カフェでねじれた伝統的なスウェーデンのシナモンパン

【管理栄養士監修】消費期限切れの「菓子パン」はいつまで大丈夫?傷んだ時の特徴や保存方法を解説!

2020/12/06

菓子パンは食事やおやつに食べられることが多い、甘い材料を加えて作られたパンのことです。そのためつい買いすぎて余らせてしまうこともあるでしょう。今回は、菓子パンの消費期限や保存方法、傷んだ時の特徴について解説します。ご紹介するアレンジレシピも参考に、正しい保存方法を把握して菓子パンを美味しく食べましょう。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

>>>管理栄養士 ゆかりの記事をもっと見る

菓子パンの消費期限は?

バスケットの中のおいしいパン
sunabesyou/gettyimages

スーパーやコンビニエンスストアで販売されている菓子パンは、賞味期限よりも消費期限が設定されている場合が多く、3日~5日程が多いようです。なかには、賞味期限が1カ月以上で長期保存が可能な菓子パンもあります。

菓子パンは、メーカーや種類によっても消費期限や賞味期限が異なるため、必ずパッケージに記載されている日付を確認しましょう。

また、パン屋で売っている菓子パンは、添加物の有無や包装方法の違いなどによって日持ちしにくいものが多いため、早めに食べるのがおすすめです。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「美味しく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

傷んだ菓子パンの特徴

自家製焼き菓子ハワイアン パン
bhofack2/gettyimages

菓子パンには生クリームやチョコクリーム、カスタードクリームなどが使われているものがあります。これらは傷みやすく、あまり日持ちしないのが特徴です。賞味期限ではなく消費期限が記載されている菓子パンは、特に注意しましょう。

消費期限が過ぎて傷んだ菓子パンには、いくつかの特徴が見られます。

特徴1:カビが生える

目に見えて分かりやすい特徴がカビです。カビが表面に見えていたら、すぐに食べるのは中止しましょう。なお、くっつき防止のために表面に小麦粉がまぶされている場合もあり、カビに間違われることがありますが、粉状で臭いに違和感がなければ食べられる可能性はあります。

菓子パンに限らず食品全体にいえることですが、たとえカビの生えた部分を取り除いたとしても全体が汚染されている可能性は高いです。カビが生えてしまった菓子パンは、食べないようにしましょう。

特徴2:異臭がする

菓子パンは傷みがひどくなると、異臭が発生する可能性があります。

食べ物の腐敗は、空気中にある微生物が食べ物に付着して、繁殖していくことで起きると考えられています。腐敗が進んだ食べ物は、異臭のほかにも粘り気や色の変化を確認できるケースがあります。もしこのような状態を確認した場合は、食べないように気を付けましょう。

消費期限や賞味期限が1週間過ぎた菓子パンは食べられる?

セメント綿ボックスの背後にある暗い背景に、板のシナモン ロールを閉じます。
Elen11/gettyimages

消費期限は傷みやすい食品に表示されるため、1週間過ぎた菓子パンを安全に食べられる保証はありません。

賞味期限が設定されている菓子パンの期限が1週間過ぎたものであれば、美味しく食べられる期限は過ぎていますが、未開封であれば保存状態などによっては安全に食べられる可能性があります。

賞味期限が過ぎた菓子パンをどうしても食べる場合は、見た目や臭い、味を確認して、自己責任で食べましょう。

菓子パンの保存方法

チョコレート釉薬で覆われたケシの種と甘いロールバンズ。
porosolka/gettyimages

消費期限や賞味期限は、正しい方法で保存されることが前提として設定されます。そのため、正しく保存ができていなければ、期限よりも早く食べられなくなる可能性があります。

菓子パンの美味しさをできるだけ長く保つためにも、正しい保存方法を把握しましょう。

常温で保存する

菓子パンは基本的に常温で保存が可能です。ただし、コンロの近くなど高温になりやすい場所や、湿度が高い場所、直射日光を避けて保存する必要があります。できるだけ風通しの良い場所を選びましょう。

特に、チョコレートやクリームが使われている菓子パンを暑い場所で保存してしまうと、溶けたり分離してべたつく可能性があります。

冷蔵で保存する

菓子パンの保存に、冷蔵はあまりおすすめできません。

温度が低い環境では、パンに含まれるでんぷんの老化が進みやすくなり、パンが固くなってしまう可能性があります。ただし、暑い時期に常温に置いておきたくない場合は、冷蔵庫に一時的に保存し、温めてから食べてもいいでしょう。

何日も保存する場合は、パンの水分が乾燥してパサついたり、冷蔵庫の中の臭いが付く場合があるので注意しましょう。

冷凍で保存できる?

菓子パンは基本的に冷凍保存が可能です。

冷凍する際には乾燥を防ぐためラップで個別に包み、ジッパー付きの保存袋などに入れてできるだけ空気に触れないようにしましょう。食べる場合は自然解凍し、焦げないようにアルミホイルをかぶせてトースターなどで温めるといいでしょう。

長期間の保存も可能ですが、冷凍焼けを起こして味や風味が低下することもありますので、2週間くらいを目安に食べるのがおすすめです。

ただし、冷凍保存に不向きな菓子パンもあります。冷凍によって分離したり、解凍後に水分が多く出やすくなる可能性のある、クリームが入ったパンや生のフルーツを使ったパンなどは冷凍保存せず、期限内に食べ切りましょう。

菓子パンの活用方法

メキシコの甘いパン
agcuesta/gettyimages

菓子パンの味に飽きてしまって食べ切れない場合は、アレンジするのもおすすめです。あんぱんを油で揚げて「揚げパン」にしたり、牛乳や卵をしみ込ませたメロンパンを焼いてフレンチトースト風にしたり、活用方法はさまざまです。

菓子パンの種類に合わせて、美味しくアレンジレシピを楽しみましょう。

消費期限切れの菓子パンには要注意!無理して食べないようにしよう!

パン
gyro/gettyimages

消費期限が切れた菓子パンは、注意が必要であることをご紹介しました。

消費期限が過ぎた食品は、早いうちに傷み始めてしまう可能性があるため、無理して食べないようにしてください。もし、菓子パンの保存期間を延ばしたい場合には、冷凍庫を活用すると良いでしょう。アレンジレシピを取り入れながら、美味しく菓子パンを食べましょう。

※参考にしたサイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND