【管理栄養士監修】気になる「ドライいちじく」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/01/30
この記事では「ドライいちじく」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに食べる際のポイントなどについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。
ドライいちじくを食べると太りやすい?
ドライいちじくとは、いちじくをそのまま、もしくは皮を剥いたりコンポートにするなどしてから、干して乾燥させたドライフルーツのことです。乾燥させて水分が抜け、栄養が凝縮されることによって、生のいちじくに比べカロリーが高くなるため、食べすぎには注意が必要です。
しかし、甘みが強く噛みごたえもあるため満足感を得やすく、食物繊維やカリウム、カルシウムなど栄養が多く含まれ、女性にうれしいメリットもあります。
カロリーや炭水化物量、食べる際のポイントについて以下で詳しく見ていきましょう。
ドライいちじく1食分のカロリー
ドライいちじく1個分(7g)あたりは、20kcalです。農林水産省が推奨する間食のカロリーは、1日あたり200kcal以内となっています。
カロリー面に限って、大きさにもよりますが、1日10個までであれば間食に取り入れることができるといえそうです。
ドライいちじくの炭水化物量は?
ドライいちじく1個(7g)あたりの炭水化物量は、5.33gです。同じ重量では、ドライフルーツとして人気の高いレーズンが5.65g、干しバナナが5.5gとなっています。ほかのドライフルーツと比べて、炭水化物量はあまり高くないことがわかります。
しかし、前述した1日の間食の摂取目安量10個の場合では、炭水化物量は53.27gになります。これは、主食であるご飯1膳分(160g)の炭水化物量59.36gと同程度であるため、炭水化物量が気になる場合は食べる量に注意が必要です。
ドライいちじくを食べることで期待できる効果
ここからは、ドライいちじくを食べることで期待できる効果を紹介していきます。ドライいちじくは、栄養価が高いことから不老長寿の果物と言われており、適量を取り入れることでさまざまな効果やメリットが期待できます。
便秘改善効果
ドライいちじくには、多くの食物繊維が含まれているため、便秘の改善に効果を発揮します。とくに多く含まれる、水溶性食物繊維の1種であるペクチンには、便を柔らかくしてスムーズに排出する働きがあります。
便秘にはさまざまな要因が関係していますが、改善には食物繊維の十分な摂取も重要とされています。腸内環境を整えるために、ドライいちじくを適度に取り入れるといいでしょう。
二日酔い予防効果
ドライいちじくに含まれるフィシンという成分には消化を促進する働きがあり、二日酔いを防ぐ効果も期待できます。また、胃を丈夫にする働きもあるため、飲酒による胃の不調も取り除けるでしょう。
少し飲みすぎたときや飲酒の機会が続いたときなどには、お酒を飲んだあとにドライいちじくを摂取してみることをおすすめします。
消化・吸収を助ける効果
ドライいちじくに含まれるフィシンは、たんぱく質の分解を促進し、食べ物の消化や吸収を助ける働きのある酵素です。消化不良による胃もたれや胸焼けなども防げるでしょう。
食べるタイミングは間食だけでなく、食後のデザートとしてもおすすめです。
貧血の予防効果
ドライいちじくには、貧血予防に繋がる鉄や銅が含まれています。鉄は全身に酸素を運ぶための血液中のヘモグロビンの材料となり、銅はヘモグロビンの合成に欠かせない栄養素です。男性よりも必要量の多い女性は、ふだんの食事だけでは鉄が不足しやすい傾向にあります。貧血を予防することによって、疲れやすさや息苦しさ、体のだるさなどの改善に効果が期待できるでしょう。
月経中はとくに貧血になりやすいため、日ごろからこまめに摂取することをおすすめします。
むくみ解消効果
ドライいちじくにはカリウムも多く含まれており、むくみの解消が期待できます。むくみは、体内に過剰に水分を溜め込むことが原因で起こります。塩分のとりすぎも、むくみの原因の一つとされています。
カリウムには、体内の余分な塩分や水分を排出する働きがあります。女性の悩みとして多いむくみには、ドライいちじくが役立つといえるでしょう。
美肌効果
ドライいちじくには、美肌効果が期待できるポリフェノールも含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、老化を防いだり、若々しい肌づくりに効果が期待できます。
外側や内側の色が濃いほどポリフェノールを多く含んでいる可能性があるので、効果をきたいする場合はドライいいちじくを選ぶときの参考にしましょう。
ドライいちじくを食べるときのポイント
ここからは、ドライいちじくを食べるときのポイントを紹介していきます。ドライいちじくはさまざまな効果が期待できますが、ポイントを押さえることによって、さらに効果的に取り入れられるでしょう。
食後に食べる
先述しているように、ドライいちじくには食べ物の消化や吸収を促進する効果が期待できます。料理に取り入れたり、食後に食べるのがおすすめです。
また、消化不良にも効果が期待できるため、胃もたれや胸焼けを起こしやすいかたも取り入れてみることをおすすめします。
ドライいちじくのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!
ドライいちじくは、間食や食後のデザートとして手軽に取り入れやすく、栄養も豊富でさまざまな効果が期待できます。しかし、生のいちじくに比べカロリーが高く、また、食べすぎることによって腹痛を引き起こす可能性もあります。
したがって、食べる際には適量の摂取を心がけることが必要です。ぜひこの記事で紹介したカロリーや炭水化物量を参考に、食べ方を工夫して日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。