子ども二人・週4パート、51歳の今たどりついた貯蓄に大切な5つのこと
2021/07/07
もうすぐ子育て一段落。次の目標は還暦まで働いて貯め続けることというKさん。週4日パート&子どもは高3と小6!50代の今、たどり着いた貯蓄への5つの考え方を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
サンキュ!アンバサダー Kさん(神奈川県 51歳)
夫(49歳)、長女(17歳)、長男(11歳)の4人家族。結婚23年目。住まいは02年に購入した持ち家一戸建て。
◎MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 37万円
妻月収(手取り) 6万円
夫ボーナス(年間・手取り) 130万円
世帯年収 646万円
年貯蓄額 200万円
総貯蓄額 ヒミツ
60歳になってキリギリスは嫌だ!それが私のやりくりモチベーションです
20代のころはバブリーな生活をしていたKさん。長女妊娠後、退職して夫の給料だけで生活することになったとき、初めてお金と向き合いました。「家にいて1円も稼げない自分に落ち込んだこともあったけど、できることから始めたんです。若いときはその日暮らしでなんとかなっても、50代、60代はそうはいかない。定年後にキリギリス生活をするのは嫌ですから。今思うと、あのときお金と向き合ってよかった」。
50代Kさんの家計表
<収入>
夫月収(手取り) 37万円
妻月収(手取り) 6万円
<支出>
住居費 0円 *20年12月で5000万円のローンを完済
水道・光熱費 1万9000円
通信費 1万4000円 *長女携帯代含む
生命保険料 4万円
食費 6万円
外食費 1万円
日用品費 1万円
ガソリン代 3000円
子ども費 5万3000円
・英会話2人分 2万円
・長女小遣い 5000円
・長女交通費 1万4000円
・給食費 4000円
・雑費(教材代、本など) 1万円
※塾には通わず通信教材を受講し、年間分約21万円(2人分)は一括支払い済み。
夫小遣い 3万円
妻小遣い 1万円
医療費 5000円
新聞・雑費 2万4000円
残し貯め 15万2000円
歴史マンガなどの本は多少高くても役立つので買う。
Kさんのやりくりヒストリー
【20代】年に2回は海外旅行へ。稼いで使う日々
大手電機メーカーに勤務。バブル末期でしたが、それでも景気がよくて海外旅行、エステ、ブランドバッグと散財してもへっちゃらでした。
エジプトでラクダに乗った!
【30代】5000万円の家を年率2.45%の住宅ローンで購入
一目惚れした輸入注文住宅を購入。金利が今より高く、"身の丈以上"の買い物でしたが、「共働きで返済すればなんとかなる」と決断。
住宅購入直後に妊娠発覚!夫年収330万円で暮らす日々
家を購入した翌年に退職。夫の収入だけの"一馬力"で生活するほかなく、ローンの返済計画が崩壊。雑誌にのっている節約テクにトライ。
牛乳パックで費目分け。今はペン立てに。
【40代】知らないと損をするから、お金の勉強を開始
「貯めている人はお金に詳しい。お金のことは人に聞けないから自分で勉強するしかない」と雑誌やYouTubeなどで勉強することにしました。
【50代】49歳でパート復帰。ついにローン完済
49歳のときに16年ぶりに社会復帰。昨年、住宅ローンを完済。「パートで社会とのつながりを持ちつつ、貯蓄を殖やしていきたいです」。
50代の今、たどり着いた貯蓄に大切な5つのこと
「明日やろうは、ばかやろう」精神で、今やるべきことを後回しにしない
保険料やスマホ代など固定費の見直しは面倒に感じますが、お得なことは即実行。「この年になるといつ死ぬかわからないので(笑)、やるべきことは先延ばしにしないようにしてます」。
「家がいちばん落ち着いて勉強できる」と子どもが言うくらい家を整える
「塾に通う往復の時間がもったいないし、家で勉強したほうが集中できる」と通信教材で自学自習することを子ども自ら選択。長女は、3年前第1志望の公立高校にめでたく合格。「自分の部屋でもリビングでも、気分によって好きな所で勉強できる環境づくりを心がけました」。
節約&貯めテクはやりつくしたから、さらに貯めるために 16年ぶりにパート復帰
繰り上げ返済、保険の見直し、スマホの乗り換えなどを実践。「自分にできることはすべてやったので、今以上に貯蓄を殖やすには働きに出るしかない。今後は稼いで貯めます!」。
ライフプラン表を書いて20年先にかかるお金を見通す
ライフプラン表で先々かかるお金を見通すと、今やっている小さな節約の意味がわかります。「うちはオール電化なので、電気代を安く設定している午前中にお湯をまとめて沸かして、ポットで保温してます」。
38歳で子宮筋腫になり、健康でいるためにお金がかかっても食材にはこだわると決めた
無農薬・有機の野菜や米、無添加にこだわった調味料や食品を購入。「多少割高ですが健康第一。あと9年、還暦まで働くのが目標です。健康だからこそ働けて貯められますから」。
参照:『サンキュ!』2021年7月号「収入と貯蓄」より。掲載している情報は2021年5月現在のものです。撮影/キムアルム 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部
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