「百想芸術大賞」で受賞した韓国ドラマ11選!本国で高評価を受けた名作をチェック!

2022/05/12

韓国の数ある授賞式の中でも、映画・テレビの総合芸術賞「百想芸術大賞」は、長い歴史と信頼ゆえに「韓国の演技者たちが最も受賞したい賞」と言われています。

年末の各局の演技大賞のようにチャンネル毎ではなく、地上波・ケーブル・Netflix配信など放送形態は問わず、韓国産のドラマであればすべてが対象となることに加え、視聴率や話題性だけではなく“芸術性”の観点から、作品性と演技力を優先した選考がされるのが特徴。高い評価を受けた選ばれし名作韓国ドラマをチェックできる、ファンにとっては見逃せない注目の賞なのです。

本記事では、そんな「百想芸術大賞」で22年、21年、20年受賞(作品関連賞や最優秀演技賞)した選ばれし韓国ドラマを一挙ご紹介します。

韓国ドラマをこよなく愛する韓国エンタメライター。WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事を執筆...

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『イカゲーム』<2022年 大賞/演出賞(ファン・ドンヒョク)/芸術賞(音楽)>

■あらすじ

生き残るか死ぬか。 生きて賞金456億ウォンを手にするのは誰だ?

■見どころ

22年の「百想芸術大賞」でテレビ部門の最高賞である大賞を含む三冠に輝いたのは、壮絶なデスゲームで世界中の人々を魅了したNetflixオリジナル『イカゲーム』。大賞には、審査委員が満場一致で決定したそう。 Netflixオリジナルのようなネット配信作品、いわゆるOTT(オーバー・ザ・トップ)コンテンツが百想で大賞を受賞したのは今回が初めてのことです。

46日連続で世界のネットフリックス1位を記録し、爆発的な人気を集めた本作品。「デスゲーム」という誰もが没入しやすい題材はもちろん、五感を刺激する奇抜なビジュアルと、シンプルかつスピーディなストーリー展開で世界中の人々の心を掴み、「Kドラマ」をさらに広める大きな功績を残しました。

全9話と観やすい話数で、週末にサクッと完走できるのもポイントです。

『イカゲーム』は2022年5月11日現在、Netflixで視聴可能です。

『D.P.-脱走兵追跡官-』<2022年 作品賞/助演賞(チョ・ヒョンチョル)/新人賞(ク・ギョファン)>

■あらすじ

兵役義務により入隊した青年が、軍の脱走兵を追跡する部隊に配属されることに。任務にあたる中で、脱走した兵士たちがそれぞれ抱える過酷な現実が見えてくる。

「百想芸術大賞」で、ドラマ作品賞と共に、チョ・ヒョンチョルの助演賞、ク・ギョファンの新人演技賞で3冠王に輝いたのが、Netflixオリジナル『D.P. -脱走兵追跡官-』。「歴代最高のNetflixオリジナル作品」と、韓国内でも高い評価を得ていた作品です。

韓国の徴兵制の闇に迫り、軍隊の不条理と「傍観する社会」へのメッセージを投げかけた本作品。「社会派」な作品でありながらも、チョン・ヘインとク・ギョファンの抜群のケミストリーが絶妙なバランスで笑いと安心感を生み出し、エンターテイメント作品としても高い完成度になっているのが本作の凄いところです。

全6話と短いながらも、心にずっしりと響き、深い余韻を残す一作です。

『D.P. -脱走兵追跡官-』は2022年5月11日現在、Netflixで視聴可能です。

『未成年裁判』<2022年 脚本賞(キム・ミンソク)>

■あらすじ

若さは、罪を犯す言い訳にはならない。特に、この判事に対しては。 「審理を始めます」彼女が下す、冷徹な鉄槌。

■見どころ

今年の「百想芸術大賞」で脚本賞を受賞したのは、Netflixオリジナルの『未成年裁判』。少年犯を嫌悪する判事が、ある地方裁判所少年部に新たに赴任することで繰り広げられる少年犯罪と彼らをめぐる人々を描くヒューマン法廷ドラマです。

『シグナル』、『ハイエナ−弁護士たちの生存ゲーム–』などでカリスマ性溢れる演技で視聴者を魅了し続ける女優キム・ヘス、『ミセン』などで知られる名優イ・ソンミンなど演技派俳優たちが集結!少年犯罪をめぐる社会と大人たちにメッセージを投げかける、必見の社会派ドラマです。

22年の百想は、大賞、作品賞、脚本賞、演出賞と作品関連賞全てがNetflixオリジナル作品の受賞となり、OTT(オーバー・ザ・トップ)オリジナル作品の躍進をもう一度証明する授賞式となりました。

