【管理栄養士監修】気になる「ガリ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/06/05
この記事では「ガリ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などで、カロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
ガリを食べると太りやすい?
寿司のつけ合わせとして定番のガリは、生姜を甘酢で漬け込んだ漬物の一種です。さっぱりとした甘さと辛みが特徴で、寿司と寿司の間に食べることで口の中の魚の臭みを取ってくれ、次の寿司がおいしく食べることができるともいわれています。
ガリにはさまざまな効果が期待できることもあり、カロリーを気にしているかたも積極的に食べて良いでしょう。ただし、食べるときには気をつけるべきポイントがあります。
ここでは、ガリに含まれるカロリーや栄養素、食べるときのポイントなどをご紹介していきます。
ガリ1食分のカロリー
ガリは、100gで51kcalあります。つけ合わせなどで出されるガリは10gほどなので、10gあたりは5kcalとなっており1度にとるカロリーは高くなりにくい食品です。
ガリが好きだとしても、1度に100gも食べることはあまりないため、カロリーは気にせずに食べることができるでしょう。
ガリの炭水化物量は?
ガリの炭水化物量は100gあたり12.5g、そのうち糖質が10.5gです。10gあたりでは炭水化物量が1.25gとなっています。
こちらもカロリー同様に、とりすぎの心配はほとんどないと言えるでしょう。
ガリを食べることで期待できる効果
ガリにはさまざまな効果が期待できます。その理由としてガリの主な材料である生姜と酢が、体に良いといわれる栄養素を含んでいるからです。
ここでは、ガリを食べることで期待できる効果について解説します。
冷えを改善する
ガリを食べることで、冷えを改善する効果が期待できます。しょうがに含まれるジンゲロールという辛み成分には、血行不良の原因となる物質の働きを抑える働きがあるといわれています。
それによって、血管を広げて血流をよくし、手足の先が冷えるといった冷え性の症状を緩和してくれるでしょう。
脂肪の燃焼を助ける
ガリを食べることで、脂肪の燃焼を助ける効果が期待できます。しょうがに含まれるジンゲロールが、血流を改善して代謝を促進し、消費エネルギー量を増やすことが期待できるからです。また、酢に含まれている酢酸も、継続してとり入れることで内臓脂肪の減少に効果が期待できるといわれています。
これらのことから、特にダイエット中には積極的にガリをとり入れるといいでしょう。
免疫力を高められる
ガリを食べることで、免疫力を高める効果も期待できます。
ジンゲロールは、生体防御に関わる白血球の数を増やし、免疫機能を活性化させる働きもあるといわれています。また、炎症を起こす細菌に対して攻撃する働きもあるとされています。
これらのことから、免疫力の維持や向上が期待できるでしょう。
ガリを食べるときのポイント
ガリを食べることでさまざまな効果が期待できると分かりましたが、たくさん食べれば良いということではありません。ガリを食べるときには押さえておきたいポイントがあります。ここでは、ガリを食べるときのポイントをご紹介します。
食べすぎに注意する
ガリの主な材料である生姜は、適量であればほどよい刺激を与えてくれ血流促進などに効果的といわれていますが、食べすぎると胃腸に刺激を与えすぎてしまい下痢や腹痛の原因になる可能性があります。
1日の適量は大人で10gほどとされ、多くても20g以内にすることが推奨されています。胃腸が弱いかたはまずは少量から食べてみて、体調に合わせて徐々に量を増やしていくと良いでしょう。
おいしさや期待できる効果から、ついついたくさん食べてしまいたくなりますが、ガリを食べるときは適量に収めておきましょう。
空腹時は避ける
ガリを食べる際は、胃腸への刺激が強いため空腹時を避けるようにしましょう。ガリに使われているしょうがや酢は、空腹時に食べてしまうと胃が荒れてしまったり、腹痛などを起こす可能性があります。
そのため、食事の途中や最後に食べるなど、ある程度胃に食べ物が入った状態で口にするようにしましょう。
ガリを使ったおすすめアレンジレシピ
そのまま食べてもおいしいガリですが、料理の食材として使うことで、飽きが来ずに料理の幅を広げることができます。
ここでは毎日の食事でガリを取り入れやすいような、おすすめのアレンジレシピをご紹介します。簡単につくることができるレシピなので、ぜひご自宅でつくってみてください。
おすすめレシピ1:ガリとキュウリのおろし和え
ガリに使われている甘酢の味つけでさっぱりと食べることができる、「ガリとキュウリのおろし和え」です。3種類の食感の違いも楽しむことができる料理で、箸休めやおつまみにもおすすめです。
ガリに含まれる酢が胃液分泌を促して消化吸収を助けてくれる働きもあるため、疲れているときや食欲がないときにも良いでしょう。
おすすめレシピ2:がりトマト
簡単で彩りも良い「がりトマト」のご紹介です。
トマトは抗酸化作用が非常に高いリコピンという成分を含み、老化防止や動脈硬化、生活習慣病予防などに効果的といわれている食材です。ガリとトマトを合わせたこちらのレシピは、美容やダイエットなどを気にしているかたに特におすすめのレシピとなっています。
大葉やごまもアクセントになり、さわやかな風味の料理です。鮮やかな赤い色の「がりトマト」はそれだけで食卓を華やかにしてくれるため、おもてなし料理にもおすすめです。
ガリのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
今回はガリに含まれる栄養素や期待できる効果、おすすめのレシピなどをご紹介しました。ガリを毎日適量食べることは、健康維持にとても良い働きをしてくれる可能性があります。
食べるときのポイントもしっかりと押さえて、毎日の食事にガリを取り入れてみてはいかがでしょうか。