【管理栄養士監修】気になる「ビーフジャーキー」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2022/01/23

この記事では「ビーフジャーキー」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります)。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

>>>管理栄養士 ゆかりの記事をもっと見る

ビーフジャーキーを食べると太りやすい?

ビーフジャーキーとは、薄くスライスした牛肉を味つけして乾燥させた保存性の高い食品です。おつまみとして食べる人も多いでしょう。軽くて持ち運びがしやすく、少量で栄養補給ができるため、災害時の保存食として活用する人もいるようです。

ダイエットによいというイメージはあまりないビーフジャーキーですが、食べ方によっては太る心配が少なく、ダイエット中やカロリーが気になる場合でも取り入れやすい食品といえるでしょう。

ここでは、ビーフジャーキーに含まれる栄養素や期待できる効果、食べ方のポイントについて解説します。

ビーフジャーキー1食分のカロリー

HandmadePictures/gettyimages

ビーフジャーキー1食分のカロリーは、1枚4gで13kcalです。これは、塩漬けした牛肉を塩抜きし、乾燥させてつくったビーフジャーキーのカロリーです。

一般的なビーフジャーキーの材料である牛もも肉は100gあたり182kcalで、ビーフジャーキーは100gあたり315kcalのため、水分を飛ばしている分ビーフジャーキーのほうがカロリーは高くなっています。

ビーフジャーキーの炭水化物量は?

ビーフジャーキーの炭水化物量は、1枚4gで0.26gです。

炭水化物は、体のエネルギー源としてすばやく使われる栄養素です。1日に摂取する炭水化物の目安量は250g~325g(20~40代女性、身体活動レベルⅡの場合)とされているため、ビーフジャーキーの炭水化物量は少ないといえるでしょう。

ビーフジャーキーを食べることで期待できる効果

ビーフジャーキーはカロリーや炭水化物量が比較的少ない食品ですが、そのほかにもおすすめできるポイントがあります。

ここでは、ビーフジャーキーを食べることで期待できる効果について解説します。ビーフジャーキーについて正しく理解して、おいしく食べましょう。

満腹感を得られる

ビーフジャーキーは乾燥していて硬さがある食品のため、よく噛んで食べる必要があります。よく噛むことにより、脳内でヒスタミンという物質が分泌されて満腹中枢を刺激するため、満腹感が得られやすくなります。

また、よく噛むことで食べたものがこまかく砕かれるので、消化・吸収しやすくなるでしょう。そのため、胃腸の調子も整いやすいといわれています。

ビーフジャーキーを食べる際には、よく噛んで食べましょう。

脂肪燃焼効果が期待できる

ビーフジャーキーには、ビタミンB2やナイアシンなどのビタミンB群が比較的多く含まれています。これらは、体内で脂質をエネルギーに変えるときに関与しているため、ビーフジャーキーを食べることは脂肪燃焼に役立つでしょう。

また、ビタミンB6やビタミンB12も含まれており、タンパク質や脂質の代謝に関わり、正常な赤血球をつくるのに役立ちます。

ビーフジャーキー30gほどで、1日に必要とされる量の1/3にあたるナイアシンとビタミンB12をとることができるでしょう。

虫歯予防につながる

歯は口の中に残る食べかすや細菌によって溶かされる「脱灰」と、それを修復する「再石灰化」を繰り返しています。この再石灰化は唾液の成分によって起こるもので、唾液が少ないと歯は修復されにくく虫歯になりやすくなる可能性があります。

唾液はよく噛むことで分泌量を増やすことが可能です。ビーフジャーキーはよく噛んで食べる食品であるため、ビーフジャーキーを食べることは唾液の分泌量を増やして虫歯予防につながるといえます。

ビーフジャーキーを食べるときのポイント

Boltenkoff/gettyimages

さまざまな効果が期待できるビーフジャーキーですが、食べるときに気をつけたいことやダイエット中にもおすすめの食べ方があります。ここでは、ビーフジャーキーを食べるときのポイントを紹介します。

正しく理解して、ビーフジャーキーを日常生活に取り入れてみましょう。

塩分のとりすぎに気をつける

ビーフジャーキーは保存性を高めるために、塩分量が多くつくられているものがほとんどです。塩分をとりすぎてしまうと高血圧を引き起こして動脈硬化になりやすく、それらが原因で心筋梗塞や脳卒中、心不全などの循環器系の病気につながる可能性が高まります。

また、塩分のとりすぎは臓器にも負担がかかり、腎臓病や腎結石、胃がん、骨粗鬆症といった病気との関連性も指摘されています。ビーフジャーキーを食べるときは、1日にたくさん食べないように気をつけましょう。

また、減塩タイプのビーフジャーキーも販売されているため、塩分が気になるときにはそのような商品を選択するのもおすすめです。

食べるタイミングを工夫する

よく噛むことは満腹中枢を刺激すると解説しましたが、ビーフジャーキーを食事の前に食べることで満腹感を得られやすくなり、食べすぎを防いで全体的な食事の量を減らせる可能性があります。

満腹中枢は食事を始めてから15~20分程度で刺激されるといわれていて、この間に早食いしてしまうと食べすぎにつながるため、ゆっくり時間をかけてよく噛むことが大切です。

また、このときカロリーや塩分のとりすぎにならないよう、ビーフジャーキーの量に気をつけて少量ずつ食べることをおすすめします。

食べすぎに注意する

カロリーや炭水化物量が比較的低く、満腹感を得られやすいからといって、ビーフジャーキーばかりを食べることはおすすめできないでしょう。ひとつの食材ばかりを食べてしまうと栄養のバランスが偏ってしまい、代謝が悪くなったり体調を崩す可能性があります。

ビーフジャーキーには含有量が少ない炭水化物や脂質も、体にとって必要な栄養素です。ビーフジャーキーを食べるときには食べすぎに注意し、主食、副菜、汁物などバランスのよい食事を心がけましょう。

ビーフジャーキーのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!

木の板の上の牛肉の痙攣、クローズアップ。
domnicky/gettyimages

ビーフジャーキーは体によいといわれている栄養素を含んでいるため、食べることで期待できる効果があるでしょう。そのため、おつまみだけでなく間食や食事を制限しているかたにもおすすめできる食品だといえます。

ただし、ビーフジャーキーには塩分が多く含まれているので、食べる量や食べ方を工夫して日々の食事に取り入れるようにしましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。

※参考にしたサイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND