夏のベリー美味しいエッグタルト

【管理栄養士監修】気になる「フルーツタルト」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2022/06/02

この記事では「フルーツタルト」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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フルーツタルトを食べると太りやすい?

フルーツタルトは、タルト生地で作った器にクリームを流し入れ、フルーツなどを盛りつけたフランス発祥のお菓子です。旬のフルーツをトッピングできるため、季節によってバリエーションが異なるのも食べる楽しみになります。

フレッシュなフルーツが使われているためヘルシーな印象を与えますが、タルト生地とクリームにバターや砂糖を多く含むため、カロリーは高い傾向にあります。

ただし、量を調整したり食べ方を工夫したりすることによって、日常に取り入れやすくなるでしょう。本記事では、フルーツタルトを食べる際のポイントを紹介して行きます。

フルーツタルト1食分のカロリー

ラズベリーと焼きミニタルト。
Nataliia Sirobaba/gettyimages

フルーツタルトのカロリーは、1切れ(126.9g)あたり272kcalです。このカロリーは、つや出し用にアプリコットジャムを使用し、クリームはカスタードのみで作ったレシピの場合です。

1日あたりの間食のカロリーについて、肥満予防の観点から200kcal以内にすることが推奨されています。間食としてフルーツタルトを食べる場合は、1切れでもカロリーオーバーに繋がってしまうため、食べる量を調整するなどの工夫が必要です。

フルーツタルトの炭水化物量は?

フルーツタルトの炭水化物量は、1切れ(126.9g)あたり38.74gです。フルーツタルトは小麦粉や砂糖に加え、カスタードクリームなど炭水化物を多く含む材料を使用しているため、数値が高い傾向にあります。

そのため、炭水化物量が気になる場合は食べる量を考慮し、なるべく手作りして、砂糖やカスタードクリームの量を減らすとよいでしょう。

フルーツタルトを食べる際のポイント

ストロベリータルト素朴な背景
Olga Barilo/gettyimages

カロリー、炭水化物量ともに多くなりがちなフルーツタルトですが、ポイントを押さえておくことで取り入れやすくなります。

ここからは、フルーツタルトを食べる際のポイントを4つ紹介していきます。カロリーが気になる場合でも上手につき合えるよう、ぜひ参考にしてみてください。

フルーツがたくさんのものを選ぶ

フルーツがたくさんトッピングされているものを選ぶことによって、より多くの栄養素を効率的に摂取できます。フルーツには各種ビタミンをはじめ、ミネラルや食物繊維など様々な栄養素が含まれています。

しかし、果物にもカロリーは含まれているため、果物がメインでタルトが薄いものを選ぶとよいでしょう。

ビタミン各種は美容面で効果が期待できることに加え、エネルギー代謝にも関わっています。ミネラルの一種であるカリウムも多くのフルーツに含まれており、余分な塩分を排出するため、むくみ改善に役立つでしょう。

食物繊維は、便秘予防をはじめとした整腸効果が期待できることに加え、糖質や脂質の吸収を遅らせる作用があります。

このように、フルーツには多くの栄養素が含まれており、加えてさまざまな効果が期待できます。

バターや砂糖の量に気をつける

フルーツタルトにはバターや砂糖が多く使用されているため、それらの量に気をつけることも大切です。

1切れ126.9gあたり10.96gの脂質が含まれており、カロリーに換算すると98.64kcalに及びます。フルーツタルトのカロリーは1切れ126.9gあたり272kcalのため、脂質だけで3分の1弱のカロリーを占めることになります。

とくに市販品はバターや砂糖を多く含み、カロリーが高い傾向にあります。そのため、バターや砂糖の量を控えられるレシピを選んで手作りしてみるとよいでしょう。

甘さが控えめでものたりなく感じる場合は、トッピングに甘みの強い種類のフルーツを使用するのがおすすめです。全体の甘さは減らさずにカロリーを抑えやすくなるため、満足感をキープしながらヘルシーに食べられるでしょう。

よく噛んでゆっくり食べる

よく噛んでゆっくり食べることは、食べすぎ防止に役立ちます。

噛む回数が増えると満腹中枢が刺激されて満腹感を得やすくなり、肥満防止に繋がるでしょう。食べ物がこまかくなるだけでなく唾液の分泌も増えて消化が助けられ、胃腸の働きをよくする効果も期待できます。

また、香りや歯応えを感じながら食べることで満足感が高まり、自然に食べる量も少なくてすむでしょう。食欲コントロールとしておすすめの方法です。

食べる時間を考える

食べる時間は、脂肪の蓄積に大きく関わっています。脳や脂肪細胞にはBMAL1(ビーマルワン)というたんぱく質が多く存在し、脂肪の蓄積を増進する働きがあります。

このBMAL1は時間によって増減しており、日中には少なく夜間になると増加します。増加にともないBMAL1の働きは活性化し、同じ食べ物を摂取していても、夜間は脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。

とくにフルーツタルトはカロリーが高く、脂質も多く含むため、夜遅くに食べるのは控えたほうがよいでしょう。

タルトにおすすめのフルーツ

夏のベリーのタルト、カスタードクリーム
Olha_Afanasieva/gettyimages

タルトに使用されるフルーツには、ダイエットはもちろん、美容にも効果的な栄養素が含まれています。

ここからは、タルトにおすすめのフルーツを3つ紹介していきます。栄養素を味方につけておいしく食べられるよう、ぜひ参考にしてみてください。

キウイ

キウイはほかのフルーツに比べ、ビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。フルーツタルトに使用するときは生のまま食べることが多く、栄養素を減少させることなく摂取しやすいでしょう。

キウイはさまざまな栄養素がバランスよく高密度に含まれていながら、手軽で取り入れやすい果物です。

ベリー類

いちご、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類には、種類によって多くのビタミンCや食物繊維、ポリフェノールを含んでいます。

ビタミンCやポリフェノールは、抗酸化作用により美肌効果が期待できます。肌を若々しく保つためには、大切な栄養素と言えるでしょう。また、食物繊維は腸内環境を整えてダイエット中にありがちな便秘の解消に役立ったり、糖質の吸収を抑えてくれる働きが期待できます。

りんご

りんごに含まれるポリフェノールや食物繊維は、ダイエットに効果が期待できます。

りんごポリフェノールの主成分であるプロシアニジンは、内臓脂肪を減らす働きがあります。そのため、ダイエットには力強い味方と言えるでしょう。ただし、りんごポリフェノールは加熱に弱いため、生で使用するか、できるだけ加熱時間を短くするのがおすすめです。

フルーツタルトのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!

フルーツタルトは、バターや砂糖が多く使用されているため、カロリー・炭水化物量ともに高い傾向にあります。しかし、食べる際にポイントを押さえて工夫することで、カロリーが気になるかたでも日常に取り入れやすくなるでしょう。

この記事で紹介したカロリーや炭水化物量を参考に食べ方を工夫して、おいしく取り入れてみてください。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


参考サイト

 
 

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