やりたいことを諦めない!貯めるだけではなく、今しか楽しめないこと&今の自分を満たすためにお金を使って人生を豊かに◎。コーヒーや花、本や肌管理など、こだわりある幸せなお金遣いを教えてもらいました。

- 好きな物を選び抜き、囲まれて暮らすことが幸せ。そのために、時間もお金もかけたい
- 幸せな使い方【コーヒー】(毎日、月3000~4000円)
- 幸せな使い方【お花】(週1回、月1000~1500円)
- 幸せな使い方【燻製(くんせい)】(時々、食材費込みで1回1500円くらい)
好きな物を選び抜き、囲まれて暮らすことが幸せ。そのために、時間もお金もかけたい
<教えてくれた人>
Sさん(埼玉県 39歳)
夫、10歳、6歳の子どもの4人家族。夫とお酒を楽しむのが趣味。
◎Money data◎
世帯年収(手取り) 725万円
世帯月収(手取り) 47万円
月貯蓄額 5万円
総資産額 ヒミツ
節約は頑張るほど成果が出るので、頑張っている時期もありました」と振り返るSさん。「でも、我慢は長続きせず、安物買いで失敗して落ち込み、物があるのに物欲が増えるという悪循環に。そんな時、好きな物だけに囲まれる生活をしているミニマリストの記事を雑誌で読んで憧れるように。好きな物を選び抜き、大切に使う生活をすると、日々が満ち足りたものになったんです。
将来のお金はもちろん不安です。でも、今しか楽しめないこと、今の自分を満たすことの大切さを知ったので、そこにはお金も時間もかけたい。私の場合はコーヒーやお花など、身近なものですが、大切なものにあふれた日常はとても幸せです。
幸せな使い方【コーヒー】(毎日、月3000~4000円)
●じっくりと時間をかけて淹れた一杯が至福の時間になる
「子どもたちを送り出した後、時間をかけてコーヒーを淹れ、味や香りを楽しむ時間が最高のぜいたく。品種はもちろん、焙煎(ばいせん)の仕方や淹れ方によっても味が変わる奥深い世界です。旅行先でコーヒー店に行くのも楽しみ」。
幸せな使い方【お花】(週1回、月1000~1500円)
●一輪挿しに収まる量でも、十分心のうるおいに
「日々育児に追われている中で、花を見ると癒やされます。一輪挿しに挿せる量でも十分。時には子どもが道端に咲いている花を摘んできてくれることも。子どもと一緒に花を選んだり、一緒に飾る時間も大切なひととき」。
幸せな使い方【燻製(くんせい)】(時々、食材費込みで1回1500円くらい)
●ひと手間かけることで、お酒時間がより楽しくなる
「家にあるチーズや冷凍えびなどを入れて燻製にし、晩酌のお供や来客時のおもてなし料理に活用。燻製自体にほぼお金がかからないながら、ぐっと味わい深い物に。夫婦でお酒を飲む時間もより充実したものになりました」。
Q “幸せな使い方”のためにどうお金を用意した?
コーヒー代は食費から。お花代は自分の小遣いから捻出。
燻製用チップ代は1回数十円と安いので食費から。「どれも価格以上の価値があります」。
Q これから叶えたい“使い方”は?
・40歳になったら
マラソンを始める。
・上の子が小学生のうちに
家族で沖縄の海に行き、シュノーケリング。
・子どもが成人したら
長野県のワインセラーをめぐるバスツアーに参加。
今、心と体を健康にすることが、将来の自分のためにも一番価値があると思う
<教えてくれた人>
Aさん(東京都 42歳)
中3、中1、小4の子のママ。赤字家計から資産2500万円に。
◎Money data◎
世帯年収(手取り) 約1100万円
世帯月収(手取り) 月による
月貯蓄額 8万円~
総資産額 2500万円
本で心を、キックボクシングで体の健康を整えています」と語るAさん。
「自分のためであると同時に、家族のためという気持ちも。母親が元気だと、家族が穏やかに過ごせると思うんです。将来のためにも役立つ使い方だと思います。
幸せな使い方【本】(月4000~5000円)
●新品の本を手に入れ、没頭することは最高のぜいたく
「大学生の時、電車の中で本を読むようになったのがきっかけ。ぶらっと書店に行き、その日の気分や直感で選びます。子どもに薦めたり、と子どもたちとの共通の話題にも」。
幸せな使い方【キックボクシング】(週1回~、月1万円)
●ストレス解消にも健康にも役立つ、一生物の趣味です
「子どもたちに手がかからなくなり、何か始めようと思った時、夫から薦められてどハマリ。体も鍛えられるし気分もスッキリ!健康投資は大事なので、一生続けたいと思います」。
Q “幸せな使い方”のためにどうお金を用意した?
先取り貯蓄と同じように、本代とジム代は先に。
生活費を振り分ける際に本代とジム代を確保。ポイ活や節約で生活費全体をセーブ。
Q これから叶えたい“使い方”は?
・3年後
母、娘と韓国旅行に行く。それまでにある程度の韓国語をマスターする。
・子どもが独立したら
夫と2人で世界各国を巡る。
鏡を見た時、自分の顔に幻滅……。自分自身を好きでいられるようにお金を使います
<教えてくれた人>
Eさん(福岡県 30歳)
夫、1歳、0歳の子の4人家族。教育費と老後のお金はNISAで。
◎Money data◎
世帯年収(手取り) 約900万円
世帯月収(手取り) 45万円
月貯蓄額 20万円
総資産額 1400万円
『DIE WITH ZERO』の本を読み、お金を残して死んでも意味がないとマインドチェンジ。後悔しないよう、やりたいことはやるように。肌管理もそのひとつで、長年悩むよりお金を使おうと決意。自分のことを労われる時間は少ないので、満足しています。
幸せな使い方【肌管理】(月に1回、約1万5000円)
●肌へのコンプレックスを無くすため、レーザー治療をスタート
「シミやほくろができやすい肌質が長年の悩み。市販のコスメや化粧では対処できないと、美容医療やドクターズコスメに切り替えました。モチベーションも上がります!」。
幸せな使い方【推し活】(年に2万5000円くらい)
●頑張ろう、キレイになろう!という原動力になる
「ファンクラブ代やライブ代など。推しのためにキレイになりたい、頑張りたいと思えるから不思議。嫌なことも推しの曲を聴くと癒やされます。推し活は日々の活力になっています」。
Q “幸せな使い方”のためにどうお金を用意した?
生活費などのお金は多めに先取りし、残りを貯めておいて用意する。
生活費・貯金・投資のお金を夫婦で出し合い、残りを各自管理。その自分貯蓄の中から捻出。
Q これから叶えたい“使い方”は?
・32歳までに
一生物の腕時計を買う。
・死ぬまでに
世界のディズニーランドを制覇する。
参照:『サンキュ!』2025年3月号「人生を100倍豊かにする賢いお金の使い方」より。掲載している情報は2025年1月現在のものです。構成・文/岡部さつき(風讃社) 編集/サンキュ!編集部