引っ越しの荷造りに悩むアジア人女性

片づけが苦手な人が「最初に手をつけてはいけないもの」3つ

2024/08/28

片づけたいのに家が片づかない、いつもゴチャゴチャしていて落ち着かない…。日々そう思いながらすごしているなら、間違った片づけの概念にとらわれているのかもしれません。

片づけがうまくいかないのには理由があります。そして片づけが苦手な人ほど、片づけの正しい順番を知りません。

効果的な片づけを行うために「最初に手をつけてはいけないもの」を、家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意な整理収納アドバイザーのMIYUKIさんに教えてもらいました。

「限られた住空間を、どうすれば快適なリラックス空間にできるのか」を長年の間模索し、整理収納アドバイザー1級の...

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1.思い出のあるもの

一緒に夕食を食べる幸せな家族
maroke/gettyimages

どんなに片づけが得意な人でも、この思い出の品…、ほとんどの人にとって片づけで1番時間と労力を要すると断言できます。

まだ家の片づけ途中でこの「思い出のあるもの」にふれてしまうと、懐かしさから片づけの手が止まり、次々と思い出に浸り片づけが進まない事態となってしまいます。

思い出1つ1つと向き合う時間は、なかなかに膨大なものになります。
しかし、「片づける=捨てる=辛い」ではありません。

思い出の品とは、「思い出して懐かしさや幸せを感じることができるもの」であり「自分の人生の歴史」です。整理されずなんとなく持っているのではなく、1つ1つ自分にとって幸せで大切に思えるものを選び抜く。それでも迷ってしまうものには半年ほどの猶予時間をおくのもオススメです。半年後に再考してみると潔く片づけられることが多々あります。

思い出の品をいつでも見返すことができる量に整理する。これだけで過去のしがらみを手放し今の人生が輝き始めます。

そのため、「思い出のあるもの」は、片づけの最後に取り組んでください。

2.大量の紙もの

トールと短い人々の紙
Martin Barraud/gettyimages

どの家にも必ずあって、自分の意志とは無関係に溜まっていくものの代表格「紙もの」。
子どもの学校のお知らせ、ダイレクトメール、カタログ、各種契約書、取扱説明書、レシート、給与明細など…。

これらのものは1つ1つは大したスペースを必要としないため、つい放置されがちです。しかし、一度溜まってしまうと確認しながら要・不要の判断がいるため、かなりの労力が必要になります。

片づけが苦手な人が片づけの途中で「紙もの」の整理に取りかかると、自分の想像をはるかに超えた量の「紙もの」を前に嫌気がして、片づけが途中でやめになることが多々あります。

紙ものは、家に入ってきたその瞬間に目をとおし、必要な情報のみを抜き取り手帳やカレンダーに書き込み、その場で処分するのが1番効率的です。残しておくのは、保険証券や確定申告に必要なものなど、使用の目的が明確なものだけにしましょう。

「紙もの」が溜まっている場合は、ある程度家の片づけが落ちて空間に余裕ができてから取りかかるのがオススメです。
紙ものが溜まらないだけで、余計な情報に振り回されることがなくなります。

3.家族のもの

フル駐車場
trekandshoot/gettyimages

片づけをしていると、「がんばっているのは自分ばかり」「家族のものが多すぎてイライラする」こんな心情になることもあると思います。
リビングや玄関に置かれた家族のものを見ると「これを捨てればスッキリするのに」と家族のものを処分したい衝動に駆られることもあります。それは所有している家族には価値があっても、自分にとっては無価値なものだからです。

家族で生活していると、片づけに対する考え方が各々で違うため、家族全員が同じゴールに向かうのはなかなかむずかしい作業です。

まずは自分のものや共通のスペースの片づけに取り組み、ある程度家族にも「片づけの効果」が伝わってきたタイミングで「家族のもの」の整理に誘ってみるのがオススメです。

片づけたい!と思ったときには

時間と体力に余裕があるときに、急に「片づけスイッチ」が入ることがありませんか?
そのときにこれら3つの片づけに手を出してしまうと、思いのほか時間ばかりが経ちなかなか片づかないことが多々あります。

片づけが苦手だと感じている人は、まず冷蔵庫や洗面台など小さな空間で、使用の目的が明確なものと場所から取りかかるのがオススメです。


■執筆:MIYUKIさん・・・「限られた住空間を、どうすれば快適なリラックス空間にできるのか」を長年の間模索し、整理収納アドバイザー1級の資格を取得。家を整えて、家族のレベルにあった収納の仕組みをつくるのが得意。19年には、出産を機に退職した看護師として約18年ぶりに復職し、現在は忙しい日々の暮らしをより心地よく過ごすため、「効率的な家事」を取り入れている。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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