ソファを捨てる!?目からウロコの断捨離マイルール16全公開!
2022/07/07
物が多いと家事ストレスがどんどん増えて、イライラの原因に。しかし、いざ気合いを入れて物を減らそうと思っても、何を捨てて何を残せばいいのかわからず、結局そのまま…なんてことも。そうならないために、「捨てる達人」が取り入れている片づけテクニックをご紹介します。
<プロフィール>
桂知秋さん(兵庫県)
フリーランスのグラフィックデザイナーで在宅ワークがメイン。会社員の夫、長女、二女、三女の5人家族。日々の気分転換は、庭の草むしりとお酒を飲むこと、中沢新一の本を読むこと。インスタグラムは「_hknhome」
‐HOUSE DATA‐
一戸建て/2LDK(100㎡)
「物は好きだけれど、好きじゃない物は持ちたくない」。中高生のころから物の持ち方に対するはっきりした線引きがあると話す桂さん。とはいえ、結婚したら夫が物を捨てない派だったり、子どもが増えれば、物もそれ相応に増えたり…そこで桂さんは徹底的に〝捨てる〞か〝持つ〞かをその都度、見極めるようにしたといいます。
実際に桂さんが「捨てる」と判断した物は何なのか。詳しく見てみましょう。
家に置かないと決めた物16
1.ほこりがたまる「壁掛けの雑貨」
必要な道具と花びんはキッチン台に置くけれど、手を伸ばせばすぐ届く範囲に限定。「高い場所に物をつるしたり飾ったりするとほこりがたまりやすいので、置くのは平面のみにしています」。右の木製ボードはパンの生地をこねる台で、古道具屋で一目ぼれして購入。ガス台の油はねをよける役目も担っている。
2.蒸れるし散らかる「スリッパ」
スリッパは1足も持っていない。「前の家では使っていましたが、散らかるし、まめに拭くのも面倒で全部捨てました」。夏は裸足のままが気持ちいい。寒くなったら厚手の靴下をはいて。
3.乾きにくくてかさばる「バスタオル」
体拭き用も洗顔用も、タオルはカインズの白いフェイスタオル10枚でまかなう。「薄手です
ぐ乾くから、梅雨どきでもにおいが気になりません。毎年お正月に10枚買い、古い物は雑巾に」
4.色や柄が過剰な「ベッドリネン」
シーツ、掛けふとんカバー、枕カバーは家族全員、丈夫で乾きやすい無印良品の麻、色は白に統一。「面積が大きいから、色や柄が過剰だと、暑苦しく感じてしまって」。汚れたら漂白剤でしみ抜きし清潔感を保つ。
column-子どもの靴
娘たちのスニーカーは、「ニューバランス996」のグレー1足だけで全員お揃い。「どんな色の服にも合うから組み合わせ万能。夏は洗ってもすぐ乾くからサンダルとこれ1足で充分」。
なくても困らない物
「みんな持ってるから」という他人軸ではなく、「わが家にとって必要?」という自分軸で考えたら、本当に必要な物は意外に少ないということがわかりました。
5.大画面のテレビ
「小さなリビングに大画面のテレビはいらない」。そう考えた桂さんが選んだのはパナソニックのポータブルテレビ「プライベートビエラ」。幅は約44㎝で子どもも余裕で持ち運べる軽さ。さらにコードレス。別の部屋で見ることもでき、きわめて便利。テレビはこれ一台です。
6.大人用の長い傘
長い傘は邪魔だし置き忘れるし、と実はストレスが多いので持たないことに。傘は写真の右端の折りたたみ傘1本だけです。軽くて小さいからいつもバッグにIN。「急な雨でもビニール傘を買うことはありません」
7.食器棚
持ち物は大切にしつつ、とことん使い倒すのが桂さんのポリシー。食器も同様で、引き出し内の食器は全部1軍としてフル稼働。「2軍はないから、この引き出しだけで充分」。枚数が少なければしまうのはもちろん洗うのもラク。
8.ソファ
桂さんの家にはソファはなく、リビングの隅にキャンプ用のコット(簡易ベッド)があるのみ。「わが家では夕食後も食卓の椅子に座ったままで、女子のおしゃべりが延々と続く(笑)。ソファは必要ありませんでした」。
