2025年10月から、ふるさと納税のポータルサイト(仲介サイト)のポイント還元が禁止となります。9月中にふるさと納税を済ませるべきか、10月以降でも大丈夫なのか、節約アドバイザーの丸山晴美さんにお聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2025年9月2日時点の取材情報を基にしています。

監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「2025年のふるさと納税」!
毎年のようにルールが変わるふるさと納税
ふるさと納税は、これまでにもいろいろなルール変更がされてきました。
特に大きかったのは2023年のルール変更で、「返礼品は寄附金受領証の発行などの付随費用も含めて寄附金額の5割以下」と決められました。
地場産品基準も「原材料が都道府県内産であるものに限り返礼品として認める」となり、輸入した外国産などの肉を熟成してスライスしただけの「熟成肉」や、他の都道府県で収穫された米を精米した「お米」は地場産品として認められなくなりました。
ただし、肉をソーセージにするなど加工した製品に関しては、加工地がどこであるかで地場産品の定義が変わります。
これらの影響で、同じ返礼品の寄付金額が以前より上がったり、「メガ盛りスライス牛肉」といった人気の返礼品が姿を消したりしたと言われています。
2024年には、宿泊券・旅行クーポンに関するルールが変更。宿泊施設の運営会社が都道府県をまたいで複数の宿泊施設を展開している場合、宿泊券旅行クーポンの返礼品の取り扱いができなくなるなどしました。
そして2025年10月からは、ふるさと納税のポータルサイト(仲介サイト)のポイント還元が禁止に。このため、今年は9月中に駆け込み納税をする人が多くなると推測されています。
9月は仲介サイト各社のビッグキャンペーンが続々!
9月に納税をする人が増えるということは、仲介サイト各社にとってはかき入れ時になるということ。そのため、9月は各仲介サイトのおトクなキャンペーンやイベントが次々に登場しています。そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
楽天ふるさと納税:10月からポイント付与なし!9月中にふるさと納税を
9月4日(木)〜 9月11日(木)まで開催される楽天スーパーセールは、買い回りによるポイントアップや、最大47倍のポイント還元など、効率よく楽天ポイントを獲得できるチャンス。「楽天ふるさと納税」もその対象になります。
楽天はふるさと納税の寄附に対する楽天ポイント付与を10月1日に終了すると発表しているので、楽天ポイントを活用している人は楽天スーパーセールを含め、9月中にふるさと納税をしてしまうのがおすすめです。
Yahoo!ふるさと納税:最大100%のPayPayポイント還元
「Yahoo!ふるさと納税」では、2025年9月30日(火)まで、「Yahoo!ふるさと納税」で初めて納税すると、最大100%のPayPayポイントを獲得できるキャンペーンを実施中。
さらに、寄付後にくじを引くと、1等が寄付金額の最大80%(上限1万2,000円相当/回)、2等が寄付金額の最大5%(上限750円相当/回)、3等が寄付金額の最大1%(上限150円相当/回)のPayPayポイント(期間限定)が当たります。
寄付がはじめての場合などの特典を合わせると、最大100%のポイントが戻ってくることに!
ふるなび:ふるなび総力祭 第2弾で3つのキャンペーンを開催
「ふるなび」は「ふるなび総力祭 第2弾」として、9月30日(火)まで、同時開催中の以下の3つのキャンペーンに参加することで、最大100%分のふるなびコインがもらえます。
【コイン還元ラストチャンス!ふるなび得トクキャンペーン】
キャンペーンにエントリー後、ふるなび電力やふるなびトラベルなど対象の返礼品に寄付をし、クレジットカード決済、またはAmazon Pay、PayPay、楽天ペイ、d払いで寄附申し込みを完了すると、ふるなびコインを最大9~11%分付与。
【アプリ限定 コイン増量キャンペーン】
キャンペーンにエントリー&メールマガジン登録をして、ふるなびアプリで寄附をし、クレジットカード決済、Amazon Pay、PayPay、楽天ペイ、d払いで寄附申し込みを完了すると、初めてふるなびで寄付した人は9%分(付与上限:1万コイン/期間)、寄附したことがある方は7%分(付与上限:4,000コイン/期間)のふるなびコインを付与。
【アプリ限定 ふるなびジャンボ】
キャンペーンにエントリー後、寄付をしてクレジットカード決済、Amazon Pay、PayPay、楽天ペイ、d払いで寄附申し込みを完了すると、最大80%分の(付与上限:10万コイン/当選ごと)のふるなびコインを付与。
三越伊勢丹ふるさと納税:エムアイポイントがもらえる& QUOカードPayが当たる!
「三越伊勢丹ふるさと納税」では、9月30日(火)まで、エムアイカードを利用して寄附をすると、エムアイカード基本ポイント(一般0.5%、ゴールド1.0%)に加えて、寄附金額の4%のエムアイポイントをプレゼント。
また、キャンペーンにエントリーして、「三越伊勢丹ふるさと納税」で合計2万円以上の寄付をすると、デジタルギフトQUOカードPay1万円分を抽選で100名にプレゼント。さらに、「三越伊勢丹ふるさと納税」で初めて寄附をした方には、もれなくQUOカードPay500円分がプレゼントされます。
まいふる by AEON CARD:WAONポイントが最大51%還元
9月30日(火)まで、対象のイオンマークのついたカードで「まいふる」にて3,000円以上の寄付を行うと、抽選で寄付額の45%・10%・1%のいずれかのWAONポイントを付与。さらに全員に寄付金額の6%分のWAONポイントが付与されます。
10月以降はクレジットカード関連のキャンペーンがあるかも!?
このようなことから、たしかに今年は9月中にふるさと納税をするのがおトクと言えそうです。
とはいえ、年末にならないと寄付できる金額の上限がわからないなど、10月以降にふるさと納税をする人もまだまだたくさんいるでしょう。
実は、10月から仲介サイトのポイント付与が禁止になるだけで、クレジットカードやコード決済など、キャッシュレス決済で払ったときのポイントは今まで通りにつきます。なので、10月以降はこうした部分のおトクをアピールするキャンペーンが多く出てくると予想されます。
その場合、指定の決済手段を使っていないと、そのメリットを受けることができなくなる可能性があります。特定のポイント経済圏を持っていない場合は、9月中にふるさと納税をすることをおすすめします。
9月は駆け込みキャンペーンが活況となるため、このイベントを活用するためにも9月に一部の金額だけふるさと納税し、残りは10月以降に行うなど、自分のペースでふるさと納税を活用してください。
取材・文/かきの木のりみ