「アヒージョ」の作り方とは?簡単に美味しく作るコツやおすすめレシピ13選をご紹介!
2023/08/06
アヒージョは、ご家庭でも簡単に作ることができるんです。本記事では、基本の作り方に加え、様々な食材を使ったアレンジレシピをご紹介します。
アヒージョとはどんな料理?
アヒージョとは、にんにくとオリーブオイルでさまざまな食材を煮込んでつくる、スペインの料理を指します。唐辛子や塩も加えられることが一般的で、素材を生かしたシンプルな味付けであることが多いです。
アヒージョによく使われる具材には、えびやたこ、あさりや牡蠣などの魚貝類、きのこ、肉、野菜、いもがあります。これ以外にも、塩気のあるチーズや魚・肉の加工品、ハーブなどの香りのある食材を加えて作ることもできます。
そのため、冷蔵庫の中の余り物を使って、自由な組み合わせで楽しめるという魅力があります。
本場では、バゲットと呼ばれるスライスした硬焼きのフランスパンがアヒージョに添えられ、食材のうま味が溶け出したオリーブオイルに浸して食べられています。
お酒のおつまみとして相性がよく、パーティー料理の一品としても人気の料理です。
アヒージョに必要な材料
アヒージョは、スペイン語で「小さなにんにく」や「刻んだにんにく」という意味があります。そのため、必ずにんにくが使われます。また、オリーブオイルも欠かせません。
そのほか、味のアクセントとして唐辛子や、味を調える塩も使われます。さらに、うま味を足すためのコンソメやアンチョビ、食材の臭みを抑えるためにハーブなどを加えることもあります。
メインとなる具材は自由ですが、魚介類、肉類、チーズ、トマトなどが入ると、うま味や食べごたえを増すことができるでしょう。
アヒージョの基本の作り方
アヒージョをつくるには、スキレットや耐熱陶器(本場ではカスエラという素焼きの鍋)を使用します。また、フライパンや鍋を使うこともできます
にんにくは、薄く切るか、潰すか、みじん切りにして香りがよく出るようにします。スキレットなどにオリーブオイルと一緒に、先ほどのにんにく、種を取り除いた唐辛子、塩を入れて火にかけて温めます。煮込む具材は、食べやすく切ったり解凍するなどの下ごしらえをしておきます。
火にかけたオリーブオイルの中のにんにくの色が変わってきて、よい香りがしてきたら具材を加え、煮立てていきます。
具材に火が通ったら加熱を止め、鍋敷きなどを敷いて、スキレットなどに入れた熱々のまま提供します。
美味しいアヒージョのコツは?
アヒージョは、にんにくなどと一緒にオリーブオイルで煮込めば、あらゆる具材で作ることが可能です。ただし、より美味しく仕上げたいのであれば、次の3点に注意してみましょう。
・オリーブオイルの種類を使い分ける
・具材の下ごしらえをしておく
・火加減に気を付ける
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
オリーブオイルの種類を使い分ける
オリーブオイルの種類は大きく分けると2種類あり、使われることが多いのは「ピュアオリーブオイル」の方です。
もう1つの風味豊かな「エクストラバージンオリーブオイル」は、高温で加熱してしまうと風味が飛びやすく、苦味が出てしまう性質があるからです。
ただし、アヒージョの仕上げに少し加えることで、エクストラバージンオリーブオイルの風味を生かすことができます。その際は、煮込まずに火を止めてから加えるといいでしょう。
具材の下ごしらえをしておく
使う具材は、あらかじめ茹でたり電子レンジで温め、できるだけ水分を切っておくことが大切です。そうすることで、火の通りを均一にし、油はねを防いだり、仕上がりが水っぽくなるのを避けることができるでしょう。
とくに火が通りにくい根菜やいも類、冷凍された食材を使用する場合は、こういった下ごしらえをするのがおすすめです。
