【管理栄養士監修】「カキフライ」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/11/13
この記事では「カキフライ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
カキフライを食べると太りやすい?
カキは滋養強壮にも役立つといわれる、栄養価の高い食材です。生食も可能ですが、カキフライとして食べる機会も多いですよね。
カキフライは揚げ物ということもあり、生のカキと比べると高カロリーになっています。生のカキと比べてどのくらいカロリーが高くなってしまうのか、ほかの揚げものとも比較しながらカキフライのカロリーを確認していきましょう。
カキフライ1個あたりのカロリー
20gのカキを使ったカキフライ1個(29.1g)のカロリーは57kcalです。
上記は衣に卵、小麦粉、パン粉を使ってサラダ油で揚げ、ソースをつけていないカキフライのカロリーです。生カキ1個(20g・むき身)は12kcalなので、カキフライにすると約5倍カロリーが高くなっています。
カキフライの炭水化物量は?
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの脳や体を動かす主なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまいます。そのため、とりすぎには注意しましょう。
カキフライ1個(29.1g)の炭水化物は3.74gで、そのうち糖質量は3.61g含まれています。生カキ1個(20g)は炭水化物・糖質量とも0.94gなので、カキフライの糖質の大部分は小麦粉やパン粉に由来していることがわかります。
カキフライのカロリーと糖質量を比較
カキフライのカロリーや糖質量を、ほかの食べ物と比べてみましょう。すべて100gあたりの数値です。
●カキフライ:196kcal|12.85g|12.4g
●アジフライ:215kcal|6.97g|6.68g
●たらフライ:182kcal|6.97g|6.68g
●エビフライ:168kcal|9.42g|8.99g
●ご飯:168kcal|37.1g|36.8g
※左から順にカロリー、炭水化物量、糖質量
カキフライ100gは3個程度に相当します。100gの生カキの糖質は4.7gですが、同じ重量のアジとたらの糖質は0.1g、エビは0gなので魚介類のなかでは糖質の多い食品という見方もできます。
ご飯100gはこども茶碗1膳程度なので、ご飯や麺類といった主食と比べると低糖質な料理ですが、魚介類を使った揚げもの料理のなかでは糖質が高めになることを覚えておきましょう。
カキフライを食べる際のポイント
ここからはカロリーの気になるかた向けに、カキフライを食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などにカキフライを食べたくなった際の参考にしてください。
野菜をいっしょに食べる
カキフライだけでなく、お店で提供される揚げものには、キャベツの千切りなどの野菜が添えられていることをよく目にするでしょう。
キャベツなどの野菜には、食物繊維が含まれていて脂肪の吸収を抑えるはたらきがあります。さらに、食物繊維には整腸作用もあるので、お通じがよくなることも期待できます。
カキフライを食べる際は、野菜が含まれているものをいっしょに食べるようにしましょう。できれば、カキフライよりも先に食べるとより効果的です。
レモン汁をかけて食べる
カキフライには、甘味のあるソースやタルタルソースをつけるよりも、レモン汁をかけて食べることをおすすめします。
一般的なソース大さじ1杯(17g)で約20kcal、タルタルソース大さじ1杯(15g)で43kcalもあり、糖質や塩分も含まれています。しかし、レモン汁の酸味を合わせると塩味を強く感じさせてくれる効果があるので、カキフライそのものの塩気でも食べやすくしてくれます。
また、レモンのクエン酸やビタミンCには、カキに含まれている鉄分や亜鉛などのミネラルを体内に吸収しやすくする効果があります。レモン汁によってソースの量を減らすことができるうえに、美容や健康維持に必要な栄養素を効率よくとることもできます。
パン粉の量を調節する
カキフライを自分で調理するなら、パン粉の種類や量を調整することによってカロリーを抑えましょう。
パン粉には生パン粉と乾燥パン粉があり、水分量が高いものほど油を吸いやすいため、乾燥パン粉を使いましょう。また、目の粗いパン粉よりも目のこまかいパン粉を選びましょう。目のこまかいパン粉の方が表面積が小さくなるため、吸油率が低くなり、その分だけ油のカロリーを抑えることができます。
揚げ油を調節する
油によるカロリーの違いはあるでしょうか。サラダ油やオリーブオイルなど食用油のカロリーは、ほとんど1gあたり9kalなので、油の種類によって大きくカロリーが変わることはなさそうです。
油のカロリーを抑えるには、表面に油を少しだけ吹きかけてオーブンで焼いたり、ノンフライヤーなどの調理器を使うといいでしょう。
有酸素運動をする
ダイエットの基本は、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすることです。カキフライを食べすぎてしまったときは、軽い運動を取り入れて消費カロリーを増やしましょう。
体に大きな負担がかからないウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。ふだん電車やバスを利用するところを歩いてみたり、エスカレーターを使用せずに階段を使うなど、すぐに取り入れられること意識して無理なく体を動かしましょう。
カキフライを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
カキフライは揚げ物なので高カロリーですが、カキ自体は低カロリーかつ低糖質で、栄養価も高い食材です。
ちょっとした調理方法の工夫や食べ方などによって、カキフライもおいしく楽しく食べることができます。この記事に紹介したようなポイントに注意して、適量を守って楽しんでください。