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ボーナスが減額・支給なしになったときにやるべきこと【お金の専門家が解説】

2021/06/09

まとまった金額が手に入るボーナスは、家計にとって大きな存在です。そのボーナスが突然、減額されたり支給されなくなってしまったら、どうやって家計を守ればいいのでしょう。コロナ禍が続く今、それはだれにも起こり得ること。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、ボーナスが減った、なくなったときの対処法を聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2021年5月時点の取材情報を元にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「ボーナス減の対処法」!

2020年冬に続き、21年夏のボーナスも前年より減少!?

2021年夏の民間企業のボーナス額は前年より1~3%程度減少する、という予測を、民間のシンクタンクなど6社が公表しました(※)。新型コロナウイルス感染拡大による経営への影響が長期化しているのが原因で、2020年冬から引き続いての減少です。

年末ボーナスの査定期間は4月~9月なので、長引くコロナ禍の状況では年末ボーナスも不透明です。

このような時期に大事なのは、家計の体力である「貯蓄」をできるだけ減らさないこと。貯蓄が減ることで気持ちが焦ってしまい、対策を冷静に考えられなくなり、早期に適切な行動がとりにくくなります。その結果、ずるずる貯蓄を切り崩し続け、気がついたときには身動きが取れなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいがちです。

まずはそこをしっかり防ぐことが大切です。

減った分はダブルワークやアルバイトで臨機応変に穴埋め

一般的に、ボーナスの支給額は夏冬合計で数十万円以上になるので、家計にとって大きな存在です。それが減額、または無支給となった場合、その穴をカバーするには収入を増やすか節約するかしかありません。でも、節約だけで数十万円のお金をカバーするのはかなり厳しいものがあります。節約したうえで、さらに収入を別の方法で増やし、カバーする必要があります。

実際、私が家計診断した中にも、ボーナスが大幅に減額となり、年収が80万円も減ってしまったご家庭がありました。そこで、夫が2つ以上の仕事をかけ持ちするダブルワークをし、妻もパートを辞めてより長い時間働ける仕事に変わることで、しっかり穴埋めしていました。

減ったボーナスの穴をカバーして家計を守るには、この方法が最も早くて効果的と言えるでしょう。

といっても、いきなり退職して再転職先を探すのは危険です。すぐに再就職先が決まればよいですが、逆に条件が悪くなってしまうなど、転職活動そのものがうまくいかない可能性があります。自己都合で退職した場合、失業手当が支給されるまでには約3カ月かかり、その間の生活費をどうするかといった問題も生じます。

自己都合ではなく、リストラや会社が倒産するなど会社都合での離職となれば、待機期間7日後から失業手当が支給されます。倒産した際などに未払い賃金が発生した場合は、「未払い賃金立替払制度」を利用すれば、支払われなかった賃金の8割(限度あり)を立替払いしてもらえます。

このようなことも踏まえ、まずは正社員のまま転職活動をしつつ、減収分は副業やパート、アルバイトなどで補うのがよいでしょう。

重要なのは、減ったボーナス分を少しずつでもよいので、早く穴埋めすること。月4万円だけでも収入が増えれば、年間で50万円近く穴埋めできます。

スーパーや物流、介護、IT関連など、コロナ禍でも求人が多い業種はありますので、ご自身のスキルや使える時間など条件を絞って、できることを探してみましょう。意外と早朝の時間帯は、飲食店や清掃、レジ打ち、品出しなど3時間程度でできて、時給も高めな仕事があるので狙い目です。

教育費に影響が出る場合は、早めに子どもと話し合って

ボーナスを住宅購入費や教育費などの貯蓄にあてていた場合は、プランそのものを見直す必要があります。住宅の場合は購入を先送りにすればすみますが、教育はそうはいきません。

最も大きなお金が必要なのは大学進学ですが、中学・高校も、学校によっては修学旅行やクラブ活動などにお金がかかります。

親としてどこまで用意できるか、できないことは何かを、できるだけ早く子どもに伝えてあげましょう。例えば、大学進学は可能だけど奨学金を利用する必要がある、塾の費用までは手が回らない、一人暮らしはムリだから自宅から通える学校を選んでほしいなど、できるだけ具体的に考えてみましょう。

そうすれば、子どもは子どもなりに自分の進路を考えます。その中でベストな方法をいっしょに考え、話し合うことが、子どものためにも大切です。

とはいえ、大もととなる家計がつぶれてしまったら、教育費も出すことはできません。ボーナスが減額・無支給となった場合は、まず家計の立て直しを第一に考え、生活が先細りにならないようにすることが基本です。ボーナスが危ないという家庭は、早め早めに対策を考え、行動に移しましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママのお金に困らない本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。
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取材・文/かきの木のりみ

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