「ヒョンってどういう意味?」
「女性でもヒョンという言葉は使える?」
「ヒョンを使った表現が知りたい!」
韓国ドラマやK-POPアイドルの会話のなかで「ヒョン」という言葉を耳にしたことはないでしょうか?
この記事では「ヒョン」という言葉の意味や「ヒョン」を含む表現の使い方、使う際に注意すべき点などもまとめて紹介します。
「ヒョン」という単語の正しい意味を理解すれば、実際に自分で使うこともでき、韓国ドラマやK-POPのコンテンツを一層楽しめるようになるでしょう!
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韓国語の「ヒョン」の意味とは?
韓国人男性同士の会話のなかで「ヒョン」という言葉をよく耳にすると思います。韓国ドラマやK-POPグループのメンバーのやり取りでも、聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
「ヒョン」は韓国語で「兄」「お兄さん」という意味で、ハングルでは「형(ヒョン)」と表記します。
年配者に敬意を払う文化が強い韓国では、1歳でも年上であれば敬語を使うのが一般的です。そんな中で「ヒョン」は年上の男性に対して親しみをこめて呼ぶときに用いられます。
「ヒョン」の使い方は?
「ヒョン」は日常会話のなかで頻繁に出てきます。韓国語を学ぶ際には、早い段階でおさえておきたいワードです。
具体的に、ヒョンはどんな場面で使われるのでしょうか。まずは「ヒョン」という単語の使い方について説明します。
男性が年上の男性に対して使う言葉!
韓国では話し手や話し相手の性別によって使い分ける呼称があります。ヒョンは男性が年上男性を呼ぶときに使う単語で、基本的には弟が兄を呼ぶときに用いられます。
たとえば兄の名前がミンギュであれば「ミンギュヒョン」と呼びます。
ヒョンは男性が使う言葉であり、女性が年上男性を呼ぶときには「ヒョン」とは言いません。
ただ韓国ドラマなどで女性が男性を「ヒョン」と呼んでいるシーンがあります。チ・チャンウク主演の人気ドラマ『ヒーラー~最高の恋人~』では、チ・チャンウク演じるソ・ジョンフの妹分であるデヨンが、ジョンフを「ヒョン」と呼んでいました。
「ヒョン」は「兄貴」的な呼び方でも使えるため、時と場合によっては女性が使うこともあります。
血の繋がらない年上男性に対しても使える!
一般的には弟が兄を呼ぶときに「ヒョン」という単語を使いますが、血縁関係がない間柄でも「ヒョン」は使えます。たとえば、韓国ドラマのなかで男性が先輩に向かって「ヒョン!」と言っているシーンを見たことはないでしょうか。
「ヒョン」という言葉は本当の兄のように親しい年上の男性や、仲のよい先輩などに対して使われます。日本語でも年下男性が年上男性のことを「兄貴」と呼ぶことがありますが、その感覚に似ていると言えるでしょう。
「ヒョン」を使う際の注意点は?
年上の男性であれば、どんな相手にも「ヒョン」を使えるわけではありません。「ヒョン」という言葉は親しい関係にある年上の男性に対してだけ使用できます。
初対面の相手や、まだあまり仲良くない年上の男性を「ヒョン」と呼ぶと、馴れ馴れしい印象を与えてしまう可能性があります。
またビジネスシーンでは使わないのが無難です。会社内では「先輩」や役職名で呼び、プライベートで会っている時は「ヒョン」と呼ぶなど、使う場面を見極めるようにしましょう。
イベントなどでアイドルに向かってヒョンと呼ぶのはOKです。
「ヒョン」を使った表現は?
「ヒョン」は男性が仲の良い年上男性を呼ぶときに使う単語であることがわかりましたね。他に「ヒョン」を用いた表現にはどんなものがあるのでしょうか?
続いては「ヒョン」という単語を含む表現をいくつか紹介します。あわせて覚えて、韓国語のボキャブラリーを増やしていきましょう!
ヒョンドゥル
韓国語で「ヒョンドゥル」は「兄たち」という意味で、ハングルで書くと「형들(ヒョンドゥル)」になります。「들(トゥル・ドゥル)」は日本語で「~たち」という複数の人やものを表す単語です。
実の兄が2人以上いる場合に「兄さんたちは〜」とまとめて言いたい時は「형들은(ヒョンドゥルン)〜」と言います。
また後輩男性が親しい先輩男性複数人といる場合に「ヒョンドゥル」と言えば、先輩男性全員に呼びかけることができます。
ヒョンニム
親しい年上男性を少しあらたまって丁寧に呼びたい場合は「형님(ヒョンニム)」と言います。「님(ニム)」は「様」という意味を表し、「ヒョンニム」は「ヒョン」よりも敬いの気持ちがこもった呼び方です。
「ヒョンニム」を日本語に直訳すると「お兄様」となり少し仰々しく感じられますが、韓国では頻繁に使われる表現です。また年上男性に対して甘える時などにもよく使われます。
映画やドラマなどでも、後輩男性が先輩に「ヒョンニム!」と声をかけるシーンを見かけることがあるでしょう。
「ヒョン」以外の年上の人に向けて使う言葉は?
