1,000万円貯めた人の家計簿に共通する5つのポイント
2023/01/18
お金のことが苦手な人でも、年の初めになると「今年こそ家計簿をつけよう!」思うものです。1,000万円貯めた人は、ほぼ全員といっていいほど家計簿をつけています。
「今年こそ」と思ったせっかくの決意を三日坊主にしないためには、1,000万円貯めた人の家計簿にヒントがあるかもしれません。
1,000万円貯めた人の家計簿について、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
共通点1:費目分けはわが家にあったもの
1,000万円貯めた人も最初は市販の家計簿を買ってつけ始めます。が、市販の家計簿にある「食費」「日用品費」「交通費」「被服費」「娯楽費」「外食費」「交際費」……など細かい費目分けが。よくわからないと感じたら、自分なりの工夫をします。
「そもそも費目を細かくわけて管理することが、お金を貯めることに役立つのか?」という疑問から、費目はシンプルなものにする人が多いようです。
特に変動費については、食料品と日用品は同じスーパーで買うことが多いので一緒にしたり、もっとシンプルに日々の買い物で使うお金=「生活費」と、それ以外の「その他」の2つにしたり。わが家に合った費目分けで、手間なくつけられることが、家計簿を三日坊主にしないコツです。
共通点2:つけっぱなしではなく「振り返る」
家計簿は使ったお金を「記録」するだけではなく、「どのように使ったか?」を確認することで貯蓄につながります。つけっぱなしで、「今月も貯められなかったけど、でもまあ仕方ない」では、いつまで経ってもお金が貯まりません。
貯蓄できなかった理由、赤字になった原因を振り返ることが大事。「何を買ったのか?」「買ったものが今どのようになっているか?」「本当に買う必要があったか?」「もっと安く買えなかったか?」……など、1,000万円貯めた人は月1回振り返ります。
共通点3:ムリのない予算を設定する
そもそもお金の「管理」とは、支出が予算内に収まるようにすること。予算を決めることはその大前提です。
予算は市販の家計簿や雑誌などに掲載されているものの真似っこではなく、わが家の実態に合った金額にします。
たとえば、食べることを大切にしたので食費は多めにする、そのかわりティッシュペーパーやシャンプーなどの日用品はドラッグストアのプライベートブランドでOKなど。全費目合計で予算内に収まるように調整。わが家のお金の使い方に合った予算なので、予算キープもムリなくできます。
共通点4:今月貯められた金額が目立つようにする
家計簿をつける目的は支出を管理して、貯蓄にまわすお金をふやすことにあります。どんなにキレイな字で、細かく、丁寧に家計簿をつけたとしても、貯蓄がふえないと家計簿をつける意味も意欲も半減してしまいます。
なので、今月分の家計収支を出したら、今月貯めることができた金額を明記しましょう。1,000万円貯めた人は、貯めた金額を家計簿に大きな文字で書き込んで、家計簿をつけるモチベーションを上げています。
共通点5:お金を使わなかった日に印をつける
1,000万円貯めた人は、1円もお金を使わなかった日は家計簿のその日付箇所にシールを貼ったり、花まるをつけます。
最初のうちは、花まるがつくのは1カ月に2~3日程度。それがお金の管理ができるようになるにつれて、どんどん増えていきます。お金を使わない日が増えるほど、貯蓄にまわせるお金が増えることに。
今月の貯蓄額を目立たせるのと同じように、花まるもやりくり効果を見える化するのに役立ちます。
まとめ
これまで家計簿が三日坊主で終わってしまった人も、1,000万円貯めた人の家計簿のポイントを真似してみてはいかがでしょうか? 家計簿が長続きして、1,000万円貯蓄にきっと近づくはずです。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。