元ダメさんが「貯められない沼」から抜けだせたきっかけとは?
2021/12/31
1,000万円貯めた人の中には、元・浪費家だったり、貯蓄0円だった人がいるとのこと。
お金が貯められない「沼」にハマっていた元ダメさんが、どうして1,000万円貯めることができたのでしょうか?どんなきっかけがあったのでしょうか?
元ダメさんが「貯められない沼」から抜けだすことがきたきっかけについて、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
貯蓄専用口座をつくった
だれだって「お金を貯めたい!」「お金が貯まるといいな~」と思っているはずです。その思いが、漠然とした思いから「行動」になるには、動機づけがカギ。
動機づけに役立つのが、成果を「見える化」すること。つまり貯めたお金を「見える化」することです。それには貯蓄専用口座をつくるのが手っ取り早い方法。
貯めているお金と生活費が同じ口座でごっちゃになっていると、貯まっているのが見えにくくなります。貯蓄専用口座を別につくり、少しずつでも増えていく残高を確認することが、「沼」から抜けだすきっかけに。
先取り貯蓄分は最初からなかったものとした
貯められない人でも、キャッシングなどで借金をしていないなら、今あるお金でなんとかできているということ。「あればあるだけ使っても、なければないでなんとかなる」ということです。
ならば、先取りで貯蓄して、その分は最初からなかったものとして、残りのお金でやりくりする手があります。赤字にさえしなけば、先取り分は確実に貯まっていくことに。この手で「沼」からに抜けだせた元ダメさんはたくさんいます。
何にでも使っていいお金を確保した
お金を貯めるには、家計簿つけて支出を管理するのがポイント。食費、日用品費、レジャー費など使いすぎが気になる費目ごとに管理するのが基本ですが、費目に関係なく「何に使ってもOK」のお金を用意すると気持ちに余裕ができます。
お金は一朝一夕には貯まりません。時間をかけて貯めるには、ムリなく続けられることがカギ。何にでも使えるお金=「予備費」をつくることで、ムリなく自分のペースで「沼」から抜けだすことができます。
家の中で使っていないものを処分した
お金が貯まらない人にありがちなのが、家の中に不要品をため込んでいること。ものが多いというのは、それだけお金を使った証拠。人が管理できる物の数には限りがあるので、ものが多ければ、管理しきれない不要品も増えます。
お金は急には貯まりませんが、使っていない不要品を処分することは今日できます。毎日少しずつでも不要品を処分していくことで、自分のムダ使いと向き合うことになり、ムダな買い物にブレーキがかかるはずです。
使ったお金をカレンダーに記入した
家計簿をつけるのは面倒でも、今日使った金額をカレンダーにメモするくらいならできるはず。自分が使った金額を把握することで、「ムダ使いをした覚えはないのに、いつの間にかお金がなくなる」という「沼」から抜けだすことができます。
カレンダーに金額とお店をメモするというちょっとしたことが、「貯められない沼」から抜けだすきっかけになるのです。
まとめ
今は貯蓄0円でも、お金のことが苦手でも、ちょっとしてきっかけさえあれば貯まる人に変われます。自分ができそうなことから、ぜひ試してみてください。貯まるきっかけをつかめるはずです。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。