「ヒョン」は男性が年上の男性に対して使う言葉であるため、女性が使うことはありません。では、女性が年上男性を呼ぶときはなんと言うのでしょうか。
ここからは、年上の相手を呼ぶときに使う言葉について、性別ごとにわかりやすく解説します。
オッパ
女性が年上の男性を呼ぶ場合は「오빠(オッパ)」という単語を使います。「オッパ」は妹が実の兄を呼ぶときや、女性が親しい間柄の年上男性や彼氏を呼ぶときに用いられ、韓国ドラマのなかでも頻繁に登場する言葉です。
しかし相手が年上であれば誰にでも「オッパ」を使えるというわけではありません。仲のよい年上男性を呼ぶときに使う言葉であるため、初対面やあまり親しくない相手に使うと馴れ馴れしい印象を与えかねません。
ヌナ
男性が年上の女性に向かって「お姉さん」と呼ぶときは「누나(ヌナ)」と言います。「ヌナ」は血の繋がっている姉に対して使うほか、実の姉ではない親しい年上女性を呼ぶ際にも用いられます。
やはり「ヌナ」を使うときも、相手が親しい年上女性であることが条件です。自分が年下だからと言って初対面の相手に「ヌナ」と呼ぶことは非常に距離が近い印象で、相手の女性が嫌悪感を抱く可能性があります。
オンニ
女性が仲の良い年上女性を呼ぶときは「언니(オンニ)」という言葉を使います。「オンニ」は妹が姉を呼ぶときの単語ですが、血の繋がりはなくても親しい関係にある年上女性に対しても使えます。
女性が「ヒョン」を使わないように、男性が「オンニ」という言葉を使うことはありません。
年がかなり離れた相手に対して「オンニ」と呼ぶと失礼にあたるため、使う場面を見極める必要があります。ある程度年齢が近く、仲の良い年上女性に対して使うようにしましょう。
韓国のアイドルグループ内で使われる「ヒョン」の意味は?
K-POPのアイドルグループがメンバー同士で会話しているときにも、ヒョンという言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
韓国のアイドルグループ内で「ヒョン」と呼ばれるメンバーや「マンネ」と呼ばれるメンバーはどんな人物なのか、くわしく解説します。
グループ内の「ヒョン」とは?
アイドルグループのなかで、年下メンバーが年上メンバーを呼ぶときに「ヒョン」という単語を使います。年上メンバーが複数人いる時には名前を頭につけて「〇〇ヒョン」と呼んだり、グループのなかで年上メンバーたちをまとめて「ヒョンライン」と呼んだりもします。
また、最年長であるメンバーは日本語で「長兄」を意味する「큰형(クンヒョン)」と表現することもあります。このように「ヒョン」を使った表現はいろいろあるため、ぜひ覚えてみてください。
グループ内の「マンネ」とは?
グループ内でメンバーが「マンネ」と呼ばれているのを聞いたことはないでしょうか。「막내(マンネ)」は日本語で「末っ子」という意味で、グループ内の最年少メンバーのことを言います。
またグループのなかで年下メンバーたちは「マンネライン」とも呼ばれます。末っ子ながら優秀なメンバーのことを「最強マンネ」「黄金マンネ」と呼ぶなど、K-POPファンの間ではおなじみの呼び方があるためぜひ知っておきましょう。
「マンネ」は男女共に使われる言葉で、どのグループでも「マンネ」は「ヒョン」や「オンニ」たちから可愛がられている印象ですね。
「ヒョン」の意味を知って使い方をマスターしよう!
「ヒョン」という言葉の意味について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「ヒョン」は男性が年上男性に対して親しみをこめて「兄さん」と呼ぶときに用いられる言葉で、K-POPや韓国ドラマを楽しむうえで把握しておきたい単語です。
呼び方を変えることで相手との距離が縮まるところが、韓国語の興味深いポイントの1つです。この記事を参考に「ヒョン」という言葉の意味を理解して、実際に使ってみてはいかがでしょうか。