9.子どもの工作
夏休み前や学年末は、子どもが学校から大量の作品を持ち帰る時期。桂さんの家では食卓にすべての作品を並べて観賞会をします。「ここがいいね」とか「もっとこうしたら」などと客観的に評価し合うと、子どもでも残す・手放すの決断がしやすくなるとか。
「長くとどまる物」と「新陳代謝する物」
今、家にある物を〝自分の暮らしに長く寄り添う物” と〝役目を終えたら処分する物” の2つに分けると、物の滞りと空気のよどみが防げます。
長くとどまる物
「長く持つと決めて家に入れた物は、しまい込まずに毎日とことん使います。毎日使うことがいちばんのお手入れでもあるから」と桂さん。長くとどまる物は、時間とともに味が出る、木や竹などの自然素材が中心です。
<選び方・持ち方>
□間に合わせの物を買わない
□ しまい込まずに毎日使う
□ 10 年以上のスパンで持つ
10.木箱
「木箱はその独特の木目や古くなっていく過程が好き」。収納扉の奥で使う木箱もすべて、一生つき合うつもり。アンティークショップや骨董市で見つけたり、道端で拾ったりして集めた物をていねいに使い続けている。
11.カゴ類
「カゴは軽くて使い勝手がいいし、ほかのカゴともしっくりなじむので、数を決めずに好きなだけ持ちます」。ただし、飾るためだけのカゴはなし。「すべてを徹底的にふだんづかいしています」。
12.家具
「値の張る家具は、気に入った物が見つかるまで買わない。そのための不自由はいとわない」と桂さん。テーブル奥の「ジェルデ」のランプは、10年待ってやっと出合ったアンティーク。
13.キッチンツール
キッチンツールを選ぶときの基準は「何通りにも使えるか?」。また、長く使いたいから経年変化しても味が出る木や金属の物を選び、劣化しやすいプラスチック製品は買わないことに。
新陳代謝する物
短いスパンで循環させるのは、情報関係の紙物とダメージが目立つ白い服。ためない秘訣は要不要を確認し、不要ならすぐ捨てること。その判断は習慣にして、アイテムごと、定期的におこないます。
<捨て方・捨てどき>
□ 役目が終わったら即捨てる
□ 毎日、月1 回などジャンルごとにタイミングを決め、定期的に捨てる
14.白い服(年に2回捨てる)
「ヨレヨレだったりしみがあったりする白い服を40歳の私が着るのはイタい気がして…」。白
い服は消耗品と考えているから高価な物は買わず、ユニクロやザラなどファスト系で調達。
15.レシート類(毎日捨てる)
日々の家計管理は家計簿アプリ「マネーフォワード」を活用。「スマホでレシートを撮影するだけで、費目分けと集計をしてくれるのでとても便利。撮影したレシートはその日のうちに捨てられます」
16.プリント類(月1回捨てる)
「子どもが学校から持ち帰るプリント類は、見たら人別にフォルダーに分け、月末に再確認。用事がすんだ物はすぐ捨てます」。月末の再確認の習慣化が、新陳代謝を滞らせないコツ。
「そもそもわが家は小さな家。私がいちばん持ちたいのは〝空間〞なので、用がすんだ物は捨てる。今必要でない物は持たない。色や柄が派手な物は空間をざわつかせるから置かないなど、わが家にとって今いるのか、いらないのかを常に考え、物とつきあっています」(桂さん)
「捨てる」と「持つ」のマイルールを決めて、家も心も整えていきましょう。
Have a try!
□家に物を置かない
□「本当にいる?」と考えるのを習慣にする
□「長くとどまる物」と「新陳代謝する物」に分ける
参照:『サンキュ!』8月号「夏こそ、断捨離(R)」より。掲載している情報は19年6月現在のものです。
監修/やましたひでこ 撮影/林ひろし 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
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