意外とやりがちな野菜の非常識「まだ青いトマトの正しい保存方法」って?

野菜室に入れちゃダメ!意外とやりがちな野菜の非常識「まだ青いトマトの正しい保存方法」って?

2023/11/27

まだ青い部分が残るトマトでも、上手に保存すればおいしい完熟トマトにすることができるって知ってましたか?

青いトマトの正しい保存方法を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

>>>小島香住の記事をもっと見る

青いトマトはおいしくできる!?

袋や箱に入って、複数個入りで売られているトマト。まだ青いものが混ざっていることがありますよね。

「かたそうだからやめておこう」と買うのをやめてしまう必要はありません。

トマトは収穫後も熟していく、「追熟」が可能な野菜なのです。

「追熟」には、温度がとても重要。完熟した赤いトマトは野菜室で保存しますが、まだ青いトマトは冷やしてしまうと「追熟」のスピードが遅くなるので、常温で保存しておきます。

置き方にもポイントがあるので、ご紹介していきます。

なぜまだ青いトマトが売られるの?

なぜまだ青いトマトが売られるの?

保存方法をご紹介する前に、そもそもなぜ青いトマトがお店に並ぶのかを、ぜひ知ってもらいたいです。

トマトは収穫後、流通の段階でも「追熟」は進んでいくため、生産者さんは生活者のみなさんの手元に届くタイミングでおいしい状態になるように、少し早めに収穫をしています。

しかし、店頭に並ぶタイミング早まったり、天候などの理由により予定よりも早く収穫しなければいけない状況があったりすると、まだ青い部分が残るトマトが売られることもあるのです。

とくに今年は夏の酷暑が原因となり、トマトの栽培に苦慮される生産者も多いのが現状。店頭価格が高騰していることもあり、小売業者にとっては廃棄を減らすという点からも、未熟なトマトの取り扱いも増えてきています。

未熟であっても、家庭で「追熟」させればおいしいトマトが食べられるので、ぜひ正しい保存方法で、「追熟」させてくださいね。

青いトマトの保存(追熟)方法

青いトマトの保存(追熟)方法1

(1) ヘタを下向きにして、竹ざるなどに重ならないようにして並べる。

青いトマトの保存(追熟)方法2

(2) そのまま常温で置き、3〜4日ほど「追熟」させる。

赤くなれば「追熟」完了!その後の保存は野菜室へ

気温などの条件にもよりますが、大体3〜4日くらいでヘタの方まで赤く色づいてきます。
全体が赤くなれば、「追熟」OK。指で押したりはせず、色で判断してくださいね。

あとはおいしく食べるだけ。

すぐに食べないときは、野菜室で通常どおり保存しておきましょう。

正しい保存方法でおいしく食べよう

トマトは青いからと言って、買うのをやめたり捨てたりする必要はありません。

保存場所さえ間違えなければ、ちゃんと「追熟」できるので、おいしい赤いトマトが食べられますよ。

野菜の価格が上がっているときだからこそ、少しもムダにせず、つくり手のみなさんに感謝の気持ちを忘れずに、野菜をおいしく食べたいですね。



■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。

編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND