【韓国語】「オッパ」の意味とは?正しい使い方や気をつけることを解説!

2023/09/19

「日常的に使う韓国語について知りたい!」
「オッパってどんな意味?」
「オッパの正しい使い方を知りたい!」
韓国語について学んだり韓国ドラマを見たりしていると、このような疑問を抱く方もいるでしょう。

本記事では韓国語の「オッパ」の意味や正しい使い方について紹介します。どのような場面で使えば良いのかも解説しますので、日常的に使われる韓国語について詳しく知ることができると思います。
また使用するときの注意点や韓国女性の中で話題となっているオッパ病についても解説していきます!

韓国語について興味を持っている方、日常会話について知りたい方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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韓国語の「オッパ」はどのように使えばいいの?

「オッパ」は女性が自分より年上の男性を呼ぶときに使う言葉です。ハングル文字では오빠(オッパ)と表記します。

韓国ドラマなどを見ていると「オッパ」という言葉が何度も出てきたり、違う人のことも「オッパ」と呼んでいたりするので混乱することもあるでしょう。そのため韓国ドラマ内では「オッパ」と発音されていても日本語字幕で「〇〇さん」と表示されることが多いですね。

「オッパ」ということもあれば「〇〇オッパ」と相手の名前をつけて使うこともあります。詳しい意味や使い方について、ここから詳しく解説していきます!

「オッパ」を使えるのは女性だけなの?

「オッパ」という言葉を使えるのは、女性だけです。特別な状況や冗談などで言わない限りは、男性が相手を「オッパ」と呼ぶことはありません。

男性が年上の男性を呼ぶときには「オッパ」ではなく「ヒョン(형)」という言葉を使います。オッパとは反対で、基本的に女性は「ヒョン」という言葉を使いません。韓国語においては同じ意味でも、男性か女性かで異なる言葉を使うことがあると知っておくと良いでしょう。

「オッパ」の意味とは?

日本語にすると「オッパ」は「お兄さん」という意味です。日本では「お兄さん」という言葉は家族である実の兄に対してだけ使いますが、韓国ではそれ以外に女性が年上の男性を呼ぶときにも使います。

しかし年上の男性であれば誰に対しても「オッパ」と呼んでいいわけではないので注意しましょう。使用する際の注意点についてはのちほど解説します。

家族のお兄さん

実のお兄さんを呼ぶときに「オッパ」が使われます。前述しているようにオッパは女性だけが使用できるので、妹がお兄さんを呼ぶときに使う言葉です。
弟が実のお兄さんを呼ぶときには、先ほども紹介したように「ヒョン(형)」を使います。

親しい年上の男性

親しい年上男性を呼ぶときにも「オッパ」が使われます。前述しているように実のお兄さんだけではなく年上の男友達なども「オッパ」と呼びます。
K-POPアイドルや俳優など著名人に対しても、ファンの女性たちが親しみを込めて「オッパ」と呼ぶ姿がよく見られますね。

韓国で年上男性を「オッパ」と呼ぶ理由は?

韓国は儒教の思想が根付いており年上の人を敬う考え方が強く、また日本より人と人との距離が近い傾向にあります。

年上・年下の区別を分かりやすくすると同時に「あなたの方が年上です」という敬意を表すため、「オッパ」などの呼称が生まれました。また本当に血が繋がっていなくても、親しくなれば本当の家族と同じように考える文化があります。そのため家族以外の年上男性に対しても「オッパ」が使われます。

特例のひとつとして、韓国居酒屋の女性店員は男性客を年齢問わず「オッパ」と呼びます。

韓国の男性が「オッパ」と呼ばれたいのは本当なのか?

