【管理栄養士監修】「厚揚げ」は太りやすい?気になるカロリーと糖質量まとめ
2021/11/07
この記事では「厚揚げ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
厚揚げを食べると太りやすい?
厚揚げは、豆腐を厚く切って表面を油で揚げたもので、中は豆腐のままの状態となっていることから「生揚げ」とも呼ばれます。原料が大豆なので、たんぱく質やカルシウムなどが多く含まれています。大豆に含まれる大豆イソフラボンには、女性ホルモンに似た作用があります。
油で揚げているのでコクがあり、豆腐よりも表面が硬いので咀嚼回数も増えて食べごたえもあります。とはいえ、油を使っているので、豆腐に比べてカロリーや脂質の量は高くなっています。
カロリーを考えるなら厚揚げよりもそのままの豆腐を選びたいところですが、ほかの揚げ物とも比較してみましょう。
厚揚げ1枚あたりのカロリーは?
厚揚げ1枚(200g)のカロリーは300kcalです。揚げる前の豆腐のカロリーと比較すると以下のとおりになります。
●厚揚げ:300kcal
●木綿豆腐:144kcal
●絹豆腐:112kcal
※重量はすべて200g
木綿豆腐であれば2倍に、絹豆腐と比べるとカロリーは3倍近くになってしまいます。それではほかの揚げ物と比べるとどの程度でしょうか。厚揚げには衣がないことや原料となる豆腐地自体のカロリーが低いこともあり、ほかの揚げ物より低カロリーといえそうです。
●厚揚げ:150kcal
●ポテトコロッケ(調理後):262kcal
●鶏(皮つきもも)の唐揚げ:290kcal
※重量はすべて100g
厚揚げの炭水化物量は?
厚揚げ1枚(200g)の炭水化物量は1.8g、そのうち糖質は0.4g含まれています。豆腐自体が糖質の高くない食品なので、それを揚げただけの厚揚げも低糖質な食品といえるでしょう。
ほかの揚げ物と比較してみるとどうでしょうか。こちらの結果からも、厚揚げは炭水化物量、糖質量ともに少ない食品だということがわかります。
●厚揚げ:0.9g(0.2g)
●コロッケ:25.3g(25.3g)
●鶏(皮つきもも)の唐揚げ:3.75g(3.7g)
※すべて100g、括弧内は糖質量
厚揚げを食べる際のポイント
ここからはカロリーの気になるかた向けに、厚揚げを食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに厚揚げを食べたくなった際の参考にしてください。
油抜きをする
厚揚げのカロリーを減らすには、いかにカロリーの半分以上を占める脂質を減らせるか考えましょう。ここでは簡単にできる油抜きの方法を紹介します。
ざるの上に厚揚げをのせて両面に熱湯を回しかけるか、熱湯の中に入れてさっとゆでるとより効果的です。くれぐれも火傷には注意し、最後にキッチンペーパーなどで押さえて表面の水分と油分を拭き取りましょう。
味つけを工夫する
ダイエット中に厚揚げを食べるときは、味つけは薄めにしましょう。味つけを濃くすると糖分や塩分が多くなりがちですし、さらに食欲が増すこともあります。
薄味のおでんのように、だしを利かせて水分が少なくなるまで煮込み、味をしっかり含ませて食べるのもおすすめです。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べることは、肥満対策として期待されています。よく噛むことにより、脳の満腹中枢の活性化、血液の糖分濃度、全身のエネルギー代謝に影響しているためです。
厚揚げは、固い食べ物ではありませんが意識して噛むように食べるとよいでしょう。
厚揚げを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
油揚げは油で揚げている分、カロリーは豆腐に比べて高めです。
しかしほかの揚げ物に比べるとカロリーは低いこと、糖質はほとんど含まれないこと、コクがあって食べごたえがあるという特徴などは、ダイエットに向いていると言えます。
食べすぎに注意し、食べ方を工夫して、ほどほどに楽しんでみましょう。