【管理栄養士監修】気になる「竜田揚げ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2021/12/10

この記事では「竜田揚げ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーが特に気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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竜田揚げを食べると太りやすい?

竜田揚げは、一般的に鶏肉を使った揚げ物料理のひとつで、ごはんのおかずとして広く認知されています。そんな竜田揚げですが、揚げ物であるためカロリーが気になる人も多いでしょう。

竜田揚げは、食材に醬油ベースの甘辛いタレを下味として片栗粉をまぶして揚げたものを指します。油で揚げて調理するため、脂質が高くなりやすいでしょう。竜田揚げを食べる際には食べる量に注意が必要です。

竜田揚げ1食ぶんのカロリー

竜田揚げのカロリーは、鶏肉150gに醤油や酒などの調味料を使い片栗粉をまぶしたもので、1人前(214g)あたり567kcalです。ごはん160g(1膳分)が269kcalのため、比べると高カロリーといえるでしょう。

竜田揚げは、ごはんといっしょに食べることが多いため、食べすぎには注意が必要です。

竜田揚げの炭水化物量は?

鶏肉たつたの
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竜田揚げの炭水化物量は、下味の調味料や片栗粉を含め1人前(214g)で7.62gです。

炭水化物とは、エネルギー源として重要な栄養素です。体内で消化吸収が可能な糖質と、消化吸収されにくい食物繊維に分けられます。

1日の摂取基準量は年齢にもよりますが、男女とも摂取するエネルギーの50~65%に相当する量の炭水化物を摂取することが推奨されています。なお、竜田揚げ1人前だけでは、炭水化物は多いと言えません。

竜田揚げとから揚げの違い

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竜田揚げとから揚げの大きな違いは、使用する調味料や衣に使う粉の種類です。

竜田揚げは醤油や日本酒、しょうがなどで下味をつけた食材を、片栗粉のみで揚げたものを指します。竜田揚げは揚げたときに赤色になることから、紅葉の名所、奈良の竜田川が名前の由来といわれています。

それに対して、から揚げはニンニクなどを下味に使い、小麦粉だけや片栗粉と合わせた衣をつけて揚げたものを指すことが多くなっています。

竜田揚げを食べるときのポイント

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ほどよく揚げられた竜田揚げの香ばしい香りや、カリッとした食感を想像しただけで、食欲をそそられる人も多いでしょう。

そんな竜田揚げですが、カロリーが気になったり、胸やけが心配な人もいるでしょう。ここからは、竜田揚げを食べる際のポイントを紹介していきます。

酸化した油は使わない

油は長時間空気にふれたり光や熱にあたったりすることで、少しずつ酸化が進んで色が悪くなったり、ドロッとした質感に変わったり、嫌なにおいが出てくるようになります。酸化した油を体内に取り込むと、胸焼けがしたりお腹が痛くなるなど、健康面に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

健康的においしく揚げ物を食べるためにも、酸化した油の使用は控えましょう。

鶏肉の選び方を工夫する

鶏むね肉と鶏もも肉では、鶏むね肉のほうが低カロリーです。鶏皮が好きという人もいますが、鶏皮を取らなかったときの鶏肉1枚あたりのカロリーは高くなってしまいます。

そのため、鶏むね肉を使用したり、皮を取って調理することで、竜田揚げをヘルシーに食べられます。

しかし、取った鶏皮を捨てるのはもったいないため、別の日にカリカリになるまで焼くなどして食べると、食材をムダにせずにすむでしょう。

大根おろしをいっしょに食べる

大根の根の部分には消化吸収を助ける消化酵素が含まれていて、胃もたれや胸やけの予防に効果があるといわれています。しかし、酵素は熱に弱いため効果を期待するなら、生で食べる大根おろしがおすすめです。

なお、大根は先端にいくほど辛みが強いため、大根おろしをする場合は葉や茎に近い部分を使うと食べやすいでしょう。

大根おろしを竜田揚げといっしょに食べることで、消化の促進や腸の働きを整える効果が期待できます。

鶏肉だけじゃない竜田揚げのおすすめレシピ

竜田揚げといえば鶏肉のイメージがありますが、日本酒やしょうがなどに漬け込むことで臭みがとれやすくなるため、魚や豚肉などいろいろな食材でもつくることができます。

材料によってカロリーを抑えたりすることもできるため、ダイエットをしている場合でもストレスなくおいしく食べられるでしょう。

ここからは、おすすめレシピを紹介していきます。

おすすめレシピ1:コンニャクの竜田揚げ

出典:E・レシピ

コンニャクは食感がしっかりして食べ応えもあり、カロリーも300gあたり21kcalとヘルシーな食材です。

コンニャクには食物繊維が含まれ、腸内環境を整える効果が期待できることから、便秘の解消に役立ちます。また、歯応えのあるプリプリとした食感があるのでよく噛んで食べる必要があり、満腹感を高めてくれることが期待できます。

おでんの具や煮物のイメージが強いコンニャクですが、竜田揚げにすることでカロリーを抑えつつ、食事全体の食べすぎ防止に役立つでしょう。

おすすめレシピ2:高野豆腐の竜田揚げ

出典:E・レシピ

高野豆腐は、噛み応えがありしっかりと咀嚼できるためお肉の代わりとして使われることもあります。タンパク質が多く含まれているため、とくにダイエット中の人におすすめの食材といえるでしょう。

また、高野豆腐には食物繊維が含まれていますが、それと似た働きをするレジスタントタンパクも含まれ、中性脂肪を上がりにくくする効果や悪玉コレステロールを減少させる効果が期待できます。

竜田揚げのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!

竜田揚げは揚げ物のため、カロリーが高くなりがちです。そのため、食べたくても我慢してしまう人もいるでしょう。

竜田揚げは鶏肉の皮を取って料理することで、カロリーを抑えることができます。また、大根おろしと食べることで、消化を助ける働きが期待できます。

また、竜田揚げは鶏肉だけではなく、さまざまな食材で調理が可能です。紹介したレシピのように低カロリーの食材を使うことで、カロリーを気にしていても食べやすい竜田揚げをつくることもできるため、工夫してみましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。

※参考にしたサイト

 
 

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