捨てないで!じつはピーマンの「種」と「ヘタ」はおいしく食べられる部分だった
2023/12/30
ピーマンといえば、種とヘタを取り除くことがほとんど。でもじつは、種もヘタもおいしく食べられるのだそう。
丸ごと食べられるレシピを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
ピーマンの種やヘタは食べられる!
ピーマンを料理に使う時、種やヘタを取り除くのはどうしてでしょうか?苦味があるから、かたいから、口当たりが悪いから…など。理由はさまざまあるでしょう。
ピーマンの種やヘタは、じゃがいもの芽のように、毒性があるものではなく、必ずしも取り除かなければいけない訳ではないのです。むしろ、種には、ビタミン類が実よりも豊富に含まれているとも言われています。
さらには、種をきれいに取る作業がなくなると、かなりの時短になりますし、生ごみも減らせますよ。下処理の手間が省ける上に、栄養もしっかりとれるなら、捨てずに食べた方がお得ですよね。
今回ご紹介するレシピは、包丁も使わずピーマンを丸ごとレンジで加熱します。くたっとやわらかく仕上げるので、種やヘタの口当たりの悪さも気になりません。レンジだけで作ったとは思えないほど、調味料の旨みがしっかり染み込んで、ピーマンの苦味が子どもでも食べやすくなりますよ。
種もヘタも丸ごとOK!ピーマンのくたっと煮
材料(2〜3人分)
・ピーマン 5〜6個
<調味料>
・めんつゆ(3倍濃縮)大さじ1
・ポン酢 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・鶏ガラスープの素 小さじ1/2
・ごま油 小さじ1/2
・かつおぶし お好みでたっぷり
作り方
(1) 耐熱ボウルに、調味料をすべて入れ混ぜ合わせる。
(2) 洗ったピーマンを加え、ふんわりとラップをして、レンジ600Wで7分加熱する。
(3) 上下を返すように軽く混ぜ、再びラップをして600Wで2分加熱する。
(4) たれを上からまわしかけたら、落としラップをして粗熱をとる。
(5) お皿に盛り、かつおぶしをかける。
捨てずにおいしく食べてみよう
ご紹介のレシピでは、ピーマンを丸ごと使うのもポイントです。
カットすると中から飛び散る種の処理にも困りますが、今回はその手間さえも省いてしまいました。
種やヘタは食べられない部分、という概念が何となくあるものですが、調理の工夫でおいしく食べられるようになるのです。
栄養も丸ごととれて、捨てる部分なし!究極のズボラ料理のようにも思えますが、じつは栄養面でも理にかなっていて、エコにもつながっているのです。
ピーマンは、ぜひ丸ごと味わってみてくださいね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。