また、定番の具材である「えび」を使う場合、水気を拭く以外にも、背ワタを取り除いたり尾の先を切っておくことで、雑味をなくしたり油はねを防ぐことに役立ちます。
これとは別に、オリーブオイルで煮てしまうと後から具材に味が染みこみにくくなります。そのため、淡白な味わいの具材には、加熱前に塩などを振って下味を付けておくこともおすすめです。野菜の場合は、塩茹でしておくとよいでしょう。
火加減に注意する
さらに、火加減も重要です。
強火で加熱してしまうと、にんにくや具材が焦げやすくなったり、オリーブオイル特有の風味が失われやすくなってしまいます。そのため、火を弱めてじっくりと加熱するようにしましょう。
煮込み時間は食材にもよって異なりますが、あらかじめ加熱しておいたものばかりであれば、食材を加えてからオリーブオイルが再度温まるくらいを目安にしてもよいでしょう。
定番からアレンジまで!アヒージョを使ったおすすめレシピ13選
アヒージョは、あらゆる具材を使って作ることができますが、基本はコンロで加熱調理をします。ただし、電子レンジやトースターなどを使ってつくるレシピも存在します。
ここからは、そういった調理法や、おすすめの具材の組み合わせ、アレンジ方法についてご紹介していきます。ぜひ、アヒージョを作るときは、参考にしてみてください。
エビとマッシュルームのアヒージョ
オーブントースターを使って作るレシピです、加熱時間は5分ほど。短時間で簡単に作ることができるため、初心者にもおすすめです。
材料はえびとマッシュルームのみのシンプルなアヒージョ。バゲットと組み合わせれば、お手軽に作ることができるメイン料理の1つになりますよ。
マッシュルームのアヒージョ
マッシュルーム使用したシンプルな一品です。
シンプルながらもマッシュルームのうま味が過熱されたオリーブオイルでしっかりと引き出されており、バゲットとの相性は抜群です。マッシュルームだけではなく、エリンギなどの、お好みのきのこに代えたり、種類を増やしても楽しめます。
オーブンで15分程加熱するだけで完成するので、初めてアヒージョを作る人にもおすすめです。
砂肝とハーブのアヒージョ
砂肝が主役のアヒージョです。砂肝は下処理の際に、表面の白い部分をカットし、数か所深めに切り込みを入れておくことで味が染みやすく、やわらかく仕上がります。
お肉を使ってアヒージョを作る際は、ハーブと一緒に火にかけるとよいでしょう。臭みを消し、より本格的な味に近づけることができます。
イワシのアヒージョ
オイルサーディンの缶詰にニンニクを加えるだけの、イワシのアヒージョのレシピです。オイルサーディンの缶詰を使うだけで、味付け不要、洗い物も少なく済むのがおすすめのポイントです。
オイルサーディンとは、小ぶりなイワシを塩水に浸けてオイル煮にした保存食です。トースターに入れて焼くときには、オイルをこぼさないよう、アルミホイルなどを敷いて調理するとよいでしょう。
シイタケ明太アヒージョ
丸い見た目がかわいらしいアレンジレシピです。シイタケは汚れを拭き取り、丸ごと使用します。明太子は塩気があるので、塩そのものを加える必要はありません。
味付けで失敗することがないため、初心者にもおすすめです。パーティーや特別な日にもぴったりのおしゃれな一品です。
カキのアヒージョ
カキとマッシュルームで作るアヒージョです。カキはアヒージョによく使われる食材の1つですが、
下ごしらえとして白ワインを使って食材を加熱すると、よりふっくらと美味しく食べることができますよ。
旬の時季や、いつもよりさらに美味しく牡蠣を味わいたい人に、おすすめです。
サバ缶のアヒージョ
オリーブオイル漬けのサバ缶をそのまま使えるレシピです。缶詰を使うことで下ごしらえの加熱の手間が省けるので、手早くアヒージョを作りたいときにおすすめです。
