魚料理のおすすめ簡単レシピ!定番の魚別のレシピや魚の匂いを減らす方法も紹介!
2023/10/11
家庭料理の定番人気といえば、魚料理。
”魚を食べると頭がよくなる”というフレーズがあるように、青魚にはDHAやEPAといった良質の油が含まれているので毎日の健康のためにも食べていきたい大切な栄養源です。
だけど、魚料理のレパートリーが思いつかなかったり匂いが苦手…という方が多いのが現実。
今回は料理家で管理栄養士のhiroさんに魚料理の簡単レシピや魚の匂いを減らす方法を紹介していただきました。
手軽に魚料理を作るコツ
健康のためにも食べていきたい魚料理ですが、「下処理が苦手…」と感じている方も多いですよね。
1番手軽なのが魚の切り身を購入することですが、難しければすぐに食べられるお刺身を選ぶ方法もあります。
もしくはツナ缶やサバ缶などの”魚の缶詰”をストックしておくと手軽に取り入れることができます。
さばやさけなど、冷凍タイプの切り身も好きなタイミングで食べられておすすめです。
魚料理の生臭い匂いを減らす方法
魚料理が苦手だと感じる理由のひとつに”魚の匂いが気になる”と答える方も少なくありません。
調理済みの魚を購入する方法もありますが、できれば出来たてを食べたいですよね。
自分で下処理ができれば、魚の購入価格を抑えることにもつながりますので、家庭で魚の匂いを減らす方法をいくつか紹介していきますね。
まずは水洗いをする
水洗いとは言葉の通り水で洗って余分な汚れを落とす意味もありますが、専門用語では魚のうろこを取り、エラや内臓を取り除いてすぐに調理できる状態のことをいいます。
また魚のぬめりや腐敗が進んでしまった内臓などを取り除くことで独特の匂いを抑えることができるので、魚を購入したら流水でしっかり洗い、余分な水分をキッチンペーパーなどでふき取るようにします。
塩や酒で下処理をする
魚の表面に塩や酒をふって少し時間をおくと身も引き締まり、魚の臭みも取り除くことができます。また、酒には匂い消し以外にも魚の身をふっくらさせる効果もあります。
焼き魚にする場合は塩をふり、煮魚にする場合は酒をふるなど料理によって変えてもいいですよね。
湯通しをする
魚に熱湯をかけることで臭みを取り除く方法を”霜降り”といいます。
魚のアラを使用するときは、お湯をわかしてさっと湯がいて水にさらし、ぬめりや血などを洗い流します。
サバの味噌煮などの煮物を作るときに湯通しすると、臭みが軽減するだけでなく味もしみやすくなりますよ。
かんきつ類の果汁をつける
レモンやゆずなどかんきつ類を合わせることで魚の匂いや脂っこさを減らすことができます。
鮭や白身魚をソテーする際にレモンの輪切りを添えて焼いたり、ホイル焼きにすると爽やかな香りも楽しめます。
臭みを消す香味野菜と合わせる
ネギやショウガなどの香味野菜には消化を助けてくれるだけでなく、魚の臭みを減らしてくれる効果があります。
魚の煮付けやカツオのたたきにたっぷりの薬味が添えてあるとよりおいしくいただけますよね。
定番の魚料理のレシピを種類別に紹介
魚料理といえば塩焼きや煮付けなどがおいしいですが、マンネリ化しやすく飽きてしまうことも…
鮭(さけ)、鯖(さば)、鰤(ぶり)、鱈(たら)、鰯(いわし)、秋刀魚(さんま)など家庭でよく食べられている魚を使ったアレンジレシピを種類別に紹介していきますね。
鮭(さけ)の人気レシピ
魚料理といえば”鮭”を思い浮かべる方も多いですよね。
オレンジ色の身が特徴でお寿司のネタとしても人気です。
味のクセが少ないので、塩焼きやフライなどさまざまな料理にアレンジして楽しむことができます。
鮭のホイル焼き
[調理時間]30分以下
鮭とたっぷりの野菜をホイルで包み、フライパンでじっくり蒸し焼きに。
洗い物も少なくすむのがうれしいですよね。
バターとポン酢を添えていただきます。
鮭の南蛮漬け
[調理時間]20分以下
にんじん、玉ねぎ、ピーマンと鮭を甘酢に漬けるので作り置きにもぴったり!
