【野菜のプロ監修】「長芋」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/07/10
この記事では、「長芋」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?長芋の適切な保存方法や期間を紹介
長芋は、光と乾燥を苦手としていますが、常温、冷蔵、冷凍いずれでも保存可能な食材です。使い方に応じて保存方法を選び、おいしいうちに食べ切ることが大切です。
長芋は、上手に保存すれば長期間の保存も可能です。保存方法や保存しておく環境を理解し、季節や状況にあった方法で保存することを心がけましょう。
ここでは、冷凍、冷蔵、常温で長芋を保存する方法について解説します。長芋の品質を保つために必要なポイントをしっかりと押さえてください。
冷凍保存
長芋を長い期間保存したいときは、冷凍保存が向いているため、適切な下処理をしたうえで、冷凍しましょう。冷凍なら1カ月程度の保存が可能です。
とろろ芋状態で保存するときは、長芋をすり下ろして、変色を防ぐために酢を数滴たらしておきます。小さいサイズのジッパー付きの保存袋に1回分ずつ入れて冷凍しましょう。ジッパー付きの保存袋からは、できるだけ空気を抜いてください。使うときは、袋ごと流水解凍します。
カットして冷凍保存すると、多少シャキシャキした歯触りが弱くなります。千切りや乱切り、輪切りなど、使いやすい形にカットしたら、酢水に10分ほど浸けておきましょう。変色を防ぐ効果があります。
酢水は水1Lに対して酢を大さじ2程度の割合です。水分をキッチンペーパーで拭き取って、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。
冷蔵保存
室温25℃以上であれば長芋の冷蔵保存の目安となっているため、おすすめです。長芋は乾燥に弱いため、新聞紙に包んでから冷蔵庫で保存しましょう。
使いかけの長芋はカット面から傷みやすいため、カット面を食品用ラップで覆ったうえで、新聞紙に包んで野菜室に保存し、早めに使い切るようにしてください。長芋は、乾燥のほかに湿気にも弱いため、冷蔵保存の場合は近くに保存している野菜の湿気などにも注意しましょう。
カットしていない長いままの長芋であれば、通常でも1~2週間程度、上手に保存できていれば1~2カ月程度まで保存ができます。保存中は、長芋の状態や包んでいる新聞紙が湿っていないかなど、こまめに確認しましょう。
常温保存
長いままで冷蔵庫に入らない場合などは、気温の低い時期であれば常温での保存も可能です。その場合は、光と乾燥を苦手とする長芋の性質を理解して、新聞紙で包んで冷暗所に置くようにしましょう。
気温が25℃を超える場合や、カットしてあるものは傷みやすいため、冷蔵保存するようにしてください。
長芋を箱単位で購入すると、おがくずの中に長芋が保存されていることもあります。気温が5℃以下になるときは段ボールのフタだけを開けて、おがくずに埋もれた状態のまま保存しましょう。
長芋を使ったおすすめレシピ紹介
長芋は、冷凍・冷蔵・常温、いずれの保存方法でも、長期間の保存はできますが、品質の良いうちに、早めに食べ切ることをおすすめします。
ここでは、長芋を使ったおすすめレシピを3つ紹介していきます。いつもとは違った料理方法があれば、試してみてください。長芋料理のレパートリーが増えれば、たくさんの料理に長芋を活用できるため、使い切りやすくなるでしょう。
おすすめレシピ1:長いもの照り焼き
「長いもの照り焼き」では、厚めの輪切りにした長芋を使います。電子レンジで加熱してから焼くため、厚めの輪切りにカットして冷凍保存した長芋があればより良いでしょう。
「長いもの照り焼き」は、生の長芋のシャキシャキとした食感ではなく、加熱することで引き出されるホクホクとした食感を楽しむレシピです。生の長芋でも冷凍長芋でも作ることができるため、長芋を早めに使い切りたいときに試してみてください。
おすすめレシピ2:長芋のふわふわ焼き
「長芋のふわふわ焼き」は、麺棒で叩いて潰した長芋を使って、ふわふわ食感を出すレシピです。レシピでは、ジッパー付きの保存袋に長芋を入れてから叩き、ほかの具材と調味料も同じ袋の中に入れて混ぜ合わせています。
生の長芋だけでなく、冷凍保存している長芋も、あらかじめ解凍しておけば使えるでしょう。保存時に使ったジッパー付きの保存袋をそのまま使って料理できます。
おすすめレシピ3:ベーコンと長ネギと長芋の和風パスタ
「ベーコンと長ネギと長芋の和風パスタ」では、拍子木切りした長芋を使って、和風パスタを楽しめます。拍子木切りで冷凍保存している長芋があればそのまま使えますが、シャキシャキ食感を楽しみたいという方は生の長芋を使いましょう。
とろろ芋や刻み芋などの食べ慣れた料理ではなく、目新しい料理に長芋を使ってみたいというときに試してみてください。
長芋の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
長芋は、それぞれの条件を満たせば、常温・冷蔵・冷凍保存が可能となっているため、すべて適した保存方法といえるでしょう。ただし、常温については気温の変化を見ながら、保存方法や保存場所を替える必要があります。
この記事を参考に、長芋の正しい保存方法を理解して、おいしく使い切ってみてはいかがでしょうか。