木製のボードの背景に配置されたおとぼ

【野菜のプロ監修】「ごぼう」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/07/12

この記事では、「ごぼう」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。


■記事監修

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

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冷凍?冷蔵?常温?ごぼうの適切な保存方法や期間を紹介

おかずやお菓子、お弁当作りと幅広く活躍するごぼうが旬を迎えるのは冬となっています。土の中で育つごぼうは洗うと鮮度を保てなくなるため、洗いごぼうよりも泥付きごぼうが長持ちすると言われています。

数本単位で販売されていることが多く、少人数の家庭では一度に使い切るのが難しい場合もあるでしょう。残ったごぼうはそのままにしておくと、柔らかくなりぬめりが出やすくなります。

保存の仕方によっては余すことなくおいしく食べきることが可能です。冷凍、冷蔵、常温どの保存方法が向いているのか、どの程度持つのかをチェックしてみましょう。

冷凍保存

ごぼうの調理時間を短くしたい場合は、冷凍保存が向いています。冷凍で保存可能な期間は1カ月程度です。生のままでも炒めても冷凍保存できますが、手順や料理への使い方はそれぞれ違います。

生のごぼうを冷凍するときは風味やうまみの多い皮部分が残るよう表面をこそぎ、4cm程度に切って水にさらし変色を防ぎましょう。水気を切ったら使いやすい量に分けて食品用ラップで包み、ジッパー付きの保存袋へ入れて、金属製のバットに並べてから保冷剤をのせて冷凍します。

生のまま冷凍したものは切ってから加熱調理に使いましょう。常温で3分ほど解凍すると包丁の刃が入りやすくなります。あるいは、生の状態でささがきや千切りにしてから冷凍して料理に使うこともできます。カット後に冷凍したごぼうは凍ったまま調理も可能で便利です。

炒めて冷凍する場合は、ささがきや千切りにしてから水にさらしてください。水気を取って油でサッと炒め、冷めたら小分けにしてラップで包み、生のごぼうと同じようにして冷凍しましょう。

炒めてあるものは必要な分だけを取り出し、そのままみそ汁や煮物など加熱する料理に加えられるため便利です。

冷蔵保存

ごぼうの保存は、基本的には冷蔵庫の野菜室が向いています。野菜室へは畑に植えられているときのように立てて入れましょう。泥付きのまま適切に保存すれば2カ月程度は保存できます。

冷蔵保存で気をつけたいのは、ごぼうの鮮度を落としてしまう乾燥です。乾燥から守るために、泥付きごぼうには新聞紙、洗いごぼうには食品用ラップを使います。

泥付きごぼうは広げた新聞紙の上にのせて、全体を覆うように巻きながら包みましょう。次に新聞紙の上からポリ袋をかぶせて、冷たい空気に触れないようにします。余分な水分を吸収してくれる新聞紙を使うことで湿気も同時に防げるでしょう。

泥つきでもカットしてあるものは、切り口から乾燥してくるため、早めに使い切るか、冷凍保存するようにしましょう。

洗いごぼうは野菜室に納まる長さに切ります。ごぼうの切り口が浮かないように注意して、全体を食品用ラップでしっかり巻いてから冷蔵しましょう。

常温保存

早めに使い切る予定のときは常温保存も可能です。泥付きのまま新聞紙に包んで湿度を保つと常温でも日持ちするでしょう。保存場所は日の当たる場所を避け、冷暗所をおすすめします。

保存に適した温度は0℃ほどとされており、冬場は比較的長く日持ちしますが、夏場はあまり日持ちしません。冷蔵保存に比べると保存期間は短く冬場でも1カ月程度です。夏場は同じ方法で保存しても1週間~2週間程度が限度でしょう。

ごぼうはささがきにして乾燥させても常温保存が可能です。切ってからざるなどに広げ、天日で3日~5日ほど干して完全に水分を飛ばすと乾燥ごぼうになります。冬場の気温が低く、空気の感想している日がおすすめです。

密閉できる容器に移しておけば1カ月程度は保存できるでしょう。お湯で戻して調理に使えるほか、そのまま揚げるとおやつや、おつまみにもなります。

ごぼうを使ったおすすめレシピ紹介

肉や魚ともよく合うごぼうは、様々な料理に利用できる食材です。ここからは、おかずやおつまみになるごぼうを使ったおすすめレシピをご紹介します。

ごぼうはアクが強く空気に触れると茶色くなってしまうため、料理の色合いを考えて水にさらしてからアク抜きして使うのが一般的です。

しっかりアクを抜いてしまうとポリフェノールも抜け、うまみが薄れてしまいます。調理の際はさらし過ぎないよう注意し、ごぼう本来の味を活かしましょう。

おすすめレシピ1:ごぼうの炒めナムル

出典:サンキュ!NEWS

「ごぼうの炒めナムル」は、千切りにしたごぼうをメインに使った、シャキシャキ感のあるレシピです。甘辛くパンチの効いた味付けとごまの香ばしさに、食欲がそそられるでしょう。

ごま油で炒めたごぼうに、あらかじめ合わせておいた調味料を混ぜるだけと作り方はシンプルです。10分ほどで調理できるため、忙しい方でも重宝するレシピでしょう。

おすすめレシピ2:細切り鶏ごぼう炒め

出典:サンキュ!NEWS

「細切り鶏ごぼう炒め」は、鶏むね肉とごぼう、にんじんを使ったメインのおかずにちょうどいい炒め物です。にんじんのオレンジ色とアクセントとなる唐辛子の赤色が料理に彩りを添えています。

片栗粉をまぶして炒めた柔らかな鶏肉と、歯ごたえのある薄切りごぼうが織りなす食感を楽しめる一品です。鶏肉の皮部分を使わないため、脂質が気になる方も食べやすいでしょう。

おすすめレシピ3:ごろごろ肉味噌

出典:サンキュ!NEWS

「ごろごろ肉味噌」は、ごぼうやレンコン、豚ひき肉で作る、食べ応えのあるレシピです。細かく刻まれた根菜が独特な食感を生み出しています。最後にニラを合わせることで、よりインパクトのある肉味噌に仕上がるでしょう。

ご飯や麺、レタスなどの野菜とも相性のいい肉味噌は、作り置きしておくことで様々な料理で活躍します。コチュジャンなどをプラスすれば味のバリエーションも楽しめるでしょう。

ごぼうの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

ごぼうを残さず使うには、目的によって保存方法を変えるといいでしょう。調理時の使い勝手を意識してごぼうを保存するときは、冷凍を選びましょう。

たくさん頂いたときや、まとめ買いしたときには、冷蔵保存で長持ちさせます。短い期間に食べられそうであれば、常温保存でもいいでしょう。

どの保存方法を用いた場合も、やり方が間違っていれば早く傷んでしまいます。この記事で紹介した正しい保存方法を覚えて、おいしい状態を保ち、最後まで使い切りましょう。

参考サイト

 
 

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