【管理栄養士監修】気になる「トマトジュース」のカロリーや炭水化物量とは?飲む際に押さえるべきポイントを紹介
2021/07/19
この記事では「トマトジュース」のカロリーについて解説していきます。また、トマトジュースを取り入れたいる際のポイントなどについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
トマトジュースは太りやすい?
トマトジュースに含まれるリコピンにはよい効果が期待できますが、トマトジュースに含まれている塩分や糖分で太ってしまう可能性もあるため、飲みすぎには注意が必要です。
また、置き換えダイエットのような飲み方にも適していません。適切な時間に適量を飲むようにしましょう。
トマトジュースのカロリー
トマトジュースのカロリーはコップ1杯200mlあたり36kcalです。これは、トマトにノンカロリーの塩だけが加えられたトマトジュースのカロリーです。甘味料や果汁を加えて飲みやすくしたものは、カロリーが高くなります。
オレンジジュースが200mlで85.6kcal、アップルジュースが200mlで92kcalあるため、果物のジュースと比べるとトマトジュースのカロリーは低いことがわかります。
トマトジュースの炭水化物量は?
トマトジュースの炭水化物量は100ml(103g)あたり4.12g です。
同じ重量当たりの炭水化物量は、オレンジジュースが10.92g、アップルジュースが12.15gのため、果物のジュースと比べるとトマトジュースの炭水化物量は低いことがわかります。
トマトジュースに含まれる主な栄養素
トマトジュースにはいくつかの栄養素が含まれています。それぞれどのような役割や効果があるのでしょうか。
ここからは、トマトジュースに含まれる栄養素について解説します。
リコピン
リコピンとはトマトに含まれている天然の赤色の色素です。リコピンには抗酸化作用があり、生活習慣病の原因となる活性酸素を除去したり、動脈硬化を抑える働きが期待できます。
また、リコピンは熱に強く、油を使った料理ではより吸収性が高まるといわれています。
ほかにも、そのまま生のトマトを食べるより、加工用のトマトの品種の方が2~3倍リコピン含有量が多く、トマトジュース、トマトピューレ、トマトケチャップなどこまかく細胞壁を壊したほうが吸収しやすくなることがわかっています。
カリウム
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。
利尿を促進し、ナトリウムや老廃物を体の外に出す役割があるため、むくみ防止に役立ちます。また、同時に血圧を下げる効果や骨密度を増加させる効果もあります。
食物繊維
食物繊維には、水に溶けやすく食後の血糖値の上昇を抑える効果がある水溶性食物繊維と、水に溶けにくく、有害物質を便といっしょに体の外に排出してくれる不溶性食物繊維があります。
成人男性ならば1日当たり20g以上の食物繊維、成人女性ならば18g以上を摂取するよう推奨されています。
トマトジュースを飲むときのポイント
トマトジュースには飲みやすくするために、食塩や砂糖を加えて販売されているものもあります。飲みやすいからといって手に取ってしまうと、塩分や糖分過多になってしまうので注意が必要です。
市販トマトジュースのなかには、トマト果汁だけでつくられた無添加のものがあるので、カロリーや炭水化物量が気になる場合は、そういったできるだけ添加物の少ない商品を選びましょう。
トマトジュースを使ったおすすめレシピ
トマトジュースはそのまま飲んでもよいですが、アレンジ次第でさまざまな料理に変身します。また、トマトジュースをそのまま飲むのが苦手という人にもぴったりです。
ここからは、トマトジュースを使ったおすすめのレシピを紹介します。
おすすめレシピ1:レタスのトマトスープ
トマトのすっきりした酸味に、シャキシャキのレタスの食感が楽しい一品です。
朝ごはんにパンといっしょに食べてもいいですし、低カロリーなので小腹がすいた際にもおすすめです。スープにすることで体も温まります。
おすすめレシピ2:トマトジュースのサラダ
生のトマトがないときや、サラダに彩りを加えたいときはトマトジュースをゼリー状にしてサラダに加えたレシピもおすすめです。
生のトマトが苦手な人も試しやすく、トマトジュースを溶かしたゼラチンと混ぜ、冷やし固めるだけでつくることができます。
おすすめレシピ3:切干し大根のトマト煮
切り干し大根は、和風味つけの煮物だけでなく洋風の料理にもよく合います。アンチョビや粉チーズがよいアクセントになります。
食事の箸休めや副菜、冷めてもおいしく食べられるレシピなのでお弁当のおかずとしてもよいでしょう。
トマトジュースのカロリーや炭水化物量について知り飲み方を工夫しよう!
トマトジュースにはさまざまな栄養素が含まれており、そのまま飲むだけでなく料理にも使えます。またスープや副菜に取り入れることができ、食卓も華やかになるでしょう。
トマトジュースには砂糖などが添加されていることもあるため、注意が必要です。保存が利き、いつでも飲めて、栄養を効率よく吸収できるトマトジュースを上手に生活に取り入れていきましょう。