いざというときのために必要な「生活防衛費」は生活費の何カ月分あると安心?
2022/08/22
みなさんは「生活防衛費」という言葉をご存じでしょうか?生活防衛費とは、貯金とは別で、万が一に備えておく、お金のことを指します。今回は、もしものときのために、どのくらい生活防衛費を貯めておくべきか解説します。
教えてくれたのは、株式会社エイチームフィナジーが運営する総合保険サイトで、お金にまつわる情報も数多く発信している「ナビナビ保険」の編集部です。
もしものときの生活費が「生活防衛費」
生活防衛費とは、ケガや病気、会社の倒産、災害などで万が一、働けなくなったときに備えて貯めておくお金のことです。
就労ができなくなったときは、保険や、失業保険などの保障を受けることもできます。しかし、それらの給付金は、手元に入るまでに手続きや振り込みなどのため、どうしても時間を要してしまいます。そのため、給付や定期的な収入を得られるようになるまでに必要なお金を生活防衛費として、準備しておく必要があるのです。
中には「貯金があるから大丈夫」と思う方もいるかもしれません。しかし、「貯金」は家や車の購入、進学、老後の資金など使い道が決まっており、生活防衛費として使ってしまうと、ライフプランが狂ってしまいます。
したがって生活防衛費は、貯金とは別に用意しておくと貯金もしやすくなり、もしものときも安心です。
生活費防衛費の目安は6カ月分
生活防衛費に必要な金額は、生活費の約6カ月分がひとつの目安です。
たとえ就労できなくなっても生活費は必ずかかります。支払いが滞ってしまうと、電気やガス、スマホなども使えなくなってしまうことに。最低限の食費、水道光熱費、家賃などの必要な生活費の6カ月分貯めておくのが望ましいです。
とくに子どもがいる世帯では教育費も考慮し、なるべく余裕を持てるように生活防衛費の設定、貯蓄を目指しましょう。
【少しずつでOK】生活防衛費を貯めるためにはどうすればいい?
まずは、現状の生活費がどの程度かかっているかを把握することが大切です。
・食費
・水道光熱費
・通信費
・家賃
・学費
・交通費
・車のローン
など、生活をするために必要な出費がどれぐらいなのか、毎月どれぐらいかかっているのか計算してみましょう。
使った金額は家計簿などで管理し、ムダな出費を少しずつ減らしていきましょう。
「これ以上、貯金なんて……」と思ってしまうかもしれません。もちろん、一気に6カ月分を貯める必要はありません。“まずは月5万円から”というように少額からスタートして少しずつ積み立てていくのもいいでしょう。あるいはボーナスのタイミングで貯蓄してみたり、毎月の外食を1回だけやめてみたりなど、できる範囲から生活防衛費を貯めてみましょう。
■執筆・・・「ナビナビ保険」編集部
株式会社エイチームフィナジーが運営する、保険比較・FPに無料相談できる総合保険サイト「ナビナビ保険」の編集部。生命保険や資産形成をはじめとするお金についての幅広い悩みを解消するべく、専門家監修のお役立ち情報を正確にわかりやすく発信しています。