『未成年裁判』は2022年5月11日現在、Netflixで視聴可能です。

『赤い袖先』<2022年 最優秀演技賞(ジュノ)>

出典:PR TIMES

■あらすじ

粛清により一族が没落したドクイム(イ・ソラ/子役)は幼い頃から宮女として仕えるようになる。一方、朝鮮王朝21代国王英祖(イ・ドクファ)の孫、世子イ・サン(イ・ジュウォン/子役)は悲劇的な事件で父を失い、宮中で孤独に育つ。ある夜、サンはドクイムの機転により窮地を救われ、ドクイムにほのかに想いを寄せるも再会は叶わず時が流れる。 数年後、成長したドクイム(イ・セヨン)は持ち前の聡明さで尚宮たちから目をかけられつつも自分の生き方を模索していた。そんなある日走っていたところ足を踏み外し、近くにいた世子(ジュノ/2PM)を巻き込み池に落ちてしまう。反省文を書くよう命じられたドクイムだったが、書庫を掃除している最中、中へ入ってきた世子を司書と勘違いし、無礼な態度で追い返してしまう。怒った世子は何度も書き直しを命じ、2人は次第に距離を縮めていく。だが宮中では勢力争いが激しさを増しイ・サンは命を狙われることに…。

■見どころ

『2021 MBC演技大賞』では驚異の8冠を受賞、最終話では17.4%という高視聴率を叩き出し、21年ラストに本国を席巻した『赤い袖先』。絶大な人気を得た脚本家カン・ミカンの同名の小説を原作とし、優れた演出としっかりとしたストーリー、ジュノとイ・セヨンの圧巻の演技力により、「新たな名作史劇の誕生」と謳われました。

「百想芸術大賞」では、作品賞、演出賞、最優秀演技賞(ジュノ、イ・セヨン)など7部門でノミネートを果たし、今年の大目玉といっても過言ではなかった本作品。複雑な感情を抱えたイ・サンの生涯を繊細に表現したジュノが、『イカゲーム』のイ・ジョンジェなど錚々たる俳優陣を抑え、歌手出身俳優として史上初の最優秀演技賞を受賞しました。

『二十五、二十一』<2022年 最優秀演技賞(キム・テリ)>

■あらすじ

夢を叶えることが難しい時代、フェンシング部の少女は希望を抱く中、自身の生活を立て直そうとしている勤勉な青年と出会う。

■見どころ

話題作が続々と登場している今期、同時間帯視聴率1位、TVドラマ話題性部門でも1位に輝くなど、日韓で爆発的な人気を集めた本作品。「百想芸樹大賞」では、アナザーレベルの存在感と唯一無二の表現力で劇を導いたキム・テリが、『未成年裁判』のキム・ヘスや『赤い袖先』のイ・セヨンといった錚々たる女優たちを抑え、最優秀演技賞を受賞しました。

清涼感溢れる青春ストーリーと、まるであの名作『応答せよ』シリーズを彷彿とさせるレトロな演出はもちろんですが、本作の魅力は、爽やかな青春ロマンスに留まらず、IMF時代に夢を奪われた若者たちの苦悩を描いていること。困難を乗り越える若者たちの姿は、先行きが見えない今のこの時代を生きる私たちに勇気を与えてくれるはず。

キム・テリ×ナム・ジュヒョクが織りなす、ロマンスの行方にも大注目です!

『二十五、二十一』は2022年5月11日現在、Netflixで視聴可能です。

『怪物』<2021年 作品賞/脚本賞(キム・スジン)/最優秀演技賞(シン・ハギュン)>

出典:PR TIMES

■あらすじ

エリート警察官のジュウォン(ヨ・ジング)は片田舎のマニャン派出所勤務を命じられる。パートナーを組むことになったのはドンシク(シン・ハギュン)。実はドンシクは20年前に妹を連続殺人事件で失い、その容疑者となった過去があった。そんな中マニャンで20年前と同じような猟奇殺人事件が発生。事件の捜査を始めるジュウォンだったが、かつての事件の資料が消えていたり、警察庁次長の父から捜査しないよう命じられる。町ぐるみで何かを隠しているのではと感じたジュウォン。実はジュウォンがマニャンにやってきたのはある理由があった。そして一方のドンシクも胸の内に秘密を抱えていた。ジュウォンとドンシクはお互いに疑いの目を向けながら共に事件を捜査することに。

■見どころ

21年の「百想芸術大賞」で作品賞を始め、脚本賞、最優秀演技賞と三冠を達成したサスペンス『怪物』。「アナザーレベル」の作品と韓国のドラママニアたちからも高い評価を得た必見の一作です。

単なる犯人探しではなく、人間の心理を丁寧に描いた作品でもある本作。どんでん返しのストーリーと優れた演出、演技派俳優たちの怪物のような熱演で毎回好評を得ました。

“目の血管まで演技する俳優”と称えられるほど圧巻の熱演を繰り広げたシン・ハギュンをはじめとする“怪物”のような演技派俳優たちの熱演に魅了されるとともに、韓国ドラマの底力を感じる一作です。

『怪物』は、2022年5月11日現在、Amazon Prime Videoで視聴可能です。

『悪の花』<2021年 演出賞(キム・チョルギュ)>

出典:PR TIMES

■あらすじ

家事や子育てを完璧にこなす家庭的なペク・ヒソン(イ・ジュンギ)は、刑事の妻チャ・ジウォン(ムン・チェウォン)と娘の3人で幸せな生活を送っていた。 そんなある日、ジウォンはなりゆきで週刊誌の記者キム・ムジン(ソ・ヒョヌ)に夫が営む、金属工芸の工房を紹介する。ムジンがその工房を訪れると、そこには18年前に起きた連続殺人事件の容疑者ト・ヒョンスがいた。正体を隠し、ヒソンとして生きてきたヒョンスは、自分の過去を知るムジンを工房の地下室に監禁する。

■見どころ

21年「百想芸術大賞」では数々の部門でノミネートを果たし、「演出賞」を受賞した傑作サスペンス『悪の花』。

本作は、14年間を共にしてきた夫が血も涙もない連続殺人犯だったらー?素性を隠し、名前を変えた男と、彼の過去を追跡する妻を描くサスペンスラブストーリー。鬼気迫るサスペンス展開に惹き込まれるとともに、夫婦愛や家族愛を描いた奥深い脚本に胸を打たれます。2年ぶりにドラマ出演となったイ・ジュンギが、二面性を持つキャラクターを鳥肌ものの演技力で演じ切りました。

20年から21年にかけては『怪物』、『悪の花』をはじめ、『ロースクール』、『マウス』といった傑作サスペンスが数多く誕生し、ドラマ界を席巻しました。

『ペントハウス』<2021年 最優秀演技賞(キム・ソヨン)>

出典:PR TIMES

■あらすじ

ソウルの高級住宅地にそびえる100階建てのタワーマンション“ヘラパレス”。華やかなパーティーが開催され、花火が打ち上がる夜、一人の女性が転落する。遡ること2ヶ月前。一般家庭に育ったロナ(キム・ヒョンス)は財閥の子息たちが通うチョンア芸術高校の声楽科に進もうとするが、母の大反対にあう。実は母のユニ(ユジン)も高校生の頃同じ夢を抱きつつ、同級生で財閥の娘のソジン(キム・ソヨン)に首を傷つけられ夢を絶たれたのだった。そうとは知らないロナは声楽教師となったソジンのレッスンを受けようと直談判し、ソジンとユニは再会を果たす。 その後自身と同じくロナが退学を迫られ、ユニは娘のために教師や保護者に宣戦布告し、娘の夢を後押しすることに。その後ロナは声楽科に合格するが、そこにはソジンの娘や、“ヘラパレス”のクイーンと呼ばれるスリョン(イ・ジア)とその夫ダンテ(オム・ギジュン)の子もいた。欲望渦巻くヘラパレスと名門高校で激しい闘いが幕を開ける―。

■見どころ

2020年〜21年、 『夫婦の世界』に引き続き本国で爆発的人気を集め、“21世紀最高のマクチャンドラマ”と謳われたメガヒット作『ペントハウス』。

「一度も観ない人はいても、一度だけ観た人はいない」と本国で表現される本作。『皇后の品格』のキム・スノク脚本家が贈る怒涛の愛憎劇、予想を遥かに越える衝撃的な展開、最後まで目が離せない大どんでん返しの連続に中毒者が続出しました。

21年「百想芸術大賞」では、望むものは何としてでも手に入れなければならない悪女チョン・ソジンを熱演したキム・ソヨンが、狂気じみた演技で視聴者をドラマの中に引き込み、最優秀演技賞を受賞しました。

『椿の花咲く頃』<2020年 大賞/脚本賞(イム・サンチュン)/最優秀演技賞(カン・ハヌル)/助演賞(オ・ジョンセ)>

■あらすじ

シングルマザーのトンベク、彼女に訪れた新たな恋の兆し。社会的な偏見と差別に負けることなく。幸せを掴むことができるのか。

■見どころ

「人は誰かの奇跡になりうるのか」という一貫したメッセージを温かな感性で描いた、数々の名セリフが心を暖めてくれる感動作『椿の花咲く頃』。20年「百想芸術大賞」では、『愛の不時着』など並み居る競合を抑え、大賞を含む4冠に輝きました。

やはり本作の魅力は、ロマンス、コメディー、サスペンス、温かな人間ドラマまで、さまざまなジャンルが目まぐるしく展開していく複合的なストーリー。ハラハラドキドキのサスペンス要素と、ロマンス要素、温かな人間ドラマが溶け合い、ラストまで夢中で駆け抜けてしまうはずです。

思いっきり笑って、泣いて、温かな余韻に浸る…23.8%という高い視聴率を叩き出し、幅広い世代に愛された名作です。

『椿の花咲く頃』は2022年5月11日現在、Netflixで視聴可能です。

『ストーブリーグ』<2020年 作品賞>

出典:PR TIMES

■あらすじ

万年最下位のプロ野球チーム“ドリームズ”は、またしても最下位でシーズンを終える。そんな中、責任を取って辞任したゼネラルマネージャーの代わりに新たに就任したのは、野球未経験で知識もない異色の経歴を持つペク・スンス(ナムグン・ミン)だった。 早速チームの改革に乗り出したスンスはスター選手をトレードに出すと言いだす。それを聞いた運営チーム長のイ・セヨン(パク・ウンビン)をはじめフロントスタッフは猛反発するが、チームの強化に成果を見せるスンスを次第に信頼しはじめる。しかし、新たなる問題が発生。親会社の常務クォン・ギョンミン(オ・ジョンセ)は、赤字続きのチームを解散させようと企んでいて…。

■見どころ

プレイ中心のスポ根ドラマではなく、運営チーム、分析チームなど、優勝のため奔走する落ちこぼれ野球球団の裏方スタッフの奮闘を描き、韓国で大きな話題となった感動作『ストーブリーグ』。時にスカッと、時にウルっとしてしまう「組織改革物語」は、働く人々の共感を呼びました。

「人生は9回裏ツーアウトから」という本作のプロット通り、初回5.5%ほどだった視聴率は見る見るうちに上昇し、最終話では19.1%を記録!「スポーツドラマはヒットしない」 という概念を覆し、20年「百想芸術大賞」では、『愛の不時着』、『キングダム2』など並み居る強豪を抑え、作品賞を受賞しました。

『夫婦の世界』<演出賞(モ・ワニル)/最優秀演技賞(キム・ヒエ)>

出典:PR TIMES

■あらすじ

郊外で家庭医学専門医として働くソヌ(キム・ヒエ)は順調なキャリアに、愛する夫のテオ(パク・ヘジュン)と可愛い息子に囲まれ、完璧な生活を送っていた。ある日、マフラーに自分の物ではない髪の毛が一本ついているのを見つける。その日から夫に浮気相手がいるのではと疑心暗鬼になり始める。 ソヌの疑い通り、テオは若いピラティスインストラクターのダギョン(ハン・ソヒ)と浮気を重ねていた。そしてテオの浮気は近所や同僚など、ソヌ以外の周囲の人間は周知の事実だった。動揺するソヌの前にダギョンが体調不良を訴え来院する。検査の結果、ダギョンは妊娠していた。夫の裏切りを知ったソヌの行動はやがてエスカレートし、壮絶な復讐計画が始まる!

衝撃作『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』を超え、韓国ケーブルドラマ史上歴代最高視聴率28.4%を叩き出した、2020年のメガヒット作『夫婦の世界』。平凡な不倫ドラマを越えた嵐のような展開で視聴者を虜にし、本国の番組掲示板にはなんと260万件もの書き込みが寄せられるなど大きな話題を集めた作品です。

20年「百想芸術大賞」では、演出賞と共に、“サレ妻”の狂気と悲壮感を圧巻の演技力で演じたキム・ヒエが最優秀演技賞。「不倫」という背徳的な題材にも関わらず、夫婦や家族の本質を捉えた共感性あるストーリーは高い評価を得ました。日本の昼ドラを彷彿とさせる妻の怒涛の復讐劇にハラハラしっ放しな一方で、すべての女性たちが幸せを模索する姿には、思わず涙が溢れてしまうこと間違いなしです。

■執筆/韓国エンタメライターNanaさん…韓国ドラマをこよなく愛する韓国エンタメライター。WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事を執筆中。最新の人気作からマニアックで隠れた名作、K-POPまで幅広く紹介。Twitter

 
 

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