親しみを込めて使われる言葉なだけあり、「オッパ」と呼ばれて嫌な思いをする韓国人男性は少ないようです。それどころか年下の女性から「オッパ」と呼ばれることで胸がときめいてしまう人もいるんだとか。

人気の韓国ドラマでもオッパと呼ばれて嬉しそうにしているシーンがありますね。『キム秘書はいったい、なぜ?』ではミソ(パク・ミニョン)から初めて「オッパ」と呼ばれたヨンジュン(パク・ソジュン)が「録音するからもう一度言って!」と懇願するシーンがあります。破壊度抜群の呼び名であることが分かります。

また『二十五、二十一』ではナ・ヒド(キム・テリ)が先輩を「オッパ」と呼んでいることに対してペク・イジン(ナム・ジュヒョク)が嫉妬しているシーンがあります。好きな女性が自分以外の男性を「オッパ」と呼ぶことは受け入れ難いようです。

「オッパ」は年下女性が年上男性を頼りにする・甘えるようなニュアンスが含まれているため、「オッパ」と呼ばれると嬉しく感じる韓国人男性が多いのではないでしょうか。距離が縮まった時には呼んでみるのも良いかもしれません。

日本と同じように韓国にも地域によって方言があるのですが、釜山ではオッパのことを「オッパヤ(오빠야)」と言います。この「オッパヤ」という言葉がとてもかわいいと韓国人男性の間で人気です。

「オッパ」の正しい使い方は?

日本語で「お兄さん」という言葉を使うのと同じように「オッパ」は使うことができます。それではここから「オッパ」の正しい使い方を解説します。韓国語についてより深く知ることができるでしょう。

自分のことを「オッパ」と呼ぶケース

「オッパ」は一人称としても使われます。一人称とは会話の中で、話し手のことを指す言葉です。

韓国ドラマでは彼氏が彼女に対して、お兄ちゃんが妹に対して、また男性が親しい間柄の後輩女性に対して、「オッパ」を主語にして話をする場面がよく見られます。
上の動画の『キム秘書はいったい、なぜ?』でもパク・ソジュン演じるヨンジュンが「オッパがカバン持ってあげようか?」と言うシーンがありますね。

大流行した韓国の歌手PSY(サイ)の楽曲『江南スタイル』の歌詞にも「オッパ」が使われています。これも一人称で「オッパは江南スタイル(イケてる男)だよ」という内容です。

二人称・三人称として使うケース

「オッパ」は二人称・三人称としても使われます。二人称は会話の中での聞き手、三人称は会話をする中ではその場にいない人を指します。

二人称として、女性が実のお兄さんや親しい関係の年上男性を呼ぶとき。三人称としては、その場にいない実のお兄さんや親しい年上男性のことを相手に話すときなどです。

「オッパ」を使うときに気をつけることは?

年上男性であれば誰でも「オッパ」と呼んで良いわけではないので、相手は見極めましょう。韓国人男性は「オッパ」と呼ばれることを嬉しいと感じることもあるようですが、誰にでもそう呼ばれたいわけではないですし、相手や関係性によっては失礼にあたってしまいます。

「オッパ」を使うときに気をつけなければならない注意点を紹介します。代わりに使用できる呼び方も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

親しくなってから使う

親しみを込めて「オッパ」を使うとご紹介しましたが、初対面の男性に使うのは避けましょう。
実の兄や親戚のお兄さんを呼ぶときは気に留める必要はありませんが、相手が年上なのが明らかだとしても初対面や親しくない間柄の男性に対していきなり「オッパ」と呼ぶと、とても馴れ馴れしい印象を与えます。

ある程度仲良くなってから、または距離を縮めたい相手に対して「オッパ」を使用するのがおすすめです。女性から「オッパと呼んでもいいですか?」と確認したり、男性から「オッパって呼んでよ」と言うようなケースもよくあります。

年齢がかなり離れた男性には使わない

あまりにも年齢が離れている相手に対しては「オッパ」は使いません。年配者を敬う文化が強い韓国では、明らかに年齢の離れている男性に「オッパ」を使うことは、かえって失礼です。

年齢が離れた男性に対して使用できる言葉には以下のようなものがあります。
「アジョッシ(아저씨)」は「おじさん」の意味で、「オッパ」と同じように親しみを込めた呼び方です。
「アボニム(아버님)」は日本語では「お父様」というニュアンスで、配偶者の父親を呼ぶときに使いますが、よく知らないけどお父さん世代の人などにも使えます。親しみを込めながらも、より敬意を払う表現です。
バスやタクシーの運転手のおじさんには「キサニム(기사님)」と呼ぶと良いでしょう。「アジョッシ」でも大丈夫ですが「キサニム」の方がより丁寧な印象です。
その他に飲食店などのお店では「サジャンニム(사장님)」を使うこともあります。「社長」と言う意味です。

