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買い方を変えれば食費はもっと減らせる!? 節約の専門家が実践している3つの工夫

2024/07/27

食品の値上げが止まらない中で、節約アドバイザーの丸山晴美さんも食費節約の工夫をいろいろしているそうです。プロはどんな工夫をしているのか、「買い物で実践している食費節約の3つの工夫」を聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年6月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「食費節約・買い物編」!

値上がりラッシュのときほど節約を「楽しむ」ことが重要

2024年4月に値上げされた食品が、2,800品目以上もあったことをご存じですか?5月にも400品以上が値上がりしましたし、秋には円安の影響で再び値上げラッシュになる恐れがあるとも言われています。

値上がりしたのは、オリーブオイルやハムやベーコンソーセージなどの加工肉、冷凍食品など。さらに酒、飲料類、チョコレート類やコーヒー類など、嗜好品も軒並み値上がりしています。

家計への圧迫がどんどん強まりますが、こういうときこそ「楽しみながら節約する」ことが大切。そうでないと「節約してもお金が貯まらない!どうしよう!!」と頭の中がお金優先になり、家族の健康や生活の楽しみまで削ってしまうことに。そのあげくストレスがたまって結局節約にも失敗する、というケースが多いのです。

今回は、私が楽しみながらやっている食材の買い物の工夫3つをご紹介します。

買い物の工夫1:安く買うなら朝にスーパーに行こう

買い物に行く時間ですが、私は朝にスーパーに行くことをおすすめしています。

「夕方以降に行くと割引シールが貼られて安く買える」と思っている人が多いですが、それは弁当や惣菜などが中心です。生鮮食品の場合、半額シール商品やその日限りの限定品、数量限定品などが買えるのは、意外と朝、開店すぐが多いのです。

もちろん、夕方から夜にかけても割引品はある程度出ますが、スーパーとしては当日で消費期限が切れるもの以外は、閉店前に売り切れては困るので、そうならない程度の割引だったりします。また、10%割引のシールをつけていても、売れ残る商品もあります。
そういう商品の中で、翌日できるだけ早く売りたい品物が、朝イチにさらに割引されて出されることが多いのです。

スーパーによって違いがあるので、行きつけのスーパーに時間を変えて行き、どの時間帯に最もお得品があるかチェックしてみてはいかがでしょう?

買い物の工夫2: 買う順番は野菜→肉・魚介→大豆製品・乳製品

食材を買う順番も、節約に大きく関係します。大切なのは優先順位を決めることで、最も優先順位が高いのはやはり肉&魚介類と野菜でしょう。

昔は最初にメインディッシュを決め、それに使う肉などを買ってから野菜売り場へ行くのがセオリーでした。でも、節約を第1に考えると、使う肉は豚こまや鶏むね肉、鶏ささみ肉などある程度決まってきます。

そこで今はまず、その日に比較的お手頃価格になっている野菜を買い、その野菜にどの肉をあわせてどう調理するかを考える方が、安く買い物ができて節約につながります。
スーパーはたいてい入り口付近に野菜売り場があるので、野菜から買う方が時間的にも効率が良いと言えるでしょう。

次に優先したいのは、豆腐などの大豆製品や卵、乳製品など。たんぱく質をしっかりとれる食材を確保することで、比較的健康的な食生活になります。

おやつや嗜好品は最後。「予算が余ったら買う」くらいに考えましょう。

買い物の工夫3:業務用のスーパーやディスカウントストアでは見極めと切り上げが大切

節約するには、業務スーパーやドン・キホーテなどのディスカウントストアも欠かせません。とはいえ、これらで売られている商品の中には、あまり安くないものもありますし、当たり外れもあります。「業務用だから」「ディスカウントだから」と、必要でないものまで買い込んでしまったり、食味が合わず処分してしまうなどの失敗もありがちです。

ディスカウントストアを上手に活用するには、ネットの口コミなどを参考にしながら、節約に本当に効果のある商品を見極めること。そして、行く前に買うもの(必要なもの)を書き出し、それだけを買って済ませることが重要なポイントです。

私は業務スーパーの冷凍ブロッコリーと冷凍いんげん、冷凍ブルーベリーを常にストックしています。特に冷凍ブロッコリーはコスパの良さが際立っていてお得。冷凍ブルーベリーも500gで500円ぐらいと安く、ヨーグルトなどに混ぜるととてもおいしくいただけます。
1Lパックに入った水ようかんや食パンも、コスパがよくておすすめです。

スーパーもディスカウントストアも、多くの人が日常的に利用していると思いますが、買い方にちょっと工夫するだけで節約度が上がります。ぜひ、普段の買い方を見直してみてください。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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