先に野菜を炒めてから鮭を焼くので洗い物も少なく、油で揚げる手間もかかりません。
疲れたときや野菜をたっぷり食べたいときにおすすめです。
塩鮭で作る簡単炊き込みごはん
[調理時間]10分以下※炊飯時間を除く
塩鮭としょうがをお米と一緒に炊飯するだけ!
炊いたあとに鮭の身をほぐしてご飯に混ぜ込みます。
白ごまなどの薬味を添えていただきたいですよね。
鮭の粕漬け焼き
[調理時間]20分以下
ご飯と一緒に食べたい鮭の粕漬けです。
塩をふってから漬けると臭みが抜けて味が入りやすくなるそう。
粕床に漬ける時間は1~3日と長めなので、気長においしくなるのを待ちましょう。
鮭レタスチャーハン
[調理時間]20分以下
下茹でした鮭をほぐし、しょうがとレタスと合わせてチャーハンに!
たっぷりの白ごまも入るので香りも楽しめます。
冷やご飯や冷凍ご飯が余ったときにもおすすめです。
鯵(あじ)の人気レシピ
鯵といえば、”アジフライ”を想像する方も多いのではないでしょうか。
煮る、揚げる、たたきにするなどさまざまな料理にアレンジして楽しむことができます。
あじのかば焼き風
[調理時間]10分
あじに絡めた甘辛いタレはご飯との相性もばっちり!
どんぶりにしても楽しめます。
調味料も同量ずつで味付けも分かりやすくなっています。
あじのマリネ
[調理時間]20分
れんこんやパプリカなどの野菜をたっぷり合わせて見た目も楽しい1品に。
作るのは難しそうに見えますが、意外と簡単に作れますよ。
日持ちするので、たっぷり作るのが正解!
あじの春巻き
[調理時間]20分
子どもから大人まで人気の春巻き。揚げたてを食べれるのが手作りの醍醐味です。
刺身用にあじの切り身に梅干しを合わせているので意外とさっぱりいただけます。
栄養価の高い豆苗を合わせていただきます。
アジの混ぜご飯
[調理時間]20分
グリルで香ばしく焼いたあじと白ごま、さわやかな香りの三つ葉を合わせた混ぜご飯。
ほかにおかずがいらないぐらいですよね。
おにぎりやだし茶漬けにしてもおいしそう。
アジのたたき
[調理時間]10分以下
新鮮なあじのお刺身が手に入ったら作りたいメニューです。
身の食感が残るようにたたきすぎないのがコツ。
しょうがやネギ、ごまなどお好みの薬味をたっぷり加えていただきます。
鯖(さば)の人気レシピ
脂がしっかりのった家庭でも人気の魚です。
青魚といえば、さばを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「サバを読む」という数をごまかかす意味でも使われていますが、たくさん獲れるのはありがたいですよね。
水煮缶で簡単!サバカレー
[調理時間]20分以下
サバ缶を使って作るお手軽カレーレシピ。
市販のルーを使わずカレー粉やケチャップを加えて作ります。
蒸し大豆やえのき茸が入ってやさしい味わいに。
サバ缶と梅干しの炊き込みご飯
[調理時間]10分以下
むずかしそうに見えるけど、サバ缶と梅干しを使うので、通常通りに炊飯するだけ!
