【新NISAきほんのきQ&A】ネット証券なら100円でできる!何歳から始めてもOK!

2023/12/13

初めてさんでも安心!新NISAで投資を始めてみたいけど、ここがちょっと気になる!という読者の素朴な疑問にプロがお答え。小さなモヤモヤを片づけて、お金を殖やすツールを味方につけよう♪

外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業をしたり、小学生向けの「うんこお金ドリル...

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Q 投資って絶対に損はしないの?

ブタの貯金箱とスタックのポンドの硬貨
Image Source/gettyimages

A リスクはあります。でも「長期・積立・分散投資」だと将来、増える可能性が大

「相場は短期では上がったり下がったりを繰り返しますが、長期ではゆるやかな右肩上がり。相場の影響を受けやすい短期の売買は元本割れのリスクが生じますが、長期・積立・分散投資ならそのリスクを乗り越えて資産が増えていく可能性が高まります。老後資金など遠い将来に使うお金なら、ぜひ検討を」。

Q 初心者でもすぐ始められる?

自宅で若い女性はソファに座って、株価を確認するために株式市場のアプリでスマートフォンを使用しています。グラフは大きな利益を上げています。背景に居心地の良い家庭的な雰囲気で�
gorodenkoff/gettyimages

A ネット証券ならスマホからスタートできるよ

「NISA口座の開設は、金融機関が窓口。おすすめは購入できる商品が豊富に揃い、手続きもスマホで完結するネット証券です。証券口座の開設は少しややこしいのですが、“特定口座”、“源泉徴収あり”を選べば確定申告の必要がなくてラク。あとは身分証や画像をアップすれば、IDとパスワードが発行されます」。

金融機関を選ぶ
● SBI証券 ● 楽天証券 など

身分証を用意する
● 運転免許証 ● マイナンバーカード など

スマホで入力すればOK
金融機関のサイトから口座開設のボタンをクリックすれば、あとは案内に沿って手続きするだけ

Q ジュニアNISAはもうできないの?

テーブルの上に「キョーイクシキン」のコンセプトテキストが付いた木製のブロック。
Seiya Tabuchi/gettyimages

A 子ども用にやるならパパかママどちらかの口座で

「ジュニアNISAは23年で終了。新NISAの口座を持てるのは18歳からなので、教育費用に新NISAを始める場合、親の口座で行うことになります。夫婦それぞれが口座を持つのが理想ですが、もし相手が消極的なら自分だけ先に始めても。すると夫(妻)も興味を持って始める場合が多いです」。

Q 今、NISAをしてるけど、新NISAになったら何か手続きが必要?

A いりません!

「現在、つみたてNISAか一般NISAをしている場合、同じ金融機関に新NISA口座が自動的に開設されるので、手続きは不要です。もし、金融機関を変更したい場合は、今の金融機関から『非課税口座廃止通知書』を受け取ってから、新しい金融機関に申し込みをしましょう」。

Q うちは今、家計にゆとりがないけど始めるべき?

A ムリはしなくて大丈夫!ただ100円から始められるから、経験してみては?

「とりあえず、毎月積立投資する仕組みだけつくってみては?ネット証券なら月100円でできます。その間に家計を見直して、浮いたお金を投資に回していけばムリがないはず。少額でも、始めてみるのとみないのとでは、知識も経験値も断然違ってきますよ」。

Q 今やってるNISAは解約した方がお得?

女性
Yusuke Ide/gettyimages

A いいえ。そのまま運用すべき

「来年以降、現行のNISAへの投資はできなくなりますが、運用自体はそのまま継続できます。運用が長期になるほど資産が殖える可能性が高まるので、非課税保有期間の内は持ち続けるといいでしょう」。

Q 老後まで時間がないアラフィフでもやる意味ある?

A おおいにあり!

「新NISAは一生涯使えるので、何歳から始めてもOK。10年あれば、資産が成長する可能性は十分あります。大切なのは、少しでも早く始めること。同じ投資額なら早く始める方が未来を豊かにできるので、今すぐスタートを」。

資産を殖やすポイントはこの3つ!

自分で殖やせる!投資額/年 ×ここはコントロール不可(1+利回り)× 自分で延ばせる!投資期間

感嘆符は木のブロックに書かれています。ブロックは赤い背景にあります
Maks_Lab/gettyimages

将来の資産は、基本的にこの3つの掛け算で決まります。「利回りは市場の動きによりますが、ほかは自分の行動次第。特に投資期間は、今すぐ始めて“1日でも早く=長く”が正解です!」。

新NISAがもっとわかる投資用語集

takasuu/gettyimages

純資産総額

投資信託の規模を表すものです。その投資信託の資産や、投資家から集めた資金によって変動します。規模が小さくなると運営会社が運用をやめてしまうリスクがあるため、100億円以上など大きい金額であるほど安心。

長期投資

長期投資は、買ったら売らずに長く保有する投資法。安いときに買って高いときに売れば短期間でも利益が出ますが、相場を読むのはプロでも困難。長期投資は、成長する経済に乗ってじっくり資産を殖やす投資で、初心者でも可能です。

複利

利益が利益を生む金利の仕組みのこと。元金100万円を2%の利回りで運用し、1年後に2万円の利益が出たとします。この2万円を元金に組み入れ102万円で運用することで、翌年は2万400円の利益に。複利効果は、10年、20年と長くなるほど大きくなります。

積立投資

定額でコツコツ積み立てる投資法。相場は日々変動しますが積み立てだと高いときは少ない量しか買えず、割高に買ってしまうリスクが自動的に減。逆に安いときは多く買え、お得なタイミングを逃さずにすみます。

分散投資

投資先を複数に分けること。投資する企業や地域が1つだけだと、その投資先が暴落した場合、自分の資産への影響が大。複数に分けておけばリスクを分散でき、資産への影響を軽減できます。

※この特集で紹介している情報は23年9月25日現在のものです。※投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。

<教えてくれた人>
金融教育家 塚本俊太郎さん
外資系運用会社勤務後、金融庁金融教育担当として高校や大学で金融の授業を行うほか小学生向けの「うんこお金ドリル」を作成。YouTube「塚本俊太郎の金融リテラシーチャンネル」が人気!

参照:『サンキュ!』2023年12月号「新NISA丸わかりBOOK」より。掲載している情報は2023年10月現在のものです。監修/塚本俊太郎 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部

 
 

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