【管理栄養士監修】「日本酒」のカロリーは高い?炭水化物量と飲むときのポイントを紹介
2021/07/22
この記事では「日本酒」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
日本酒を飲むと太りやすい?
日本酒はお米からつくられているため、炭水化物を控えめにしている人にとっては、「日本酒は太りやすいのでは」と疑問に思うこともあるでしょう。
日本酒の炭水化物量やカロリーはやや高めのため、飲みすぎれば太りやすくなりますが、工夫して飲めばカロリーや炭水化物量が気になるときでも楽しめます。
日本酒は発酵食品でアミノ酸なども含まれているので、むしろ味方になることもあるでしょう。
日本酒のカロリー
日本酒1合(180g)のカロリーは196kcalです。こちらは、米と米麹などを原料に15%ほどの度数のカロリーになります。
同じ醸造酒であるワインは180gあたり131kcal、ビールは180gあたり72kcalのため、日本酒のカロリーは醸造酒のなかでも高めということが読み取れます。
日本酒の炭水化物量は?
日本酒1合(180g)あたりの炭水化物量は8.82gです。先ほどと同じように、同量の醸造酒と比べてみましょう。
ワイン180gあたりの炭水化物量は2.7g、ビールは5.58gのため、カロリーと同様に醸造酒のなかでも日本酒の炭水化物量は高めです。
日本酒を飲むときのポイント
せっかく日本酒を飲むのだから、罪悪感なく楽しく飲みたいと思っているかたも多いでしょう。
ここからは、カロリーや太りやすさが気になるときでも日本酒を楽しめるよう、日本酒を飲むときのポイントをいくつか紹介します。
発酵食品をいっしょに食べる
日本酒はお米と麹菌で作られた発酵食品のため、アルコール飲料のなかではアミノ酸が豊富だといわれています。アミノ酸は体に必要なたんぱく質の材料となる成分であるため、不足すると疲労感などを感じやすくなる場合があります。
同じ発酵食品をおつまみとして食べることで、相性のよさを感じられるでしょう。
カリウムや食物繊維が含まれるおつまみを選ぶ
日本酒を飲む際に、ついつい塩分の多いおつまみを選んでしまうことも多いのではないでしょうか。
このとき、カリウムが含まれているおつまみを意識して選ぶことで、摂取しすぎた塩分を体外に排出してくれる効果が期待できます。また、食物繊維は噛み応えがあるため、食べすぎを防げる可能性があります。
キノコ類や野菜など食物繊維やカリウムが含まれる食材を使ったおつまみを食べることを意識しましょう。
熱燗を選ぶ
体重が気になるかたや健康に気をつかっているかたは、日本酒を飲む際に熱燗にすることをおすすめします。体を温めることで代謝を上げられるでしょう。また、熱燗に限らず日本酒に含まれる成分によって血行がよくなります。
また、冷酒の場合は飲む量が多くなり、ペースも速くなりがちですが、熱燗の場合は50℃以上あるため、時間をかけて飲むことになるでしょう。
熱燗はアルコールが回りやすく、おちょこで少しずつ飲んでいくため飲みすぎ防止にもつながるでしょう。
水分をとる
日本酒を飲む際にいっしょの飲む水のことを、「和らぎ水」と言います。目安としては、飲んだ日本酒に対して1.5倍から2倍、合間に飲むのがよいといわれています。
日本酒といっしょに水分をとることで、飲む量を抑えることができます。また、アルコールには利尿作用が強く脱水症状が起こりやすくなるため、適度に水分を摂取するようにしましょう。
空腹で飲まない
アルコールは消化をほとんど受けずに吸収されるため、空腹の状態で日本酒を飲んでしまうと酔いのまわりが早くなります。
また、空腹でアルコール度数の高い日本酒を飲むと、肝臓にも負担をかけてしまいますので注意しましょう。
日本酒のカロリーについて理解しよう!
本記事では、日本酒のカロリーについて紹介してきました。日本酒のカロリーや炭水化物量は、ほかのお酒と比べると、やや高めだということがおわかりいただけたでしょうか。
しかしながら、「食物繊維のおつまみをいっしょに食べる」「熱燗を選ぶ」「水分をとる」など、飲み方に気をつけることで摂りすぎた栄養素を体の中から出しやすくしたり、日本酒の飲みすぎを防ぐと同時に、カロリーや炭水化物の摂取量を抑えることができます。
また、空腹のままアルコール度数の高い日本酒を飲むと体に負担がかかってしまうので、おつまみを適度に食べたり、和らぎ水を取り入れるなどの工夫を取り入れ、日本酒を楽しみましょう。