ハウスキーピングリサイクルコンセプト。衣類を保管、寄付、または廃棄することを決定する

大量に捨てる時代はもう終わり!? 家計にやさしい「捨て方スキル」とは?【節約の専門家が解説】

2023/08/29

もう少しで衣替えの季節。このタイミングで服を処分する人は多いのではないでしょうか?ただ、服も値上がりし、気軽に買えなくなっている今は「何をどう捨てるか」が大事なポイントに。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、節約に役立つ服の捨て方ポイントを聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年8月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「服の捨て方」!

これからは「取っておくものを選別する」ことが大切

サイズが合わなくなった服や古くなったバッグなどは、置いておいても場所を取るだけ。すぐに捨てるという人が多いのではないでしょうか。

でも、物価が上がって気楽にものが買えなくなっている今は、持っているものを「見直す」ことも必要です。これからは古いものやサイズが合わなくなったものを全て捨てるのではなく、「取っておくものを選別する」「良いものは長く使い続ける」工夫がより重要になると思います。

例えばファストファッションが一般的になる以前の服と現在の服では、同じ値段でも、生地の質や頑丈さは大きく異なります。

昔の服は綿や麻などの天然素材が中心でしたが、今の服は化学繊維が主流。化学繊維は安価で洗濯やお手入れがしやすいなどのメリットがありますが、肌感触りや吸湿性などは天然素材より劣ります。そのため、昔は一般的だった天然素材の服は、今では高級ラインと言われるようになっています。

これらは捨てた後で同じクオリティのものを買おうとしても、そもそも手に入らなかったり、値上がりして手が届かなかなかったりすることがしばしば。多少傷んでいても修理すればまた長く使えることがほとんどなので、「古いけど良いもの」は修理やリメイクをして長く上手に活用しましょう。

服に合うように「自分を戻す」のもおすすめ

「お気に入りの服だけど体型が変わって着られなくなった」ということもよくあります。こういう場合も、「着られないから捨てる」ではなく、「お気に入りの服を着られるように自分を戻してみる」ことにトライしてみてはどうでしょう。

つまり、ダイエットしてみるということです。

実は最近、私の友人が4kgのダイエットに成功したのですが、「お気に入りのワンピースがまた着られるようになったのがうれしい!」ととても喜んでいました。
彼女のように、着られなくなった服が着られるようになれば、ワードローブが増えますし、新しい服を買う出費はなくなります。

さらに、ほどよく痩せればスタイルも良く見えるようになるので、おしゃれがより楽しめます。

衣服費の節約を考える時、この効果はとても大きいもの。これもトライする価値があるポイントだと思います。

捨てるしかないものを処分する3つの方法

一方、シミができてヨレヨレになった服やもう絶対に着ない服など、捨てるしかないものもあるでしょう。その場合は捨て方を考えてみましょう。

ブランドものであればフリマアプリに出品したり、リサイクルショップに持って行ったりして、お金に換えるのも良いでしょう。

ブランドものでない場合でも、気に入ったものや質の良いものであればリメイクして活用することができます。

今はランドセルを財布やペンケースなどにする、大人用スーツを子ども用スーツにする、着物を傘などにするなど、いろいろなリメイクサービスをネットで探すことができます。
捨てる前にチェックしてみてはどうでしょう。

売ったり、リメイクしたりできないくらいボロボロのものや、そうした手間をかけたくないという人は、切って端切れにして掃除に使うのも一案。これも節約の一助になります。

こうしてよいものを上手に長く使い続けることが、本当の意味で賢い節約につながります。同時に、ものを多く買わなくても豊かに暮らす工夫にもつながるのではないでしょうか。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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