ハウスキーピング予算を考える日本のカップル

「お金がない」と言ってはダメ!?家計に無関心な夫を振り向かせる6つのポイント

2022/01/25

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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ポイント1:「お金がない」と言わない

厳しい生活費に落ち込む日本人女性
takasuu/gettyimages

妻が「お金がない」と言うと、夫にとっては自分の稼ぎが少ないと言われているような気がするものです。妻にはそんなつもりはなくても、なんとな~く、そう聞こえるもの。そして夫の男としてのプライドは傷つき、「お金のことなんか、知るもんか!」とますます意固地に。

給料日前に財布の中が淋しくなっても、急な支払いにピンチになっても、夫の前で「お金がない」は禁句です。

ポイント2:家計簿をつけている姿を見せる

家計を見直すアジアの女性
kazuma seki/gettyimages

「ムダづかいしないで」「もっと家計のことを考えて」「このままじゃ、子どもを大学に行かせられない」といった文句は、夫の右の耳から左の耳に素通りするだけ。

100の文句を言うよりも、行動のほうが力があります。夕食後、ダイニングテーブルに家計簿を広げ、家計簿を健気につけている姿を夫に見せて、無言でアピールしましょう。最初は知らんぷりだった夫も、続けていればだんだんと関心をもってくるはずです。

ポイント3:1カ月にかかるお金を数字で見せる

家計簿を見せて、1カ月、生活するのにいくらかかるかを夫に伝えます。

住宅ローン、水道光熱費、スマートフォン代、保険料、幼稚園代、食費、日用品費、レジャー費…など、費目と合計金額を提示します。

住宅ローン、保険料、幼稚園代といった固定費は、何も買わなくても、どこにも遊びに行かなくても、毎月必ず出ていくお金だということも夫に話します。世の夫たちは、1カ月生活するのにいくらかかるのか、意外と把握していないものです。

また男性は言葉で説明するより、数字を見たほうが理解しやすいので金額を提示するのが効果的です。

ポイント4:「おこづかい足りている?」という話からふってみる

住宅費を取るカップル
takasuu/gettyimages

妻に家計を任せっきりの夫は、こづかいさえちゃんともらえていれば、あとの面倒なことにはかかわりたくないと思っているものです。

つまり、家計のことで関心があるのは、自分のこづかいということです。ならば、ここから攻めてみましょう。「おこづかい足りている?」と妻が言えば、「減らされるのか!?」と一瞬、ビクつくはず。

そこを「増やせたらいいなと思うんだけど、ほかの出費のどこを減らせばいいかな~?」と持ちかけます。「自分のこづかいが増えるなら」と夫も乗り気になるはずです。

ポイント5:夫が得意そうな分野を任せる

携帯電話会社を選択します。
takasuu/gettyimages

妻にあれこれ指図されて何かをするのは、夫は好みません。また食費や日用品費など日々の出費には関心がないものです。

そこでスマートフォンの乗り換え、家電の買い替え、保険の見直し、つみたてNISAやiDeCoへの加入など、夫が関心を持ちそうな分野をまるごと任せてみましょう。「私は、こういうの苦手だからお願いね」と一任されるとやる気を出すものです。

ポイント6:「おはよう」「お帰りなさい」「ありがとう!」を言う

「行ってらっしゃい」「お疲れさま」「おはよう」などいたわりの言葉や日常のあいさつを少していねいにしてみましょう。家計の話をする前に、夫のココロをほぐすウォーミングアップだと思って、1週間くらい続けます。

夫の気分がよさそうなときを見計らって、「ちょっと相談したいことがあるの……」と切り出すと、案外スムーズに話が進むかも。

まとめ

お金のことを夫婦で話せる家庭のほうが、お金が貯まりやすいものです。家計に無関心な夫でも、ほんのちょっとしたきっかけで家計に関心を向けさせることができるものです。ぜひ試してみてください。



■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。

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