韓国では呼称がたくさんあり、相手との関係性や状況・場所によってたくさんの使い分けがされます。そこが韓国語の難しいところでもあり、面白いところでもあります。

職場では使わない

関係が良好であっても職場の先輩に対して「オッパ」とは呼びません。職場の先輩を呼ぶときには「○○(相手の名前)선배(ソンベ)」と呼ぶのが一般的です。「ソンベ」とは日本語で「先輩」を意味します。

しかし「ソンベ」と呼ぶのは相手と親しくなってからにしましょう。親しくなるまでは「ソンべ」により敬意を込めた「ソンベニム(선배님)」を使うのが良いでしょう。
また相手に役職がある場合は、どんなに親しくても役職名(代理、チーム長、課長など)で呼ぶのが無難です。

家族の「オッパ」と家族じゃない「オッパ」の使い分けは?

「オッパ」と呼ぶ人が増えてくると、家族のオッパの話をしているのか?知人のオッパの話をしているのか?と聞き手が混乱したり、誤解を招くようなこともあります。韓国ではあるあるです。
そのため家族であるお兄さんを表すときには「チンオッパ(친 오빠)」を用います。「チン」には「実の」という意味があります。

実のお兄さんが複数いるときには名前をつけて「〇〇オッパ」と呼んだり、「クノッパ(큰 오빠)」「チャグノッパ(작은 오빠)」という表現も使います。「クノッパ」は「大きいお兄さん」という意味から長男を、「チャグノッパ」は「小さいお兄さん」という意味で次男を表します。

韓国時代劇に出てくる「兄上様」の呼び方は「オッパ」なの?

韓国の時代劇を見ていると「オラボニ(오라버니)」という言葉を耳にしませんか?時代劇ではお兄さんのことを「オッパ」ではなく「オラボニ」と呼びます。人気の韓国歴史ドラマ『花郎』では、キム・アロ(Ara)がキム・ソヌ(パク・ソジュン)を呼ぶ時の「オラボニ〜」という響きがとても印象的でした。
「オラボニ」も「オッパ」と同じように実の兄さんや年上の男性を呼ぶときに使われる言葉です。日本でいうところの「兄上」というニュアンスでしょうか。

より相手に敬意を払うときには「オラボニム(어라버님)」を使います。「님(ニム)」とは日本語で「様」という意味です。「オラボニム」を省略した「オラビ(오라비)」という言葉も時代劇でよく耳にしますが、こちらは三人称で使われます。

「オッパ病」とはどんな意味があるの?

韓国人女性の中で敬遠されているのがオッパ病の男性です。オッパ病とは自分の事を「オッパ」と呼び、「オッパ」を必要以上に使う男性のことを指します。相手と親しい間柄だからこそ使われている「オッパ」ですが、あまりに頻繁に使われるとひいてしまうという女性も少なくありません。

「俺は年上だから何でも知ってる」「俺は年上だから何でもやってあげる」というような「年上アピール」があまりに強いと、自立心の強い女性は特に嫌悪感を感じてしまうかもしれませんね。
しかしオッパ病の発端には「俺が年上だから頼ってくれていいんだよ」という優しさや頼もしさがあるのではないでしょうか?

「オッパ」以外で年上の人に対する呼び方は?

「オッパ」が使えない男性が年上の男性を呼ぶときには「ヒョン(형)」が使われます。また年下の女性が年上女性を呼ぶときに使われるのが「オンニ(언니)」です。日本語では「お兄さん」「お姉さん」で総称される言葉も、韓国語は色々な呼び方があります。

年下の男性が年上女性に対して親しみを込めて呼ぶときには「ヌナ(누나)」が使われます。

「オッパ」の意味や使い方を正しく知っておこう!

お兄さんという意味がある「オッパ」ですが、使って良いのは女性だけということがわかりました。韓国語には呼称がたくさんあるため少し複雑ではありますが、「オッパ」の使い方や意味を理解することで相手との関係性を知ることができるますね。

「オッパ」という言葉が生まれたのは年上を敬う儒教の考え方が強く残っている影響が大きいです。「オッパ」と呼ぶときには相手に失礼がないように、正しい使い方を知っておきましょう。

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