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調理の工夫で食費大幅減!?節約の専門家が調理のときに実践している3つの工夫

2024/07/30

食費をもう少し減らしたいけど上手くできない、という人は多いのではないでしょうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんは、調理の際にちょっと工夫することで食費を減らすことができると言います。丸山さんが実際にやっている「調理で実践している食費節約の3つの工夫」を聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年6月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「食費節約・調理編」!

調理の工夫1:安い肉を大量買いして、下味冷凍でおいしく食べる

食費は節約したいけれど、食事のボリュームは落としたくないですよね。そのためには、肉を買う際に割安な大容量パックを選び、小分けして下味をつけて冷凍保存し、ムダなく使い切ることがポイントです。
一般的に、小パックと大パックでは100g当たり10~20円の差がありますので、積もれば大きいですね。

下味をつけずに冷凍してももちろんいいのですが、下味をつけることで肉がやわらかくなったり、味がしみこんでおいしくなったり、調理時間も短縮できたりするというメリットがあります。

下味にめんつゆや焼肉のたれを使うと、簡単で味付けの失敗もなく便利。下味初心者さんにおすすめです。
ただ、この方法は味が決まってしまうのが難点。「今日はこの味の気分じゃない」と思っても他の味にアレンジができないので、結局新たに肉を買ってしまったりします。

そこで、私が下味に使っているのが塩こうじです。肉に塩こうじと酒をまぶして小分け冷凍しておけば、豚こまや鶏むね肉でも驚くほどやわらかくなります。うっすら塩味はつくのですが、調理の味つけの邪魔にならない程度なので、好きな味つけができます。

塩こうじの中でも最近のお気に入りは、マルコメの「プラス糀 塩糀パウダー」。一般的な塩こうじ品の半分の漬け時間で肉がやわらかくなるというもので、パウダーなので使いやすいのも気に入っています。

肉100gに対して小さじ1を加えるのが公式おすすめの使い方ですが、私はそこに料理酒を小さじ1プラスしています。これでお肉の臭みをやわらげる効果があります。

調理の工夫2:外食したくなったら、本格的な味の「おかずの素」でカバー

節約するためには自炊が基本ですが、時には外食を楽しみたいこともあります。そういうとき、私は「おかずの素」を使います。

常備しているおかずの素は、カルディの「回鍋肉の素」(2~3人前・税込146円)、「黒麻婆豆腐の素」(2〜3人前・税込198円)と「スータイ バジル&チリペースト」(2人前・税込124円)など。
いずれも価格はお手頃なのに、家庭ではなかなか出せない本格的な味で、お店の味を楽しんでいるような気分になれる点が気に入っています。

おかずの素を使えば調理も手早く簡単にできるので、忙しいときでも外食やテイクアウトをしなくなりました。おかげで大幅な節約につながりましたし、同じおかずの素でも具材を変えれば味に変化が出るので、食事がより豊かに楽しくなった気がしています。

食品の価格同様、外食の値段も上がってきています。でも、外食をまったくやめてしまうのはつまらないので、おかずの素をうまく使って外食気分を楽しんではいかがでしょう。

調理の工夫3:ヨーグルトメーカーを使わずにヨーグルトを自作

節約のため、ヨーグルトをヨーグルトメーカーで自作している人は多いと思いますが、実は私、ヨーグルトメーカーを使わずにヨーグルトを自作しています。

2002年頃に、手軽にヨーグルトを手作りできるということで「カスピ海ヨーグルト」が大流行したことがあるのですが、5〜6年前にふとそれを思い出し、以来、カスピ海ヨーグルトを手作りしているのです。

手順はとても簡単で、大きめの容器に市販のカスピ海ヨーグルトを大さじ2杯程度入れ、牛乳500mlを少し加えてよく混ぜるのを4〜5回繰り返します。その後、容器の口にキッチンペーパーをかけて輪ゴムで留め、1日常温に置くだけ。
これだけで、市販のカスピ海ヨーグルトと同じものが出来上がります。

次からは、作ったカスピ海ヨーグルトが種菌になるので、同様の手順でカスピ海ヨーグルトを自作します。この際、ヨーグルトの上の方ではなく、容器中心部のヨーグルトを使うと種菌が長持ちします。
菌が弱まってきたと感じたときは、市販のカスピ海ヨーグルトを加えればOK。

ただし、市販のカスピ海ヨーグルトの種類によって出来上がりが異なるので、最初はいろいろ試してみる必要があるかもしれません。

この方法にしてからヨーグルトを買うことがほとんどなくなり、めちゃくちゃ節約になったと感じています。ぜひお試しください。

今回3つの調理の工夫をご紹介しましたが、いずれも食費の節約はしても、食べる量と楽しさは減らしていません。食は家族の健康の基礎となる大切なものですから、食費は切り詰めても栄養は切り詰めないことが大切です。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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