ズボラさんが1,000万円貯めるために今すぐできること
2022/11/03
1,000万円を貯めるのは、一朝一夕にできることではありません。1年間に100万円貯めることができても10年間かかります。
つまり、お金を貯めるには「長期戦」の心構えが必要だということ。手間や時間がかかることは長続きしません。ズボラさんにとってはなおさらです。
1,000万円貯めるためにズボラさんでも続けることができることを、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
欲しいものをノートに書き出す
何事も継続するにはモチベーションが肝心です。「続けたい!」「続けよう!」と思うには、「〇〇のために」という動機づけがカギを握ります。
新しいノートを1冊買って、真っ白なページに今、欲しいもの、行きたい場所、食べたいもの、なりたい自分……など、「物欲」のありったけを書き出してみましょう。書いているうちにワクワクしてくるはずです。
人間、「欲」も大事です。欲はときとして、行動の原動力になります。むずかしいことはさておき、まずはノートに欲しいものを書き出してみましょう。
積立定期預金を始める
お金を貯めるには「先取り貯蓄」が欠かせません。毎月、決まった額を給料日に貯蓄にまわすということです。この分は最初から「なかったこと」にして、残りのお金で1カ月をまわしていきます。
で、問題は先取り貯蓄を何でするか?
今どきは「つみたてNISA」や「iDeCo」といった税金が優遇されるお得な制度があります。もちろん、この2つの制度を利用して先取り貯蓄するに越したことはありませんが、どちらも主に「投資信託」を購入することで節税のメリットが受けられます。
証券会社の口座を開いたり「投資信託」を購入したりするのが面倒で、先取り貯蓄を先送りにしているようなら、今、持っている通帳の金融機関で「積立定期預金」を始めましょう。給料日に自動的に給与振り込み口座から預金口座にお金が振り込まれるように設定すれば、あとは勝手に貯まっていきます。そのほうが手っ取り早い。
節税のメリットはありませんが、貯蓄のスタートが早いほど1,000万円が早く貯まります。
お金を1円も使わなかった日はカレンダーにシールを貼る
1,000万円貯めるには家計を管理する必要があります。それには家計簿をつけるのが最善策。とはいうものの、ズボラさんにとって家計簿はハードルが高いかもしれません。
それならば、お金を1円も使わなかった日に、カレンダーにシールを貼るだけでOK。カレンダーのシールが増えるほど節約できていることになります。見える化すると、不思議なものでお金を使うことに自然とブレーキがかかります。
冷蔵庫の整理をする
「片づけは苦手」という人でも、とりあえず冷蔵庫の中だけ片づけてみましょう。範囲が限られているので、比較的片づけてやすいものです。
全部、出して、賞味・消費期限切れのものなどを処分。不要なものを処分したら、次に残ったものを棚の段ごとに何を置くか、だいたい決めます。庫内を見渡しやすくなれば、食材管理がしやすくなります。買いすぎ、ダブル買い、食品ロスを防ぐことで食費節約に役立ちます。
朝、30分早起きする
朝、30分だけ今より早起きして、ゆとりの時間をもちます。ひとりでゆっくりコーヒーを飲んでもいいし、ネットニュースをチェックしてもOK。
もちろん、家族と自分用のお弁当を作ったり、夕飯の下ごしらえをしても、いいかもしれません。30分、早起きするだけで時間に余裕がうまれ、1日をスムーズに始めることができます。その分、夜、30分早く寝ることができたらモアベターです。
まとめ
1,000万円貯めるには「継続」が大事。ズボラさんでも続けられるカンタンなことだけを継続することが、1,000万円貯蓄につながります。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。