木製のボードに新鮮なすりおろした生姜。

【野菜のプロ監修】「しょうが」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/05/24

この記事では、「しょうが」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

■記事監修

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

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冷凍?冷蔵?常温?しょうがの適切な保存方法や期間を紹介

Natikka/gettyimages

買ってきたままのしょうがを冷蔵庫に入れておいたら乾燥していた、カビが生えていた、という経験はありませんか。そもそもしょうがを保存する場所としては、常温と冷蔵庫では、どちらが適しているのでしょう。冷凍保存してもおいしさを保てるのでしょうか。

どのような場所で保存する場合でも、しょうがを乾燥から守る工夫がまず必要です。しょうがは乾燥に弱いため、水分を補う工夫をすることで長持ちさせられます。

しょうがの保存において、乾燥を防ぐことが大切であるということを踏まえたうえで、ここではしょうがの適切な保存方法や期間を紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

冷凍保存

しょうがは冷凍保存も可能ですが、冷凍するとしょうがのシャッキリとした食感は失われます。冷凍保存したしょうがは、加熱して使えば食感も気にならないでしょう。

しょうがは使うときのことを考えて、カットしたりすりおろしたりした状態で冷凍保存するのがおすすめです。

丸ごとでも冷凍保存できますが、使うときにカットしづらくなります。薄切り・千切り・みじん切り・すりおろしなど、複数の形で冷蔵保存しておくことで、どのような料理にでも臨機応変に対応できるでしょう。

冷凍保存するときは、しょうがの表面に水分があると、凍ることでしょうが本体から水分が抜けて乾燥しやすくなります。キッチンペーパーで表面の水分をふき取ったうえで、食品用ラップで1回分ずつ包み、さらにチャック付きの保存袋に入れ、空気を抜いた状態で冷凍しましょう。

冷蔵保存

しょうがはもともと温かい地域の植物であるため、寒いところは苦手な食材です。冷蔵保存する場合は、冷蔵室よりも温度が高めに設定されている野菜室の方が向いています。しょうがを正しい方法で野菜室に保存した場合、1カ月程度はおいしさを保てます。

冷蔵保存するときは、しょうがの表面を洗ってヌメリや汚れを落としておきましょう。しょうがを丸ごと、もしくは一片分にカットし、水を張った保存容器に入れフタをして、野菜室で保存します。1週間ごとに水をかえることで、より安心して保存が可能です。

しょうがを使用するときは、水に浸かっていたカット面は切り落としてから使いましょう。

常温保存

前述したように、しょうがは温かい地域の植物であるため、常温保存も可能です。気温15℃くらいが保存には適しており、寒すぎたり暑すぎたりしない季節であれば、常温でも2週間程度の保存が可能でしょう。

しょうがは乾燥に弱いため、常温保存の場合も乾燥対策が必要になります。しょうがを1つずつ、湿らした新聞紙で包み、カゴやザルなどに入れて保存します。

使用するたびに新聞紙を取り換えることで、2週間以上持たせることも可能でしょう。保存場所には、風通しのよい冷暗所がおすすめです。

夏場は保存に適している温度を超えてしまうため、そのようなときは冷蔵保存をしましょう。

またご紹介したものは、一般的なしょうがの保存方法で、新しょうがの保存方法は異なりますので、ご注意ください。

しょうがを使ったおすすめレシピ紹介

しょうがは、食材としてもスパイスとしても使える便利な食品です。しょうがを使った料理も多く、普段の食事でもしょうがが出てくるご家庭も多いでしょう。

ここでは、しょうがを使ったおすすめのレシピを3つご紹介します。いずれも短時間で簡単につくれるため、レパートリーに加えたり、参考にしてアレンジ料理を考えてみたりして、しょうがを摂る機会を増やしてみましょう。

レシピでのしょうがの使い方から、丸ごと保存するのか、加工して保存するのか、常温・冷蔵・冷凍、いずれの保存方法が使いやすいかなども考えてみましょう。

おすすめレシピ1:豚肉とブロッコリーのしょうがみそ炒め

出典:サンキュ!NEWS

「豚肉とブロッコリーのしょうがみそ炒め」では、すりおろししょうがを使用するため、冷凍・冷蔵・常温、いずれの方法で保存したしょうがでも利用できます。

冷凍保存のしょうがを使う場合は、あらかじめすりおろした状態で冷凍にしたものがあれば、使いやすくて便利です。すりおろししょうがは、加熱前にみそと混ぜ合わせる工程があるため、冷凍のすりおろししょうがを使う場合は、あらかじめ解凍しておく必要があります。

おすすめレシピ2:かぼちゃのレンジしょうが煮

出典:サンキュ!NEWS

「かぼちゃのレンジしょうが煮」では、千切りのしょうがを使用しましょう。冷凍・冷蔵・常温、いずれの保存方法のしょうがも使えますが、しょうがのシャッキリとした食感を楽しみたいというかたには、冷蔵か常温のしょうがをおすすめします。

千切りの状態で冷凍保存してあるしょうがは、ほかの食材と一緒に加熱するため、解凍しておかなくても使えます。

おすすめレシピ3:しらすと生姜のさっと煮

出典元:白ごはん.com

「しらすと生姜のさっと煮」ではしょうがの千切りを使用します。冷凍の千切りしょうががあれば、そのまま使うこともできますが、より加熱時間が必要になります。

このレシピでは「さっと煮」という名称ですが、しょうがをくったりとするまで加熱が必要です。生のようなシャッキリとした食感を期待できない冷凍しょうがを使用しても、レシピの想定どおりの料理になるでしょう。

しょうがの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

しょうがは寒さと乾燥を嫌う食品ですが、長期保存をしたいときには、やはり冷凍が向いています。冷凍保存では食感が失われることがありますが、食感が気にならない料理に活用すれば問題ありません。

しょうがの乾燥を防いで長持ちさせられる保存方法を理解したうえで、使い方も考えながら、冷凍・冷蔵・常温の保存を使い分けましょう。

なお、しょうがは、皮に強い香りがあるため、香りを楽しみたい場合や、臭み消しとして使う場合は、皮つきのまま使うのがおすすめです。

 
 

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