木のテーブルの上のニラ

【旬食材】シャキシャキのニラを選ぶにはどこを見るべき?野菜ソムリエが解説

2024/05/16

和食にも中国料理にも大活躍で1年をとおして出回るニラですが、冬のニラと夏のニラでは味わいが異なるのをご存じでしょうか。
これから初夏~秋のはじめにかけて出回る夏ニラは、シャキシャキした食感が特徴で夏バテ防止にぴったりな栄養も豊富ですが、新鮮なものを選ばないと存分に味わえないことも。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、失敗しないニラ選びのコツを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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冬ニラと夏ニラは何が違う?

カットされたニラ

通常、1年に2回旬を迎える野菜は、植える時期をずらして2回収穫できるようにしたり、あるいは通常秋にとれるものを春の若いうちにとったりしますが、ニラは違います。
いったん植えつけたニラを刈り取ったあと、そのまま畑に残しておくとまた伸びてくるので、1年近い間、くり返し収穫できるのです。

多くの産地ではまず冬に最初の収穫をし(冬ニラ)、そのあと再び成長したものを夏に収穫します(夏ニラ)。

冬ニラはやわかくて甘い一方、夏ニラは生で食べると辛味がありますがシャキシャキとして食感がよいのが特徴です。

まずは根元をチェック!

ニラ
eye-blink/gettyimages

ニラは傷みやすい野菜なので、鮮度が重要。そのためにまずは根元をチェックしてください。

ニラの根元の切り口を見たときに、外側よりも内側の芯が長く出ているものは、収穫から時間が経っているものです。
できるだけ切り口がそろっているものを選びましょう。

葉が折れていると臭いも変わる!

ニラ

ニラは葉に折れたところがあるとそこから傷みが広がっていき、だんだんと溶けていきます。そうなるとニラ独特の臭いも強くなり、人によっては食べづらくなることも。

できるだけ葉に折れ目のないピンとしたものを選んで、家に持ち帰ったあともあまり折らないようにして保存しましょう。

冬ニラから夏ニラにバトンタッチする季節

畑のニラ
Yadi Saputra/gettyimages

冬ニラは冬から春、夏ニラは初夏から秋にかけて出回りますが、産地によっては出荷時期が多少前後するため、今のはちょうど両方のニラがスーパーに並ぶ可能性のある季節です。

冬ニラは葉の幅が広く、夏ニラは狭いのが特徴。そのため、やわらかいニラが好きなら幅広のもの、シャキシャキが好みなら細めのものを選ぶのもいいですね。

疲労回復に効果のあるビタミンB群や美肌に必要なビタミンC、そして抗酸化作用のあるビタミンEなど、さまざまな栄養をバランスよく含むニラは、まさにこれからの季節にぴったりのスタミナ食材。ぜひ新鮮でおいしいものを選んで、暑い季節を乗りきる活力にしてください!

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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