新鮮な洗濯物の積み重ねを折る女性は、箱やバスケットに服やタオルを整理します。

タイマーセット&やりきれなくてもOK!朝に余裕が生まれる、夜の5分間片づけ習慣

2022/03/27

「なかなか部屋が片づけられない」「いつも何だか散らかったまま」というおうちにおすすめしたいのが、夜片づけです。夜寝る前に片づけをしておくと、慌ただしい朝の準備もスムーズに進むうえに、気分もすっきり。

今回は、暮らしスタイリストとして、料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、夜寝る前の5分間でできる片づけ習慣について伺いました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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とにかく5分だけ集中!

5 分 - フラットな赤のキッチン タイマーのマクロ
Devenorr/gettyimages

「寝る前に片づけをしておけば、次の日が楽」というのは誰だってわかっていること。といはいえ、一日の疲れが溜まる夜に本格的な片づけをするのは大変です。だから、片づけるのは、とにかく5分間だけ。タイマーを5分セットして、音が鳴ったら、多少散らかっていても、それで終わりにしてしまいましょう。

「5分なんてあっという間」と思うかもしれませんが、集中して片づけてみると、意外と多くのことができます。床に散らばった本を本棚に戻したり、脱ぎっぱなしになっていた服をハンガーにかけたり、子どもからのプリントや郵便物の取捨選択をしたり。最初のうちは5分ではあまりスッキリしないと思うかもしれませんが、毎日続けていくうちに、できる範囲や量が増えてきて、元に戻すまでの時間も労力も減ってくるはずです。

なお、この夜の片づけはものをあるべき場所に戻すことを中心にしましょう。片づけの中でゴミやホコリが気になったとしても、ちょっと目をつぶって。片づけと掃除は分けて考えましょう。

床とテーブルの上をキレイにしよう

設計のラウンジルーム
Auris/gettyimages

夜片づけでまず片づけてほしい場所は、床とテーブルです。床が散らかっていると、いちいち避けて歩かなければならなかったり、掃除がしにくかったりします。食事を食べるたびに、テーブルの上のものをどけなければならないのも面倒です。この二箇所が片づいていると、部屋全体がスッキリとした印象になるのと同時に、生活の快適さにもつながります。

つい床に置きっぱなしにしてしまいがちなのがバッグやジャケット。いつも同じ状態になってしまうとしたら、定位置が決まっていないことが原因かもしれません。帰ってきたときにすぐにかけられるようなハンガーラックを用意してもいいでしょう。

また、テーブルの上は、郵便物やプリント、文房具など細々としたものをちょい置きしてしまいがち。これを放置し続けると、元に戻すのがどんどん面倒になっていきます。郵便物やプリントなどは目を通して、要らないものはその場で処分。使った文房具などは元の場所に戻します。夜に一度リセットすることで、キレイをキープし続けられるようになります。

悩んだら「とりあえずボックス」へ入れよう

床におもちゃの箱。ボックスで、ビンテージ トーン テディベア。寄付金。寄付。善行
yavdat/gettyimages

片づけをすると、「これ、捨ててもいいかな?」「これは、どこにしまったらいいんだろう」と迷うことが出てきます。でも、疲れの溜まりがちな夜に、大事な判断をするのは面倒なうえに、ときに判断を間違ってしまうことも。そんなときにおすすめなのが『とりあえずボックス』です。

とりあえずボックスとは、捨てるか悩むものやしまう場所の決まっていないものを入れておくスペースです。夜の限られた時間内での片づけは、あれこれむずかしいことを考えないのがポイント。中身の見えない箱やカゴ、引き出しなどを用意して、迷ったら、いったんその中へ。後日余裕のあるときに、改めて取捨選択をして定位置を決めましょう。

とくにお子さんのいるご家庭では、小さなオモチャや工作したもの、お絵かきした紙などが毎日のように増えることも。大人から見たら要らないものでも、子どもからすれば大事なもの。子ども専用のとりあえずボックスを用意し、そこに入れておくことで、部屋がゴチャゴチャするのを避けつつ、「勝手に捨てて泣かれた」という子どもとのトラブルも避けることができます。

置いておけるのはその箱の中だけというルールにし、溢れそうになったら、子ども自身で整理整頓する習慣がつけられればいいですね。

出しっぱなしにするなら、まっすぐにしよう

たくさんの本が木製の机の上に積み重ねられています
Toru Kimura/gettyimages

ものは収納内すべてしまえるのが理想ですが、どうしてもしまう場所が見つからなかったり、とりあえずボックスにも入りきらず、出しっぱなしになったりするものが出てきてしまうこともあります。床やテーブルなどに置きっぱなしになってしまうものがあるなら、とにかくまっすぐに置くことを意識しましょう。

本や雑誌などは角をそろえて積み重ねて壁に沿って置いたり、複数のリモコンもテーブルのラインに沿って並べたりするだけで、ごちゃつきが和らぎます。ソファの上のクッションやブランケットなども、形を整え、畳んで置くことで、スッキリとして見えます。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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