【家計大公開】なんとなく買うを辞めたら8万円貯まった!その方法とは?
2022/06/30
家計簿アプリや定番品の購入、余裕をもったスケジュール管理など、それぞれに選ぶ理由を持てば、散らかり放題の家もすっきり片づき、貯蓄もばっちりできるように。心にもゆとりが持てる、暮らしのコツをお伝えします。
<教えてくれた人>
Nさん(埼玉県 36歳)
夫(37歳)、長女(5歳)の3人家族。住まいは14年に購入した3LDKの分譲マンション。週2~3日のパート勤務。
◎TOTAL MONEY DATA◎
世帯月収(手取り)34万円
夫ボーナス(年間・手取り)58万円
世帯年収(手取り) 466万円
月貯蓄額 8万円
年貯蓄額 96万円
総貯蓄額 460万円
やりくりも日用品も家具も選ぶ理由を持てばブレずに貯められます
「以前は夫の仕事が忙しくて、ほとんどワンオペ状態。ストレスはたまるし、家は散らかり放題だし」とNさん。時間も気持ちも余裕がなかったので、何かを買うときは「これでいいや」とよく考えずに購入。結果、気に入らなくて買ったばかりの家具を処分したことも。「毎日イライラしていたので、せめて家を片づけようと使っていない物を売りました。すると、家と心がスッキリ。もう前の乱れた状態には戻りたくないと思いました」。それからは、これを選ぶ理由は何か、もっと安くていい物はないか、買う物を吟味するように。自分が納得した物を選ぶようにしたら突発的な支出がなくなり、安定して貯まるようになりました。
Nさんの1カ月の家計表
<収入>
夫月収(手取り)31万円
妻月収(手取り)3万円
児童手当 1万円
<貯蓄>
先取り貯蓄 5万円(貯蓄型保険 3万1000円・学資保険料 9000円・子ども用貯蓄 1万円)
<支出>
年払いの積立金 1万9500円(自動車税、自動車保険料、固定資産税、NHK受信料、インフルエンザ予防接種代、コンタクトレンズ代、Amazonprime会費)
住居費 9万6000円
水道・光熱費 1万4000円
通信費(格安スマホ2台分) 4500円
食費(外食費を含む) 4万3000円
日用品費 7000円
子ども費 8000円
レジャー費 1万円
美容・被服費 6000円
医療費 5000円
保険料(夫の収入保障保険、医療保険、妻の県民共済)7000円
夫小遣い(ガソリン代含む) 3万円
妻小遣い 2万円
残し貯め 3万円
給料日に先取り貯蓄と、固定費などの引き落とし分をそれぞれ口座に入金。やりくり費は、現金払い用に3万円を手元に置き、その他はクレジットカード払い。
やりたいことが見つかるまでは習い事<貯蓄
「今は遊ぶことが大事だと考えているので習い事はさせていません。将来、本人がやりたいことを見つけたときに考えます」と今は習い事より貯蓄を優先。
イタイ思いをした支払いは口座を分けて月々積み立て
税金、年払いの保険料、予防接種代など年間でかかるお金は、12カ月で割った金額を積み立て。支払いはそこから出して貯蓄をくずしません。
「ボーナスに頼らない家計」にしててよかった!
