若い女の子は、質問を持っています。

母の肩を揉む親孝行な夫を見て、妻は浮気を疑った……驚くべき妻たちの「勘」を夫婦仲の専門家が解説!

2022/01/30

夫の浮気を見抜く妻たちのすごさを、恋人・夫婦仲相談所の所長である三松真由美さんに実例とともに解説してもらいます。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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夫のちょっとした仕草で浮気を見抜く!

夫の浮気を見抜く妻の「勘」に驚かされることは少なくありません。一昔前のドラマのようなワイシャツについた口紅の跡などベタな証拠などなくとも、ちょっとした仕草や目の泳ぎ方、言葉から浮気を読み取ることもあります。

今回は、そんな妻たちの鮮やかとも言える「浮気を見抜く」技についてご紹介しましょう。

義母の肩をもむ夫を見て……ソレおかしいでしょ!?

肩こりに苦しむアジアの女性
kazuma seki/gettyimages

優希さん(仮名・34歳)が夫の仕草にちょっと違和感を抱いたのは、年末に夫の実家へ帰省したとき。肩こりがひどいという義母に向かって、夫がめずらしく「マッサージしてあげるよ、母さん」と言ったのがきっかけでした。

コロナ禍で昨年はほぼ1年間在宅勤務だった優希さん。ダイニングテーブルで小さなノートPCの画面をのぞき込むように作業をすることになり、ひどい肩こりに悩まされていたそうです。夫には「肩こったから揉んでくれない?」と何度かリクエストしてみたそうですが、そのたびに「俺、ツボとか揉み方とか知らないから無理。女性にちょうどいい力加減がわからないし。マッサージとか整体とか予約してみれば?プロが一番だよ」とそっけなく断わられていました。

にも関わらず、いま夫は自分から肩もみをすると話している……という状況に、「ふうん、昔から母親の肩もみはしていたのに、妻にはしてくれないんだ。マザコンもいい加減にしてよ……」と、ちょっと拗ねていた優希さん。テレビを観ているふりをしながら、聞くともなく夫と義母の会話に耳を傾けていると、義母のはしゃいだ声が聞こえてきます。

「あら、マッサージなんてうれしいわ。ヒロ君がそんなことしてくれるの初めてじゃない?」
「そうだね。最近、ツボとか、揉み方とかわかるようになってさ」
「いい感じ、気持ちいいわ。最高」
「でしょ?こことか、ほら、コリがあるでしょ」
「そこそこ。ちょうどいい力加減」
「俺的にはだいぶ弱めなんだけど、このぐらいが女性はちょうどいいんだよね」
「うまいじゃない。マッサージ屋やれるわよ」
「あはは、よく言われるよ」

目線はテレビに向けているものの、耳に入ってくる仲よさそうな親子の会話に、優希さんの頭の中は真っ白に。

「ちょっと待ってよ……今まで母親の肩もみをしたことがなかったのね。私も夫に肩もみしてもらったことは一度もないんだけど。じゃあ、一体この男、どこの女の肩を揉んでる???」


今すぐに夫を怒鳴りつけたい気持ちを冷えたお茶でぐっと喉の奥に流し込み、家にもどったら、さっそく夫に肩もみをリクエストして、夫の反応を確認しようと心に決めました。

その後、優希さんから、匂わせ質問を重ねたところ、飲み屋に行ったときに、ホステスさんの肩を揉んだというところまで突き止めました。そのお店に行ったのは5回。果たして、店で揉んだのか、個室で揉んだのか。それは今からじっくりあぶり出していくそうです。

夫が得意げに語る「しみ抜き」テクに……ソレおかしいでしょ!?

白い綿のシャツ汚れ、汚れ、コーヒーの汚れ、男の手がシャツを持ち上げて汚く見えるように広げる洗濯機に持ち込まなければなりません
chanakon laorob/gettyimages

続いては、友人との会話内容から夫に違和感に抱いた玲奈さん(仮名・29歳)。学生時代からの夫婦共通の友だち夫婦と2組で、久しぶりに忘年会を兼ねてイタリアンダイニングに飲みに行ったときでした。

「去年はコロナで忘年会もできなかったから、2年ぶりだねぇ」

と、久々の再会に盛り上がり、ワインがかなり進みました。そのうちに、玲奈さん夫婦も友人夫婦も共働きのため、話題は自然と家事分担の話に。

友人夫婦から「洗濯もののしみ抜き」の話題が出て、ケチャップやカレー、ボールペンのインクなど、落としにくいシミの話で盛り上がったときでした。自称「妻よりキレイ好き」である玲奈さんの夫が、自分のやってるしみ抜きテクニックを披露しはじめました。

「油性のシミを落とすにはマニキュアの除光液がいいんだよ」
「お。マジで?それは知らなかった。なあ、うちに除光液ってあったっけ?」
「リムーバーでしょ。あるわよ。じゃあ今度試してみましょうか。あなたのワイシャツについた口紅もこっそり落とせるかもよ」
「おい、その話また出すわけ?あれは通勤ラッシュでの事故だってば」
「コロナ禍で通勤ラッシュはもうないと思うけどねえ」
「いや、銀座線はラッシュあるんだってば。信じてくれよ」

話が思わぬ方向に進み、夫と友人夫婦が大笑いする様子を横で見ながら、玲奈さんの頭の中では夫が口にした「除光液」という単語が引っかかっていました。

玲奈さんはもともと爪が薄く、荒れやすいためにマニキュアをしません。当然、家の中にはマニキュアもリムーバーも1本もありません。玲奈さんの家で洗濯をする限り、除光液でシミ落としはできないはずなのです。

「一体どこの家で、また、だれに教えてもらって除光液でシミ抜きを体験したんだろう?」玲奈さんの中に、にわかに夫への疑惑が沸き上がってきました。一方で、もしかしたらネットで調べて、知識として知っていただけかもしれない……という可能性もあるため、冷静に真実を確認することに。

玲奈さんは夫に素知らぬ顔で質問をぶつけました。

「除光液を使うと、服の色が落ちちゃうことはないの?」
「そう、そこなんだよ、問題は。知らずにやって、俺も1回色落ちさせちゃったんだよね。あれはマジ焦った」

夫の「除光液」は単なる知識ではなく、体験に基づくものであることが、この言葉で明らかになりました。

「だよねー」と笑顔で相槌をうちつつ、玲奈さんの中では疑惑が確信に変わりました。問い詰めたい気持ちをぐっと抑えてトマトのパスタを口に運びながら、わざと少しこぼしてスカートに赤いシミをつけました。もちろん、明日の朝、夫に「昨日ついしちゃったシミ、除光液で落としてくれない」と言ってみるためにです。

家に除光液がないことを知って夫がどのような言い訳をするのか。それをしっかり聞いてみたいと玲奈さんは思っています。

その後の玲奈さんの展開はまだ聞いていませんが、妻は「ささいな会話」で勘を発揮させるということを知っておいてください。悪いことはするものではありません。かならずほころびが出てくるのです。


◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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