こちらのレシピでは、仕上げにハーブソルトで味を調えます。
ハーブの強い香りが苦手という人であっても、ハーブソルトであれば、ほどよく風味豊かな仕上がりにすることができるでしょう。
タコとブロッコリーのアヒージョ
タコ、ブロッコリー、卵で作る、たんぱく質たっぷりのレシピです。
色々な食材を組み合わせることができるため、不足しがちな栄養がしっかりとれるのも、アヒージョのよいところです。
ブロッコリーは下ごしらえの加熱をするときに、あえてやわらかくしておくことで、潰してペースト状にしながらバゲットに塗って食べるのも美味しいです。
また、バゲットの代わりに、パスタと一緒に食べるのもおすすめです。
丸ごとマッシュルームの即席アヒージョ風
マッシュルームを使った、アヒージョ「風」のおつまみのレシピです。
材料はオリーブオイルやにんにく、赤唐辛子、そして白ワインと、アヒージョと同じ味付けです。しかしこちらは、フライパンで蒸し焼きにして作ります。
通常のアヒージョに比べると少なめのオイルで作るため、よりヘルシーにアヒージョを楽しめる一品です。
熱々で食べたい!小アジとアスパラガスの簡単アヒージョ
アジとアスパラガスという、新しい組み合わせのアヒージョです。ローズマリーを加えることでアジの臭みが消え、爽やかな風味に仕上がります。
こちらのレシピはぜひ、バゲットやパスタを準備して、オリーブオイルも楽しんでみてください。
アジのうま味が染み出すので、最後まで美味しくいただけますよ。
ホタルイカと新ジャガのアヒージョ
ホタルイカの新定番レシピ、新じゃがと一緒にいただくアヒージョです。ホタルイカのぷりぷりとした食感がやみつきになります。
じゃがいもは下茹で、もしくは電子レンジで前もって加熱しておけば、それ以外はサッと火を通すだけでアヒージョが完成します。味付けに自信がない人も、安心して作りやすいでしょう。
【栄養満点】生らっきょうのアヒージョ
生らっきょうで作るアヒージョのレシピです。
栄養満点のらっきょうは、定番の甘酢漬けや塩漬けのほかに、アヒージョでたくさん食べることができるんです。らっきょうに火を通すときは、竹串でやわらかさを見ながら時間を調整するのがポイントです。
しゃきしゃきとした食感と甘い香りを楽しめます。
カボチャと豆のアヒージョ
かぼちゃをふんだんに使って、甘辛く仕上げるアヒージョもあります。
かぼちゃが固く、包丁で切るのが大変なときは、切る前にレンジで加熱しやわらかくしておくと調理しやすくなります。このとき、濡れたキッチンペーパーとラップで軽く包んで加熱すると、かぼちゃを乾燥させずに温めることができます。
一品で満足感があるので、おもてなしにもおすすめのレシピです。
アヒージョで余ったオイルの活用方法
バゲットなどを浸して食べても、アヒージョのオイルが余ってしまうことがあります。そこには食材のうま味もたっぷりと含まれているので、捨てずに料理に活用してみてはいかがでしょうか。
とくに使いやすいのが、パスタ料理です。
にんにくの香りと塩気があるので、茹でて水を切ったパスタと茹で汁少々、余ったオイルをフライパンで温めながらなじませれば、簡単にペペロンチーノがつくれます。
また、リゾットやピラフ、チャーハンなどに使うのもおすすめです。
まとめ
ご紹介したように、アヒージョを作るときは、さまざまな食材を使うことが可能です。
美味しくつくるコツさえ押さえておけば、今ある食材を自由に組み合わせることができるという魅力的な料理なのです。さらに、作り方も簡単なので、室内に限らずアウトドアでも手軽に取り入れることができます。
レシピを参考に、調味料や香りづけなども工夫し、オリジナルのアヒージョ作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。