に浸したりなどして取り除く方法もありますが、温度と湿度の低い場所での保存が一番の対策となります。

特徴2:カビ

精米後のお米は水分が少ないため、カビは発生しにくいです。しかし、保存状態が悪ければお米にもカビが発生してしまうことがあります。お米にカビが発生すると、黒や褐色、灰色などの色が付いてきます。お米自体の色が変わらなくても、お米を研いだときのとぎ汁が白以外の色に変色することもあります。また、カビが発生したお米を炊くと異臭が強くなるので、ニオイで判断することもできます。

日本のお米に生えるカビには、毒性がなく、食中毒も起きにくいと言われています。ですが、カビが生えるような保存状態にあったお米は、風味が落ちてパサついているので、お米本来のおいしさは失われています。湿度の低い場所を選んで保存することはもちろん、冷蔵庫で保存した場合はドアの開閉時の温度差で結露ができることも原因となるため、素早く行うようにしましょう。

特徴3:古米臭

お米は、空気に触れることで、お米に含まれている脂質が酸化されて、独特な臭いがするようになります。また、お米の酸化によって、味が悪くなるだけでなく、炊きあがりもパサパサとした食感になり、お米本来のおいしさが失われてしまいます。

温度が高いところであったり、空気に触れた状態で保存されているほど、お米の酸化は進みやすくなります。

毎日食べるお米だからこそ保存状態には気を付けよう!

朝食を食べる若い女性の手
west/gettyimages

毎日消費していくお米だからと、状態を確認せずに食べることはやめましょう。また、傷んでいるような場合は、無理をしてまで食べないようにしましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


参考サイト

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