家庭料理

今日は自炊をサボっちゃおー!というとき、本当にお得なのは「お惣菜」「ミールキット」「冷凍食品」どれ?節約の専門家がズバリ解説

2021/07/17

家族の在宅時間が増えたことで、たいへんになったのが毎日の食事の支度。そういうときこそ、冷凍食品やミールキット、お惣菜などを活用して乗り切りたいですが、食費はできるだけ抑えたいですよね。もっとも食費にダメージを与えずに使えるのはどれか、買い方や使い方のコツを、節約アドバイザーの丸山晴美さんが解説します。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2021年6月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

>>>節約アドバイザー 丸山晴美の記事をもっと見る

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「コスパで選ぶお助け食材」!

外食費や交際費が減った分でお助け食材を活用

外出自粛やリモートワークの増加などで在宅時間が増え、「自炊の回数が増えてたいへん!」という声をよく聞きます。「これまでお昼は適当にすませていたのに、夫が在宅しているから気が抜けなくなった」という声も多数。とくにこれからは、暑さでさらに外出が減ったり、夏季休暇なども重なったり、食事の支度の負担が増える時期です。

そういうとき、お惣菜やミールキット、冷凍食品などを利用して、家事労働の負担を上手に減らすのも大切なテクニック。「そんな贅沢な!」と思う人もいるかもしれませんが、そもそもおうち時間の増加で外食費や交際費は減っているはず。その一部をこれらに回せば、家計に負担をかけずに自炊を楽にすることが可能です。

お惣菜(中食)、ミールキット、冷凍食品……コスパがいちばんいいのは?

お惣菜、ミールキット、冷凍食品の3つで、もっともコスパが優秀なのはどれだと思いますか?正解は冷凍食品。ただし「ナショナルブランド(大手メーカーが全国規模で展開するブランド)が出している業務用の」という条件がつきます。

一般的なスーパーなどで売られている冷凍食品は、質がよくて安心ですが、量はあまり多くなく、どうしても割高感があります。一方、業務用のスーパーなどで買える冷凍食品は、ボリュームが多くて安いものが多い反面、聞いたことのない外国のメーカーのものも少なくありません。食べてみたら口に合わず、結局食べきれずに捨てた……なんていうケースもよくあります。

そこで、この2つのよい点をとったのが、「ある程度知られているメーカーが出している業務用の冷凍食品」です。味や品質がよく、業務用の大容量なのでコスパも優秀。業務用のスーパーへ行った際はぜひ冷凍食品と産地をチェックしましょう。

ミールキットも1人分ワンコイン以下などコスパよし!

業務用冷凍食品の次におすすめなのが、ミールキットです。実は私もよく利用しています。なかでも気に入っているのがセブン-イレブンのミールキットです。

2人前が700〜900円程度で、1人分350〜450円とワンコイン以下。食材は基本的にカットずみなので、過熱して付属のタレで味つけすれば完成するなど、手間や時間が大幅に短縮できるところも魅力です。

セブン-イレブンのミールキットは量も比較的多く、2人前は大人2人+幼児1人分でもいけそうなボリューム。セブンイレブンの店舗で受け取ることができる手軽さも魅力で、もちろん受送料もかかりません。ミールキットの中ではもっともコスパがよいものの1つだと思います。

また、食材宅配サービスなどをやっているタイヘイのミールキットも、お気に入りの1つ。なかでも本格四川料理の人気店・重慶飯店が監修しているシリーズは、ボリュームがあって味もよいのでおすすめ。それでいて、2人前1,000円以下とコスパも優秀です。

人数が多い場合は毎日ではなく、イベント的な楽しみとして

お惣菜もミールキットと同じくらい便利に使えるので、好みで使い分けるとよいでしょう。ただし、どちらも、食べ盛りのお子さんがいたり家族の人数が多い場合は、どうしても割高になってしまいます。
そういう場合は、休日だけの楽しみにしたり、外食ができなくなった代わりにイベント的に楽しむものとして取り入れるとよいでしょう。

冷凍食品やミールキット、惣菜というと、割高なイメージがありますが、今はそうでないものがたくさん出ています。予算と相談しつつ上手に取り入れ、自炊にがんばりすぎて疲れないようにしましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママのお金に困らない本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND