3月に必ず「見直すべき費用」とは? 貯まる家計にする方法を節約の専門家が解説
2024/02/27
年度末はお金の流れが変わるタイミングです。「ここで一度しっかり見直すと、節約や貯蓄にはずみがつきます」と節約アドバイザーの丸山晴美さんはいいます。年度末に見直すべきお金と、そのポイントを聞きしました。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「年度末に見直すべきお金」!
年度末はもっとも「固定費」を見直しやすいタイミング
3月は、4月からの新年度に向けて家計を見直すよいタイミング。この時期に必ず見直したいのが「固定費」です。逆に言うと、固定費は年度末が最も見直しやすいと言えるでしょう。
なかでも、習いごとは切り替えがしやすいとき。「学年が上がるから」などの理由で辞める家庭も多いですし、この時期に塾などから継続するかどうかの意向を聞かれることも多くあります。
習いごとに支払うお金は、その後の教育費にも繋がるもの。本当に必要な習いごとなのか、いくつ習いごとをするかなどをお子さんとよく話し合い、調整しましょう。
受験などを見据えて習いごとを増やすケースもあるでしょう。でも、増やせば当然、出費がかさみます。1つ始めるなら1つ辞めるなど、トータルで考えて予算とルールを決めることをおすすめします。
また、大人もコロナ禍を機に、オンラインの習いごとを始めた人が多くいます。オンラインは料金設定が低めなので、つい増やしすぎて月謝が家計を圧迫してる家庭も少なくありません。
子どもの習いごとだけでなく、大人の習いごともこのタイミングで一度見直しましょう。
不要なサブスクリプションや年会費は整理し、必要な費用にあてて
習いごと以外にも、毎月支払っているサブスクリプション(定額制サービス)はありませんか?たとえば、定期購入しているサプリメントやネットの音楽・動画の配信サービス、スポーツジム、新聞などなど。
これらも固定費の1つですので、このタイミングで「本当に必要か」を見直してください。
クレジットカードの年会費など、年払いしているものがあればそれもチェック。必要がないものならすぐに解約し、その分を貯蓄や将来の教育費に回すのがおすすめです。
今は物価がどんどん上がってるので、食費の予算にプラスするのもよいでしょう。
子どもに持たせるスマホや通信料は、できるだけ費用を抑えて
この時期に、子どもに新たにスマホを持たせる家庭も多いでしょう。その際、親が加入しているキャリアの店舗に行ってスマホを選ばせ、中程度の価格のプランにとりあえず入っておく、というパターンが多く見られます。
でも、子どもはこれからどんどん教育費がかかってくる年齢。ここでスマホや通信費にお金をかけるのは、ちょっともったいないと言えます。
親が使っていたスマホをおさがりスマホとして子どもに与えれば、初期費用をかなり安くできます。
おさがりにするスマホがない場合は、中古を視野に入れてもいいでしょう。ただし、あまり古い機種は、スマホのソフトウェアをアップデートできない場合があるので注意が必要です。
通信料も、キャリアのサブブランドや格安スマホなどの安いプランにすれば、ぐっと抑えることができます。子どもだけでなく、家族全員で安いプランに乗り換えれば、月の通信料を大幅に削減できます。
「サブブランドや格安スマホは使ったことがないから不安」という人は、家族のうち1人だけ安いプランにしてみて、問題がなければ家族全員乗り換えるようにすると安心です。
年度末はお金の流れが変わるタイミング。一度しっかりリセットをかけて、新しい年度に臨みましょう。
取材・文/かきの木のりみ