「韓国語について知りたい!」
「韓国語のオンニの意味ってなに?」
「オンニの正しい使い方を身につけたい!」
韓国ドラマなどを見ていてよく耳にする「オンニ」について、疑問を持っている方もいることでしょう。
本記事では、韓国で日常的に使われる「オンニ」という言葉の意味や正しい使い方などを紹介します。韓国語に興味がある方や、韓国語を学び始めたという方の役に立つことと思います。
「オンニ」の使い方や使う際に気をつけるポイントのほか、韓国に根づいている文化についても知ることができるので、韓国について興味がある方はぜひ本記事を参考にしてみてください!
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韓国語の「オンニ」の意味とは?
韓国語の「언니(オンニ)」は、日本語で「お姉さん」という意味です。
しかし日本語と同じ感覚で使用すると失礼にあたってしまう場合もあるため、使用する際には注意が必要です。
それではここから正しい使い方について解説していきいます。
「オンニ」の使い方は?
「オンニ」は、女性が年上の女性に対して親しみを込めて呼ぶときに使われます。家族である実の姉に対しても、家族以外に対しても使うことができます。
ここからは「オンニ」という呼び方を使える人や、適した場面について解説していきます。
女性が女性に対して使う
基本的に「オンニ」という言葉を使えるのは女性だけです。
日本語の「お姉さん」は男性でも女性でも使うことができますが、韓国語には同じ意味でも話し手の性別によって異なる言葉を使うことがあります。韓国語を学ぶうえで注意すべき点の一つです。
話し手が男性の場合は、実の姉や親しい年上の女性を呼ぶ際には「ヌナ(누나)」という言葉を使います。
また話し手が女性だからといって誰に対しても「オンニ」と呼んでいいわけではなく、相手が年上の女性で親しい間柄であるというのがポイントです。
血の繋がった姉以外にも使える
「お姉さん」という意味を持つ「オンニ」ですが、相手と血縁関係がなくても使用できます。他人であっても「オンニ」と呼ぶことができるのです。
韓国では年上の相手を敬う文化が強く残っているため、1歳でも年上であれば友達ではなく「人生の先輩」という感覚です。そのため相手が年上であるという敬意を払い、「オンニ」という呼称を使います。
例外:女性店員を呼ぶときに使う
「オンニ」は年上の女性に対して使う言葉と説明しましたが、例外もあります。
韓国の食堂などのカジュアルなお店では、働いている女性店員を相手の年齢に関係なく「オンニ」と呼ぶことがあります。反対に店員が女性客を「オンニ」と呼ぶこともあります。
この場合、お互いに年齢を確認するわけではありませんし、親しい関係であるわけでもありませんが、親しみを込めた差し支えのない呼び方として「オンニ」を使います。
店員が年配者である場合など、明らかに自分との年齢が離れているときには、「叔母さん」という意味の「イモニム(이머님)」や「お母さん」という意味の「어머님(オモニム)」などを使うこともあります。
「オンニ」を使う際の注意点は?
気をつけなければならないのが「オンニ」を使う相手です。年上に対して礼儀を重んじる韓国では、相手によっては「オンニ」と呼ぶと失礼にあたる場合もあります。
次に紹介する状況では、親しみを持っている相手だとしても「オンニ」を使わないのが賢明です。相手と上手にコミュニケーションを取るためにも、正しい使い方を知っておきましょう!
仕事上では使わない
ビジネスシーンでは、相手と親しい間柄であっても「オンニ」と呼ぶのはふさわしくありません。相手から「オンニと呼んでいいよ」と言われない限りは、呼ぶのは控えましょう。
ビジネスシーンでは、相手に役職があれば役職で呼ぶのが一般的です。役職がない場合は相手の名前に「先輩」という意味の「선배(ソンベ)」を付けて呼びます。
元々親しい間柄であれば、職場では「ソンべ」と呼んでプライベートでは「オンニ」と呼ぶなど、状況によって使い分けることもあります。
出会ってすぐの人には使わない
「オンニ」は親しみがある人への呼びかけであるため、初対面の人には使わないようにしましょう。初対面の人に「オンニ」と呼ぶと馴れ馴れしく思われてしまいます。
何度か顔を合わせ、ある程度の関係性を築けてから「オンニと呼んでもいいですか?」と確認したり、相手の方から「オンニって呼んで」と言ってくれてから使うようにするのが安心です。
しかし芸能人や著名人に呼びかけるときには、親しみを込めて「オンニ」と呼んでも問題ありません。
初対面の相手を呼ぶときには、相手の名前に「◯◯さん」という意味の「씨(シ)」をつけて呼ぶのが一般的です。
相手との年齢差に気をつける
しっかりとした決まりはありませんが、年が離れすぎている相手に対して「オンニ」と呼ぶのは注意が必要です。
「オンニ」は比較的年齢が近い相手に親しみを込めて使う言葉なので、「オンニ」と呼ばれて嬉しく思う人もいる一方で、相手の捉え方によっては失礼になることもあります。「オンニ」と呼ぶべきか迷ってしまうときは、本人に直接確認するのも良い方法です。
店員さんを呼ぶときの例外として紹介したように、明らかに年が離れている人を呼ぶときは「叔母さん」という意味の「イモニム(이머님)」や「お母さん」という意味の「어머님(オモニム)」などが使えます。
「オンニ」以外で年上の人に対して使う言葉は?