「コロナ不況の影響でボーナスは減額する可能性も。この時代になって、元々ボーナスに頼らない家計にしておいてよかったと実感しています」。
数字やむずかしいことはアプリに任せました
自力で計算したり、金額をあちこちチェックするのは手間がかかります。アプリを利用すれば一括管理できて一目瞭然。家計の"見える化"でやりくりがラクに。
使ったお金も貯蓄もグラフで見えるから貯めるのが楽しくなった
「手書きのころは書くだけで終わっていました」。アプリだと今月使える残金が表示されるから、使いすぎをラクにセーブ。複数の口座の合計残金もすぐわかり、貯まっていく達成感があります。
※Nさんは「家計簿Zaim」を利用
家計簿アプリのここがおすすめ
(1)いくつもある銀行口座を一括管理
(2)自動計算で今月使える金額がわかる
(3)クレカの利用状況を常に把握できる
昨日使った電力量がわかったら節電モチベーションUP
電力会社のサイトのマイページで日別の使用量を確認。使用量が多いときは「昨日はエアコンをつけたから」など原因がわかり、あまりつけなかった翌日は使用量が減っているので節電効果を実感。
本を読んだら投資が怖くなくなった
「初心者は少額から始められる積立投信がいいと聞いていましたが、よく理解できなくて踏み出せませんでした」。休日の"おうち時間"に自分で調べて積立投信の仕組みに納得。投資デビューできました。
「定番」を持てばうっかり買いはなくなります
食料品も日用品も気に入った物をリピート買い。また、欲しい物があるときは、通販サイトで比較検討してから決断。"自分軸"でお金を使えば、勢いで買うことがなく家計が乱れません。
ハシゴして特売品よりいつもの店で定番品でやりくりも心も安定
洗濯洗剤はこれ、柔軟剤はこれと定番品を決めているので、特売品や新製品に振り回されることなく、自分にとって使い勝手のいい物を購入。買うお店を決めておき、クーポン利用でおトクにゲット。
3カ月に1回の見直しで「焦って買う」をしないですむ
昨年から災害時の備えを始め、賞味期限のある物は3カ月に1回、その他は年1回見直して入れ替えと補充をします。「日用品も備蓄しているので、緊急事態宣言中も買いだめに走りませんでした」。
「週1のルーティン買い」で予算も在庫も管理がラク
買う物は毎回ほぼ同じ。だから1回の買い物金額も一定していて予算管理がラク。「わが家の定番食材を補充する感じですね。使い慣れない物は特売になっていても手を出しません」。
レジャー代わりにAmazonprimeに入ったら結果的に節約に
本や音楽を定額料金で好きなだけ楽しめる、Kindle UnlimitedとAmazonprimeに入会。「家で過ごす時間が長くなり外出や外食が減ったので、会費分は元がとれてます。夏休みも活躍しそうです!」。
「欲しい物はメモ」でベストな値段とタイミングで買える
ご飯が炊ける鍋が欲しくてネットやお店で値段をチェック。たまたま行ったお店で気に入った色とサイズの物を発見。「事前に比較検討していたので、この値段ならOKと迷わず買いました」。
かけたお金と満足度は必ずしも比例しないんです
「お金をかけることやみんなが好きなことが、自分も好きとは限らない。海外旅行は満足度が高い気がするけれど、旅行後の疲労感はストレス。わが家は、国内旅行のほうが満足度大」。
ちょっとの先読みが緊急事態にも強かった
何事も早めにスケジュールを決めておくことで慌てないし、予定外の支出で家計がくずれることがありません。前倒しで準備すれば気持ちと家計に余裕ができます。
「契約の見直し」「イベント」「夢」予定を立てれば優先順位が見える
スマホの「ノートアプリ」に予定をカテゴリー分けしてメモ。例えば「家・空間」には買い替えたい家電、「楽しみ」には趣味の観劇など。「必要なことや本当にやりたいことに、お金をかけられます」。
ランドセルも早めの予約で無事に購入!
今春、ランドセルの展示会は軒並み中止に。でも、事前リサーチしていたので店舗をまわらず無事購入。価格も予算以内でゲット!
物捨てで、時間と心にゆとりができて衝動買いゼロに
「不要品を処分したら部屋のごちゃごちゃが片づいて、ストレス買いがなくなりました」。時間にも余裕が生まれ、家具を買うときは置き場所を決めてから購入。買い物の失敗がなくなりました。
自分でできることを増やしておくと、緊急事態に対応できる
昨年、車の運転を練習して長年のペーパードライバーを卒業。遠方のスーパーにも、夫の運転に頼らず一人で行けるようになり、食費や日用品費が安定。「自粛期間中には、感染対策にもなりました」。
1週間分の予定を共有して「今日パパのごはんいらなかった!」を防止
その週の家族の予定をホワイトボードに記入。ホワイトボードは家族みんなの目につく冷蔵庫横に。夫の夕飯のいる・いらないを記入しておけば、「夕飯作ったのに!」がなくなり、食費が安定します。
「ムリなときはムリ」と自分を認めて休んだら貯蓄をくずさなくなる
やる気には波があるから、しんどいときは少しだけ家事を休みます。「『まぁ、いいか、できる日が来る!』という気持ちでいると、買い物でストレス発散しなくても自分のリズムが戻ります」。
花を飾ると「この花に合う暮らしをしよう」と思えるように
「余裕ができたら花を飾ろうではなく、花を飾ると余裕が生まれるんです。イライラする、ストレス発散したいと感じたら、物ではなく好きな花を飾って気持ちを整えています」。
Have a try!
□家計簿アプリを活用してみる
□買い物の回数や定番品を決めてみる
□不要な物を捨てて部屋を片づけてみる
参照:『サンキュ!』2020年8月号「今こそ暮らしを整えれば誰でも貯まる」より。
撮影/Nさん 編集/サンキュ!編集部
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