梅干しの酸味があるのでサバの脂も感じにくく、おかわり必須のおいしさに。
ごまや大葉など、薬味を添えていただきたいですよね。
さばそぼろ
[調理時間]30分以下
ごはんに乗せる以外にも炒め物にプラスしたり何かと使い勝手のよい”そぼろ”
サバの身を取り出して長ネギとしょうがと合わせて炒めます。
常備菜として毎日の食事に手軽に取り入れられるのがうれしいですよね。
さばのおろし煮
[調理時間]30分以下
しょうが入りの大根おろしで揚げたサバを煮込んで仕上げるサバのおろし煮。
さっぱりといただけるのがうれしいですよね。
サバの小骨は丁寧に取り除きますが、骨取り済みの切り身を購入するともっと手軽に作れますよ。
さばの味噌煮
[調理時間]60分以下
和食の定番でごはんと相性ばっちりなサバの味噌煮。
おいしく仕上げるのはむずかしそうですが、ポイントを押さえると誰でもおいしく作れますよ。
シャキシャキの白髪ねぎを添えていただきましょう。
鰤(ぶり)の人気レシピ
成長すると名前の変わるぶりは出世魚として古くから重宝されていて、地域によっては縁起物としてお正月に好んで食べることも。
脂がしっかりのっているので、お刺身や焼き物、しゃぶしゃぶなどいろいろな楽しみ方があります。
ぶりのポン酢照り焼き
[調理時間]10分
事前に塩をふっておくことで身が引きしまります。
小麦粉をまぶして焼くのでポン酢タレもしっかり絡んでツヤツヤの仕上がりに。
脂の乗ったブリもさっぱりいただけます。
ぶり大根
[調理時間]30分
フライパンで手軽に作れる。食べるとほっとする味わいのブリ大根。
塩こうじで下味をつけるのがおいしさのポイントに。
日持ちもするので、たっぷり味を染みこませてからいただきたいですよね。
ぶりの照り焼き
[調理時間]20分以下
白いご飯と相性ばっちりのブリの照り焼き。
さまざまな作り方がありますが、事前にタレを染みこませてから焼いていきます。
白ネギはたっぷり添えるのがおすすめです。
ぶりの生姜焼き
[調理時間]30分以下
たっぷりのしょうがをを添えた、香りも楽しめる1品です。
しいたけも添えてあるのがうれしいですよね。
甘辛いタレのおかげでご飯もすすみそうです。
ぶりのネギ味噌ホイル焼き
[調理時間]30分以下
事前に準備しておけるのがホイル焼きのいいところ。
洗い物がラクになるのもうれしいですよね。
ブリと一緒に玉ねぎとご飯と相性ばっちりのネギ味噌たれを包んでフライパンで蒸し焼きに。
鱈(たら)の人気レシピ
魚に雪という字を合わせているように寒い時期に旬を迎える魚で、淡泊な味わいが特徴です。
身が雪のように白くて「血が足らぬ」という意味もありますが、意外と食欲旺盛な面もあるので「たらふく食べる」という言葉の語源にもなっています。
たらのみそマヨネーズ焼き
[調理時間]20分
淡泊な味わいのタラにみそマヨネーズをぬってオーブンで焼き上げます。
相性ばっちりのしめじも添えて食べ応えもばっちり!
事前に塩をふっておくことで臭みも消えて身も引き締まります。
タラの香味あんかけ
[調理時間]30分
あっさりとした味わいのタラに濃い目のタレがよく合います。
にんにく、しょうが、大葉などの香味野菜をたっぷり添えていただきます。
お好みで唐辛子を添えるとピリッと感も楽しめます。
薬味たっぷりタラのチリソース
[調理時間]30分
淡泊な味わいのタラはどんな味付けにも相性がアレンジよく、しやすいメリットも。
プリプリとしたタラの身に合わせるのはピリッとした辛さが特徴の豆板醤。
たっぷり薬味の入ったチリソースと合わせます。
タラのホイル焼き
[調理時間]30分以下
あっさりとした味わいのタラは、バターとの相性もばっちり!
蒸し焼きにするので身もふっくら仕上がります。
きのこも一緒にホイルで包めば、ボリューム感も出てお腹も心も大満足ですよね。
タラの酒蒸し
[調理時間]20分以下
シンプルな工程であっさりとした酒蒸しをおいしく仕上げるコツは、新鮮なうちに塩をふって霜降りまでしておくこと。
そうすることで魚の臭みを減らしておいしく仕上がります。
淡泊なたらの身とすっきりとしたポン酢は相性ばっちり!