ここからは「オンニ」以外で年上の相手を呼ぶときに使われる言葉を紹介します。
話し手や聞き手の性別、環境や状況によって同じ意味の言葉でも呼び方が変わります。関係性によって呼び方を使い分けることがわかると、韓国語の理解度もより深くなるでしょう。
人と人との距離が近く、親しくなると「家族」のように考える文化のある韓国だからこそ、正しい呼び方を知っておくことはとても大切です。
女性が使う言葉は?
話し手が女性で、相手が年上男性の場合は「오빠(オッパ)」を使います。
血の繋がった「実の兄」にも使いますが、他人であっても親しい間柄である年上男性にも使います。女性が彼氏を呼ぶときにもよく使われます。
男性が使う言葉は?
男性が年上女性を呼ぶときに使う言葉が「누나(ヌナ)」です。血の繋がった「実の姉」、他人であっても親しい間柄の年上女性、どちらにも使うことができます。
また男性が年上男性を呼ぶときは「형(ヒョン)」が用いられます。「ヒョン」も「実の兄」に対して使うほか、親しい間柄の年上男性に使われる言葉です。
「ヌナ」も「ヒョン」も、年上であることを敬いながらも仲の良さがわかる呼び方と言えるでしょう。
「オンニ」を使った言葉とその使用方法は?
次に「オンニ」が入った言葉とその使い方について解説していきます。
「オンニ」が入った言葉とともに、その使い方やハングル表記などについても詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
血縁者である「お姉さん」を表す言葉
「こちらは私の実の姉です」のように、血縁者である「お姉さん」と区別して言いたい場合は「친언니(チノンニ)」が使われます。「친(チン)」は日本語にすると「実の」という意味です。
発音する際には「チン」の「ン(n)」と「オンニ」の「オ(o)」がくっつき、「チノンニ」と言うのが自然です。
「チノンニ」は本人に呼びかける時には使わず、第三者に紹介する時に使います。いとこのお姉さんの場合は「사촌언니(サチョノンニ)」と表現します。
血縁者以外の「お姉さん」を表す言葉
「친한언니(チナノンニ)」はとても親しい間柄の年上女性に対して使われる言葉です。「친한(チナン)」の原形は「親しい」という意味の形容詞「친하다(チナダ)」です。
また「知り合いのお姉さん」という表現として「아는 언니(アヌノンニ)」もよく使います。「아는(アヌン)」は日本語で「知っている」という意味です。
どちらも「実のお姉さんではない」と区別したい時など、第三者に説明する時に使われます。
特定の人たちを表す言葉
実際に知り合いではなくても、カリスマ性のある女性を呼ぶときに「オンニ」が使われることがあります。
例えば言いたいことを臆することなく発言したり、強くてかっこいい印象の女性を「센언니(セノンニ)」と呼んだりします。「센(セン)」の原形は「세다(セダ)」という形容詞で「強い」という意味です。
「オンニ」の発音方法は?
正しい使い方や意味を把握したあとは、正しい発音についても知っておきましょう。
韓国語には「オ」の発音が2種類あり、1つは日本語の「お」と同じように口を尖らせて発音するものです。「オンニ」の「オ」はそれとは異なり、日本語で「あ」を発音する時のような口の形で「オ」と声を出すのがポイントです。
またカタカナで表記すると分かりにくいですが、ハングルでは「オン(언)」「ニ(니)」となります。「オン」で一文字であることを意識して、流れるように発音するようにしましょう。
アクセントは付けずに、平坦に発音するのが自然なイントネーションです。
「オンニ」の意味と正しい使い方を知ろう!
韓国の文化にふれていると「オンニ」という言葉を耳にすることは多いでしょう。「オンニ」は女性が年上の女性に対して親しみを込めて呼ぶときに使われている言葉だと分かりましたね。
相手との関係をより良く深めるための言葉なので、失礼のない相手や状況を確認して、ぜひ使ってみましょう!