カット白菜は断面が「平ら」or「盛り上がっている」どっちを選ぶのが正解?
2024/11/27
気温が下がってくると、鍋料理の需要とともに店頭でお手頃価格になる白菜。
丸ごと買うのが1番いいとわかっていても、1玉を丸々使い切るのはなかなか大変なので、半分や1/4にカットされたものを買う人が多いのでは。でも、たとえカットされていてもできるだけおいしいものを選びたいですよね。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、おいしい白菜を選ぶための注目ポイントを教えてもらいます!
まずは芯の「高さ」をチェック!
お店でカットされた白菜を選ぶときは、まず芯の「高さ」を確認しましょう。
根元から葉先までの長さ(全体)に対して、芯の長さがどのあたりまで伸びているかという割合です。
この芯の高さが、全体の1/3以下のものが理想。
あまりに芯が高すぎるものは成長しすぎていることがあり、味が落ちる原因になってしまうのです。
切られてからも成長する白菜
白菜は、半分や1/4にカットされたあとでも成長を続けています。
野菜売り場で、カットされた断面が盛り上がっているような状態の白菜を見たことはないでしょうか。まさに切られた断面からさらに成長している状態で、当然ながら成長のために白菜はエネルギーを使ってしまっています。
収穫されたあとは根から栄養を吸収することもできませんから、成長にエネルギーを使えば使うほど、白菜の味は落ちていくことに…。
そのため、カットされた断面が盛り上がらず、平らなままのものを選ぶのがおすすめです。
1玉丸ごと買うときは「葉先」と「芯の断面」に注目
カットされていない状態で選ぶ場合は、白菜の「葉先」と「芯の断面」に注目しましょう。
葉先については、先端のほうまで葉がしっかり巻いているものがおいしい証拠。また、芯は断面の大きさが500円玉くらいのものがおすすめです。
それより大きかったり小さかったりすると、成長が早すぎたり遅すぎたりしていることになり、適切に成長できていない場合があるためです。
同じくらいの大きさの白菜がいくつか売り場にある場合は、ずっしりと重たいものを選びましょう。重たいほど、ぎっしりと葉が巻いていておいしい白菜です。
生でもおいしい!旬の白菜を楽しもう
白菜は秋のうちから出荷量が増え、年明けまで比較的長く楽しめます。
年内に出回るものはみずみずしく、やわらかいので生で食べるのもおすすめ。軽く炒めたり、さっと茹でるだけでもおいしいです。
年明けになるとだんだん葉が分厚くなってくるので、今度はじっくり煮込む料理が合うように。しっかり火が通るとトロトロになって、甘みも増します。
季節の進みとともにさまざまに味わえる白菜。ぜひおいしいものを選んで、旬を楽しんでください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部