1,000万円貯めた人が「投資」を始めるときにやった5つのこと

2022/10/21

メガバンクの1年ものの定期預金金利は、直近で0.002%。と言われても、ちょっとピンとこない数字です。ザックリ言うと、100万円を1年間預けたら、利息が20円(税引き後は約16円)つくということ。

今は、預貯金ではお金が増えない時代。1,000万円貯めることに成功した人は、早くからそのことに気づき、投資に関心を向けていたそうです。

1,000万円貯めた人が、投資を始めるときにやったことを、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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やったこと1:わが家の月貯蓄額を計算する

1,000万円貯めた人は、投資を始める前に、今、毎月いくら貯蓄しているか?を確認。超低金利時代の今は、預貯金では確かにお金が増えませんが、「減らない」のがメリット。

一方、投資は元本保証ではありません。お金が増える見込みが大きいとは言っても、減る危険性もあります。わが家が資産形成に回すことのできるお金はいくらか?そのうち投資にはいくら回すのか?を、まずは把握することが大事です。

やったこと2:お金の本を1冊読む

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今どきはSNSを含めたネット、テレビ、雑誌、テレビ番組などで投資についての情報があふれています。国が投資を推していることもあり、「さあ、投資を始めましょう!」という情報が多くなっています。

1,000万円貯めた人は、そんなあふれる情報をいったん整理して自分なりに理解するために、投資についての本を1冊読みます。よく売れている評判のいい本の中から、自分が読みやすい本を1冊選んで読んで、投資の基本知識を学びます。

やったこと3:つみたてNISAを始める

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世の中のさまざまな情報と自分が読んだ本から、投資初心者は「つみたてNISA」から始めるのが無難という結論に。

つみたてNISAの特徴は長期、積立、分散投資。短期間で大きく儲かることはありませんが、大損するリスクも小さくなっています。1,000万円貯めた人は、ローリターン・ローリスクでコツコツ増やす投資スタイルを選択します。

やったこと4:インデックス型の投資信託を選ぶ

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つみたてNISAで積み立て購入する投資信託として、1,000万円貯めた人が選択するのは、インデックス型の投資信託。投資信託はインデックス型とアクティブ型に大別されますが、インデックス型の投資信託は株価指数などに連動した運用を目指し、値動きがわかりやすくなっています。また手数料が安く抑えられているのもメリット。

やったこと5:投資していることを忘れる

ローリスクといっても、投資したお金はさまざまな要因によって減ったり、増えたりします。それのたびに一喜一憂していてはココロが疲れてしまいます。投資で上手にお金を増やした人は、増えた、減ったにふりまわされないようにするために、投資したことをいったん忘れるようにします。

そもそもつみたてNISAは長期間投資することによって利益を出すことを目指す投資スタイル。評価額をチェックするのは半年に1回程度にして、値動きに振り回されないようにします。

まとめ

今は預貯金だけではお金が増えない時代です。投資を取り入れることが1,000万円貯蓄への近道。実際に1,000万円貯めた人の投資の始め方を参考にしてみてはいかがでしょうか?

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。

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