【管理栄養士監修】気になる「スープカレー」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/01/28
この記事では「スープカレー」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
スープカレーを食べると太りやすい?
スープカレーは、一概に太るとは言い切れない料理です。
調理方法によっては高カロリー、高脂質になることがありますが、使う具材やライスの量、食べ方を工夫すれば、野菜をたっぷりと摂取することができます。さらに、レッドペッパーなどの発汗作用のあるスパイスを使うと、新陳代謝の活性化も期待できるでしょう。
では、実際にどのくらいのカロリーがあり、どういった点に気をつけて食べればよいのでしょうか。スープカレーの栄養素や食べる際に押さえるべきポイント、さらにはおすすめレシピまで幅広く解説します。
スープカレー1食分のカロリー
スープカレー1食分739gのカロリーは968kcalです。これは野菜と皮つき鶏もも肉1枚を使い、かぼちゃやじゃがいもなどの野菜といっしょに洋風だしやカレー粉で味付けしたスープカレーのカロリーになります。
ごはん200gを抜くと632kcalになるので、カロリーが気になる場合はごはんの量を調整しましょう。
スープカレーの炭水化物量は?
スープカレー1食分739gの炭水化物量は97.03gです。この炭水化物量は388.12kcal相当であり、その中の多くがごはん200gに含まれる炭水化物量74.2g(296.8kcal相当)で占められています。
カレールーではなくカレー粉を使ってつくられるため、スープカレーそのものに小麦粉は含まれていません。そのため、ごはんの量によって炭水化物量も大きく変わると言えるでしょう。
スープカレーを食べる際のポイント
ここからは、カロリーや炭水化物量が気になる人へスープカレーを食べる際の気をつけるべきポイントをお伝えします。スープカレーはカロリーが高い料理ですが、野菜やルーの量、選ぶ肉によってヘルシーに食べることも可能ですので、参考にしてみてください。
炭水化物量の少ない野菜を多めに入れる
カロリーや炭水化物量が少ない野菜を多めに入れると食べごたえが増し、ごはんを減らしても満足感の得やすいスープカレーになります。
既に解説したように、スープカレーはごはんの量でカロリーや炭水化物量が大きく変わります。
また、野菜を増やすと食物繊維などの摂取量を増やすことができます。食物繊維には、糖質や脂質の吸収を抑えてくれる働きが期待できます。野菜にはかさがありますが、スープカレーに入れると加熱されてかさが減るため、生で食べるよりもたくさんとり入れることができるでしょう。
肉の種類を工夫する
カロリーの低い部位や肉を使うようにすると、カロリーを抑えられます。
たとえば皮つき鶏もも肉100gは200kcalです。これを皮なしにすると、脂質が少なくなるので116kcalまで抑えられます。
さらに、皮なしの鶏むね肉100gにすると108kcalになり、鶏ささみ肉100gを選ぶと105kcalです。このように、肉の種類や部位を変えるだけでカロリーが抑えられます。
白米ではなく玄米で食べる
健康を気遣う方やダイエット中のかたは、カレースープに合わせるごはんを、食物繊維が豊富な低GI食品である玄米に変えてみましょう。
GI(グライセミック・インデックス)とは、食後の血糖値の上昇を示す指標のことです。急激な血糖値の上昇は糖尿病や肥満につながる場合がありますが、食物繊維を多く含む玄米は白米に比べてGI値の低い食品となっています。
食物繊維の摂取は便秘解消に役立ち、腹持ちがよいという特徴があります。スープカレーを玄米といっしょに食べると、ダイエット中のかたにもおすすめの料理になると言えるでしょう。
食べる時間に注意する
スープカレーを食べるときは、食べる時間に注意しましょう。
体には脂肪蓄積に関係する遺伝子があり、これは朝や昼は減少しており、22時から午前2時の間に増加するという性質があります。つまり、朝や昼は脂肪が蓄積されにくく、22時以降は蓄積されやすいということです。
そのため、スープカレーをどうしても食べたくなったときは、朝や昼の時間帯に食べることをおすすめします。ただし、1日の摂取カロリーをオーバーしないように、その日の夕食は軽めにするなどの調整は必要でしょう。
スープカレーのおすすめレシピ
ここからは、スープカレーのおすすめレシピを2つ紹介します。食感や味わいにこだわったものと、カロリー控えめなものを紹介しますので、スープカレーを料理する際の参考になさってください。
おすすめレシピ1:チキンのスープカレー
こちらのレシピは、柔らかい鶏肉と野菜の旨みが凝縮された優しい味つけのスープカレーです。
彩り豊かな野菜を使うことで、食卓を華やかにしてくれるでしょう。また、仕上げにガラムマサラを入れることで本格的な香りも楽しむことができるため、ぜひ試してみてください。
おすすめレシピ2:ソーセージのスープカレー
こちらのレシピは、ソーセージを使った手軽に調理できるスープカレーです。一般的なスープカレーよりも短時間で調理できるため、はじめてつくるかたにもおすすめします。具材にはソーセージを使うため、カロリーが控えめな点も魅力的です。
スープカレーのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
スープカレーはつくり方によって高カロリーになりますが、その栄養素について理解し食べ方を工夫すれば、健康を気遣うかたも楽しめる料理です。
白米や皮つき鶏もも肉を使うと脂質や炭水化物量が増えてカロリーも高くなりますが、玄米へ変えたり、肉の部位や食べる時間などを見直せば健康的に食べられるようになるでしょう。
また、スープカレーに使われているスパイスは、種類によってさまざまな効用があるため、うまく使うことで新陳代謝の活発化も期待できます。
記事を参考に、食べ方を工夫してスープカレーを楽しみましょう。