鰯(いわし)の人気レシピ
いわしは成長につれて名前の変わる魚で、しらすや煮干しなど和食に欠かせない存在です。
アンチョビなどの加工品も有名ですよね。
海面の近くを群れで行動する回遊魚なので、一気に獲れやすいですが、魚に弱いと書くほどすぐに弱ってしまいやすい特徴もあります。
いわしのはんぺんバーグ
[調理時間]20分
いわしのお刺身を使って作るので簡単に作れる1品です。
はんぺんも入るので、少ない材料でもうま味ばっちり!
オーブンで焼き上げていますが、フライパンでも作ることができます。
いわしのフライ
[調理時間]20分以下
開いたものなど下処理済みのいわしを使うのがおすすめ。
手開きでも開けるので挑戦しやすい魚でもあります。
量が少ないときは卵焼き器を使うと油の量も少なくて揚げるのが簡単ですよ。
いわしの南蛮漬け
[調理時間]20分以下
揚げてから作る南蛮漬けですが、いわしは身がうすいのでフライパンで焼くだけ。
パプリカやピーマンなどの彩り野菜をたっぷり合わせれば食べ応えもばっちり!
作り置きにも向いているので、多めに作っておくのが正解。
いわしのつみれ汁
[調理時間]20分以下
お吸い物や鍋料理に入っているとうれしい”いわしのつみれ”。
自分で作るのは難しそうだけど、材料はいわし、卵白、しょうが、塩だけ。
とてもシンプルなので、基本的な作り方を覚えておくと便利です。
いわしの生姜煮
[調理時間]30分以下
昔から愛されている魚の煮ものといえば、
丸ごと入ったいわしの煮物を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ごはんと一緒に食べたいほっとする味わいが魅力です。
臭みのもとになる血合いや内臓はしっかり取り除くのがおいしさのコツです。
秋刀魚(さんま)の人気レシピ
だんだん値段が上がり、いつのまにか高級魚となりつつありますが、やっぱり秋に食べたい旬の味です。
シンプルに塩焼きにして楽しむのもいいですが、アレンジすればさらにおいしくいただけます。
揚げさんまの香味だれ
[調理時間]15分
片栗粉をまぶしてこんがり揚げたさんまにたっぷりの香味野菜を合わせた1品に。
にんにくやしょうが、大葉の風味が合わさった甘辛いタレでご飯がすすみます。
さんまのおいしい季節にいただきたいですよね。
さんまと薬味の混ぜご飯
[調理時間]20分以下
さんまを塩焼きにしてたっぷりの薬味といっしょに白ごはんに混ぜこむだけ。
シンプルだけど、思わず惹かれてしまう魅力があります。
焼き立てもさんまを使ってもいいけど、前日の残りがあればより簡単に作れますよね。
さんまのかば焼き
[調理時間]20分以内
甘辛いタレがたっぷり絡んだ”さんまのかば焼き”
白いご飯に合うに決まってますよね。
旬のさんまで作ればおいしいこと間違いなし。
ぜひさんまの大名おろしを覚えて作ってみたいですよね。
さんまのパスタ
[調理時間]20分
こんがり焼いたさんまとにんにくの組み合わせ。
トマトは加熱するとうま味がぎゅっと濃縮するので、シンプルにおいしくいただけます。
ピリッと辛い唐辛子も添えれば、まるでお店で食べてるみたいですよね。
さんまのカレー風味焼き
[調理時間]20分
秋の味覚のさんまにカレー粉と小麦粉をまぶしてソテーに。
シャキシャキのもやしとにんじんを添えれば、食べ応えもばっちり!
もやしは水にさっと浸してパリッとさせてから炒めるのがおいしさのコツです。
まとめ
それぞれ魚にはちがったおいしさがあり、料理方法もさまざまです。
時期やお店によって扱う魚の種類も変わってくるので、鮮魚コーナーでチェックしてみるのも楽しいですよね。
健康のためや家庭料理のマンネリ化防止のためにもしっかり食べたい魚料理。
もっと気軽に楽しんで毎日の食事作りに活かしていきましょう。
■執筆/hiroさん…管理栄養士、野菜ソムリエの資格を活かした旬の食材を使った簡単レシピや栄養満点な時短レシピが得意。インスタグラムでは家族が笑顔になるような管理栄養士のおうちごはんを発信中。
Instagramのアカウントは@hiro_recipe5
編集/サンキュ!編集部