3ピーマンと木目の背景

【野菜のプロ監修】「ピーマン」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/04/24

この記事では、「ピーマン」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

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冷凍?冷蔵?常温?ピーマンの適切な保存方法や期間を紹介

ピーマンは炒め物や揚げ物だけでなく、生食やピクルスなどの漬物としても活用できる野菜です。このように、活用の幅が広い野菜だからこそ、適切な保存方法や期間を知り、いつでも使えるように蓄えておきたい野菜と言えるでしょう。

そんなピーマンですが、保存する上で最適な温度が10℃~13℃となっています。そのため、夏場は冷蔵庫に保存、冬場は冷暗所で保存するなど、季節によって保存方法を変えることをおすすめします。

ここでは、ピーマンの適切な保存方法について、冷凍、冷蔵、常温それぞれの方法における注意点に加え、保存できる期間を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

常温保存

ピーマンの保存に適した気温になる冬場や、購入してすぐに使う場合は常温保存が可能です。しかし、それ以外の季節や条件下では、ピーマンの保存に適した気温よりも上昇してしまうため、常温保存には向かないでしょう。

ピーマンを常温保存する際は、キッチンペーパーなどで個別に包み、ジッパーつきの保存袋に入れ、口を少し開けたまま風通しのよい冷暗所で保存することで、鮮度が保たれます。

購入時の袋のまま保存してしまうと、湿気などによってピーマンが傷みやすく、また傷んだピーマンとそのほかのピーマンが接しているため、傷みが移ってしまうこともあるでしょう。

また、適さない温度で保存している場合も傷みが早くなるため、2~3日程度で使い切ることをおすすめします。

冷蔵保存

ピーマンの保存に適した温度は10℃~13℃であるため、この温度を保てる冷蔵庫の野菜室での冷蔵保存は、ピーマンの保存に適しています。適切な保存方法で保存することで、2週間程度は保存可能でしょう。

なお、常温保存の際に説明したとおり、購入時の袋のまま保存すると、湿気などの影響で鮮度が落ちやすくなります。

そのため、冷蔵保存時にもピーマンをキッチンペーパーなどで個別に包み、ジッパーつきの保存袋やポリ袋などに入れて、口を少し開けた状態で保存することで、鮮度を維持できます。

ピーマンを個包装する際のポイントは、水気をしっかり拭き取って湿気を防ぐことです。このような下処理をすることで、湿気による腐敗を防げるでしょう。

冷凍保存

ピーマンを長期保存したい場合は、冷凍保存が向いています。 適切な方法で冷凍保存することで、1カ月程度保存が可能です。

また、ピーマンを生で丸ごと冷凍する場合は、水気を拭き取って、そのままジッパーつきの保存袋などに入れて冷凍することで鮮度を維持できます。

カットしたピーマンにおいては、ヘタ、種、ワタが傷みやすいため、長期冷凍保存する場合は、これらを取り除いた上で保存することがポイントです。

上記のような処理の後、水気をしっかり拭き取り、ポリ袋やジッパーつき保存袋に入れて保存することで、1カ月程度の保存が可能でしょう。

冷凍保存の場合は、生、加熱後どちらのピーマンでも保存できます。生で冷凍保存したピーマンは食感や風味が多少落ちるものの、冷凍のまま調理することができるのでとても便利。使いやすい大きさにカットしてから保存しておくと便利でしょう。

食べない方がいいピーマンの目安

白い背景にピーマン
Hanasaki/gettyimages

ハリがなくぶよぶよしていたり、茶色に変色していたりするピーマンは傷んでいる可能性があります。また、変なにおいがしたり、カビが生えていたり、ぬめりが出ていたりする場合も腐食が進んでいる可能性があるため、食べずに処分することをおすすめします。

ピーマンの傷みは、ヘタや種、ワタから進行していきます。これらの部分が変色し始め、ヘタが乾燥している場合なども劣化が始まっている兆候のため、そういったピーマンは安全を考慮し処分するか、早めに消費するようにしましょう。

ピーマンを使ったおすすめレシピ紹介

ピーマンはさまざまな料理に使用することができる野菜で、冷凍で保存すれば、1カ月程度の間は保存可能です。

ピーマンには独特な苦味もありますが、その苦味はほかの野菜の甘さのアクセントになり、料理のおいしさを引き立ててくれることでしょう。

ここでは、そんなピーマンを使ったおすすめレシピを紹介していきます。

おすすめレシピ1:ピーマンとちくわのしょうゆ炒め

出典:サンキュ!NEWS

「ピーマンとちくわのしょうゆ炒め」は、ピーマンを使ったお手軽料理です。ピーマンの苦味としょうゆの香りがアクセントになり、ちくわが入っていることで満足感もある一品になるでしょう。

ピーマンとちくわがあればできる料理のため、食卓に一品追加したいときにおすすめの料理です。また、短時間でさっとつくれることから、いそがしくて時間があまりないときにもおすすめのレシピと言えるでしょう。

おすすめレシピ2:ピーマンの煮びたし

出典:サンキュ!NEWS

「ピーマンの煮びたし」は、ピーマンを余すところなく食べられる料理です。丸ごと食べられるためボリュームがあり、ピーマンを炒めたときよりも苦味が少なく、食べやすい一品となっています。

このレシピは、ピーマンを丸ごと調理するため、ヘタや種などのゴミが出ず、ピーマンのすべてをおいしく食べられるでしょう。

さらに、調理の際に包丁やまな板を使う必要もなく、食器洗いの手間も省けるレシピです。

おすすめレシピ3:めかじきとピーマンの梅めんつゆ煮

出典:サンキュ!NEWS

「めかじきとピーマンの梅めんつゆ煮」は、めかじきとピーマンを煮たものに、梅を加えてさっぱりと食べられる料理です。こちらのレシピも、ピーマンを丸ごと食べることができるものとなっています。

煮る時間が少し必要なものの、調理工程が少ないため、手軽につくれる料理と言えるでしょう。また、めかじきではなく、牛や豚の小間切れ肉で代用してもおいしい煮物料理になります。

また、ピーマンが足りない場合でも、ししとうやさやえんどうを合わせることで、おいしくボリュームアップできるため、おすすめのレシピです。

ピーマンの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

ピーマンは、正しい保存方法を知ることで長持ちさせられ、さまざまな料理で万能に活用できる、おいしい野菜です。

ピーマンを保存するときは、保存に適した温度を保てる野菜室での冷蔵保存がおすすめですが、 長期保存したい場合は前述した手順どおりに冷凍保存をしましょう。

ピーマンには、湿気による腐敗が起こりやすいことに加え、傷みが移りやすいという特徴があるため、保存の際は水気をしっかり拭き取るようにしましょう。

また、個別に包んで保存袋に入れ、冷蔵庫で保存することで、より鮮度を保てるため、見た目やにおいの変化に気をつけながら、新鮮なうちにさまざまな料理に活用し、おいしくピーマンを使い切ってみてはいかがでしょうか。

参考サイト

 
 

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