葉の色は緑と黄色、どっちがいい?旬の「白菜」スーパーで買うときにおいしいものを見分けるポイントは?
2024/01/16
白菜は、鍋料理には欠かせない野菜ですが、サラダや浅漬けなどにも活躍してくれますね。
今回は、おいしい白菜を見分けけるポイントを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
白菜の旬は11月〜2月
冬野菜の代表である白菜は、寒くなり始めると売り場にたくさん並ぶようになりますね。
旬は11月〜2月の寒い時期。寒さに耐えるため、葉に水分と糖分をしっかり蓄えて育つので、みずみずしくしっかりとした甘さを感じることができます。
火通りがよく煮込んでトロトロにしてもおいしいですし、甘みを活かして生でサラダや浅漬けにしてシャキシャキ感を楽しむのもよいですよね。
白菜は1玉2kgほどにまで成長する大型野菜のため、使い切りやすいカットものが主流になっています。
今回はカット白菜を選ぶときのチェックポイントを中心に、1玉で買うときのポイントもあわせてご紹介します。
おいしい白菜の見分けかた(カット済み)
まずは、スーパーでよく売られているカット済みの白菜の見分けかたです。
次の3つのポイントをチェックしてみてください。
1.断面が盛り上がっていない
まずは、断面がまっすぐきれいなものを選びましょう。
白菜はカット後にも成長を続けているため、カットしてから時間が経つと断面が盛り上がってきます。
断面がきれいだと、カットされて間もない鮮度がよいものということが分かります。
2.葉が詰まっていて黄色い
次に、葉の色をチェックしましょう。
多くの葉野菜は緑色が鮮やかなものがおいしいとされていますが、白菜は黄色いものがおいしい状態です。
葉を巻いて育つ白菜は、日光があたらない内側は黄色くなります。カットされて葉に光があたると、黄色からうっすらと緑色に変わっていくのです。
カット後時間が経っていなければ、葉はまだ黄色いままなので、葉の色も鮮度の目安になります。
葉がぎっしり詰まっていれば、寒さから身を守るために甘みを蓄えている証拠ですので、甘い白菜だということが分かります。
3.芯の高さが全体の1/3以下
最後に、芯の大きさをチェックしましょう。芯が白菜の高さの1/3以下の大きさのものを選びます。
芯の大きさは、白菜の成長過程を知る目安。
1/3以下であれば、生育も順調だったということが分かります。大きすぎると過成長で、葉が硬くなっていることがあります。
おいしい白菜の見分けかた(1玉)
使い切りやすいカットものが主流ですが、やはりお得なのは丸ごとのもの。白菜は貯蔵性が高いので、カットしなければ1カ月ほどは保存が可能です。
1玉で買うときには、次のポイントをチェックしてみてください。
1.ずっしり重い
冬の野菜は、寒さから身を守るために糖分を蓄え、重みが出てきます。
また、しっかり葉が詰まっているか確認もできますので、手に持ってみてずっしりと重いものを選びましょう。
大きさよりも重さで選ぶのがおすすめです。
2.葉先が乾いている
葉先が乾いているものは、鮮度が落ちているように思われるかもしれません。
じつは、葉先が乾くのはからっ風に吹かれた証。
つまり、寒さに耐えるためにしっかり甘くなっているからなのです。
外葉ははがして売られてしまうことも多いのですが、ついていたら葉先をチェックしましょう。
3.巻きがしっかりしている
寒さから身を守るため糖度を上げるほかに、葉をしっかり巻きつけるという現象が起こります。
頭の部分までしっかりと巻きができているものは、その分寒さに耐えてきた証になるので、チェックしましょう。
また巻きがしっかりしていると、土や虫が入りにくいというメリットもあります。
旬の白菜をおいしく味わおう
白菜は、100gあたり13kcalと野菜類の中でもカロリーが低くとてもヘルシー。
またビタミンCなども豊富に含まれているので、寒い時期には風邪予防のためにも積極的に食べたいですね。
ビタミンCは水に溶けやすい性質があるため、生で食べるか、鍋やスープなど煮汁も一緒に食べられる料理にするのがおすすめです。
上手に選んで、旬のおいしさを存分に味わってくださいね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部