【年収360万円】収入の半分を貯められる「強い家計」作りとは
2018/11/17
やみくもに節約をしても、お金は一向に貯まりません。何のために貯めるのか?いくら貯めると安心なのか?など、目的や目標を明確にすることで、急な出費にも動じない「強い家計」を作ることができます。実際に、その方法で年収の半分を貯めることに成功した「ottmさん」に貯蓄のコツを聞きました。
<教えてくれた人>
ottmさん……夫、長女(9歳)、二女(7歳)、長男(2歳)の5人とペットのウサギ2羽。住まいは賃貸アパート。妻は事務職で9時から17時まで週5でパート勤務。
-MONEY DATA-
世帯月収(手取り)30万円
ボーナス 0円
世帯年収(手取り)360万円
月貯蓄額 15万2000円
年貯蓄額 182万円
総貯蓄額 ヒミツ
<1カ月の家計表>
夫月収(手取り)23万円
妻月収(手取り)7万円
児童手当(3人分)3万5000円
先取り貯蓄 11万5000円
*児童手、月収はすべて貯蓄。1万円分は長女用に8~18 歳まで積み立てている子ども用貯蓄
車用貯蓄 1万円
子ども用車貯蓄 8000円
住居費(家賃)4万5000円
水道・光熱費 1万6000円
子ども費 1万円
通信費 8000円
ガソリン代・車関連費 1万6500円
保険料 1万7500 円
食費・日用品費 3万円
*週6000円予算でやりくり
ペット費 5000円
夫小遣い 1万円
妻小遣い 5000円
予備費 2万円
残し貯め 月約1万9000円
→月々15万2000円、年182万円貯蓄!
自分を見つめ直す
自分は何をしたいのか?何が好きなのか?嫌いなのか?自分の〝根っこ〞の部分を知ることで、自分に合ったお金の貯め方や使い方が見えて何があってもブレない自分になれます。
■自分の時間を作る
パートをしながら子育てと家事をこなしている自分を、まずは認めてあげること。充分頑張っているので、もっと貯めようとムリはしません。やりくりも仕事もムリをしないが基本。
*3つのムリをやめました
□いちいちプラグを抜く、光熱費のケチケチ節約
□ 大して行かないお店のポイント管理
□ 安く買おうとスーパーのはしご
■いくらあれば安心か「ライフプラン」を書く
何年後にどんなイベントがあり、いくらかかるのかライフプラン表を作成。「いつまでに」「いくら」貯めるべきか〝見える化〞をすると〝今使えるお金〞と〝貯めるべきお金〞がわかり、気持ちもスッキリ。
■自分の好き・嫌いを考える
子どもは凝った料理よりも、食べ慣れたおかずのほうが好きだし、親がかわいいと思う服よりも着心地のいい服が好き。好き・嫌いがはっきりした子どもの感性を見習って、〝自分の好き嫌い〞に正直に。
■自分が好きなものとそうでないものを書き出す
自分が好きなこと、嫌いなこと、できること、できないことを実際に書き出してみます。すると、自分に合ったやりくりの仕方が自然とわかり、ムリをせずストレスフリーでお金が貯まるように。
家族みんなでやってる”一体感”を出す
欲しいものがあるときは家族で相談。家族会議で〝可決〞されたものだけを買います。また、使えるお金も家族でしっかり共有。自分1人ではなく、家族全員がやりくりの当事者になることで家計をみんなで守ります。
■子どもの場合
子どもが欲しいものがあるときは、今買う必要があるのか?、家にあるものではダメなのか?など、欲しい理由を一緒に考えます。買って失敗することもありますが、それもお金の勉強だと思っています。
■夫の場合
以前は夫が買うものはすべてムダに見えました。でも実際には買った趣味の工具を仕事に使っていたり、ウサギ小屋を手作りしてくれたり。夫を理解しようと歩み寄ったら、やりくりが順調になりました。
子の成長にあわせて予算を見直す
子どもが成長するにつれて、教育費や食費などの支出が増えてきます。増えた分をカバーするために、どの支出が減らせるかを今のうちからシミュレーションし、必要だと思うことは積み立てで予算を確保します。
■増える学費
子どもの将来を見据えて、必要になるお金を今から計画的に貯蓄。3人だと、「なんとかなる」ではすまないので、子どもがやりたいことをやらせてあげたい思いで〝攻めの積み立て〞
を開始しました。
■増えるペット代
2歳になる長男のおむつ代とミルク代がなくなった分で、前から子どもたちが欲しがっていたウサギを飼うことに。ペットにかかる費用を前もって計算し、家計の負担にならない範囲で飼うことを決定。
~ottmさんの子ども費対策~
●学資保険3人分の残りの保険料130万円を一括払い
●子ども用車貯蓄として月8000円積み立て
●毎月1万円の子ども用積み立て
進学でも就職でも、お金がないことで自分のやりたいことをあきらめてほしくないため始めました。まずは長女に8歳から積み立て、10年後の18歳で120万円貯まる計算。
年収にかかわらず、”自分を持つこと”が大事。自分の軸がないお金の使い方をしていると、いくらあっても安心できません。「家族と自分の幸せ」をいちばんにすることで、自然と予算が守れ、余裕のある豊かな暮らしができますよ。
参照:『サンキュ!』11月号「年収300万円でも貯まる人 年収700万円でも貯まらない人」より。掲載している情報は18年9月現在のものです。撮影/大森忠明 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部
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